
4月以降、公私共に忙しい日々。5月のGW4連休も一切休みなくひたすら忙しい時間が過ぎ、連休明けに仕事へ出ていく瞬間は完全に疲弊した状態でした。
この状況はまだ続いているのでキャンプに行けないのはもちろん、平日夜の模型製作もほぼ全く出来ず、撮り溜めた録画もほとんど見ていません。
やばい、これはちょっと心をリセットしないと。
というタイミングで来たのが静岡ホビーショー。ここ何年かは皆勤なので、当然今年も行きます!
思い切って金曜午後に休暇を取って14時過ぎに自宅を出発しました。例年ならもっと遅く出発し、途中のPAで車中泊することで高速代深夜割引を適用するのですが、今回はその前に大事な用事を済ませます。そして更にその前に小ネタをふたつ消化。
1つ目はプラモデルメーカーの現地確認。社名は「SWEET」。1/144飛行機モデルメーカーです。
何年か前のホビーショーで同社のキットを買ったまま積んでありますが、モールドが超絶で素晴らしく、しかも組みやすいというスーパーキットなので同社に興味を持ち、いい機会なので現地確認しに行こうと思ったのです。
会社は閑静な住宅街の真ん中にありますが、気付かずに通り過ぎてしまうほど小さな建物でした。

このすぐ近くにシャッター全閉の3連ガレージがあったので、そこが工場かもしれません。
現地でキット販売があったら買うつもりでしたが、残念ながら小売はやっていないようでした。
次に立ち寄ったのが焼津市にある石脇城。

ここは戦国時代に今川氏が拠点のひとつとしていた城ですが、一時、伊勢新九郎がいた場所なのだそう。
伊勢新九郎またの名を北条早雲。そう、後北条氏の始祖です。彼がここにいる時にとある大きな戦で戦功を立て、その褒美に伊豆方面の領地をもらい、その後身を立てていったという、いわば出世城です。
遺構は本丸、二の丸、三の丸の削平地がしっかり残っいます。

二の丸と三の丸の間には狭い堀切もあり、各曲輪の周囲は絶壁になっていました。
三の丸の端には縄張り図も置いてあります。見づらいですが…
本丸からは駿河湾を見下ろすことも出来、東海道を押さえる要所としての立地も良いと感じました。
さて、次がこの日のメインイベント。
少し前に完成した捕鯨船団ジオラマの引き渡し式です。お相手はXのフォロワー・F様。
元々このジオラマは完成時にF様に差し上げる前提で作り始めたもので、ようやくその日を迎えたことになります。
式典会場は静岡インター近くのとあるお店。夕飯をご一緒しながらです。
2人の会話は「一等輸送艦はこんなに優秀なフネなのに、なぜこれほど不遇な扱いを受けなければならないのか?」から始まりました。のっけからヲタ全開です(笑)
その後様々な会話が展開されました。F様はマンガを描きたいというスタートだったそうですが、単にキレイな絵を描くだけでなく、その背景をきちんと調べてその事実を元に描きたいという考え方なのだそうです。
ただご本人曰く、インプットは得意だがアウトプットは苦手だそうで、しかも生来こだわりの強い性質らしく、調べ出すと止まらなくなってしまうと。
私の行う艦船の考証も、機器の形状だけでなく出来ればその機能や使い方も理解して製作したいという考え方ですが、どうやらF様も同じ考え方のようです(笑)
最近は明治時代あたりの日本軍艦に惹かれているそうで、宮内省のサイトなどでひたすら調べまくっているそうです。F様は大変博学で、どんなネタでも一定の深さの知識を披露できるほどの知識をお持ちの方でした。
会話は留まるところを知らず、遂にラストオーダー。閉店までの4時間、ずっと話し込んでしまいました。
途中、ジオラマをお渡しするとF様から「お納めください」と白い封筒が。製作途中、ジオラマベースの実費分は申し受けますとお伝えしてあったのですが、完成してみるとそんなことはどうでもよくなっていたので、丁重にお断りしました。
いやーそれにしても似たようなベースを持つヲタ同士ってこんなに盛り上がるんですね。
これまでの陰鬱な日々を完全に忘れさせてくれるほど大変楽しく、そして濃密な時間でした♪
そして2日間のホビーショーになだれ込みます!