みんカラの皆さんには興味無いかもしれないし、今後無くなる傾向なネタではあるのですが、「この頃はこんな事があったよ」的な感じで記録として残しておこうと思います。日本のコロナ水際対策で求められる海外からの出国前検査陰性証明書についてです。
オーストリアに住んでいる娘はオーストリアの保険証を持っているので、一般の薬局に保険証番号で申し込めば無料でPCR検査を受けられるそうです。しかし私の様な外国人旅行者はオーストリアの保険証は持っていないので、別の方法を取る必要があります。在オーストリア日本国大使館が日本指定の陰性証明書に記入してくれる検査機関としてザルツブルクでは
PharmGenetixを紹介してくれているのですが、ここはザルツブルク郊外にあって交通の便が悪いです(これも考慮してレンタカーを準備した背景もあり)。ですが娘が「駅前のForum1で良いんじゃない?」と言ってくれたので、そちらで陰性証明書を取ることにしました。
Forum1での検査は
ザルツブルクの旅行者向けページが紹介しています(上記赤枠内参照)。ここは駅前のショッピングセンターなので交通の便はとても良いです。
検査は「出国前72時間以内」であることが求められていますので、出国する2日前の日の朝にForum1へ向かいました。1階にある薬局がその窓口です。
行ってみると同じように検査を希望する先客が1組いました。最初に「鼻から検体取るよね?」と確認しました。これは日本政府は検体採取方法に拘りがあって喉とかじゃ駄目なので(うがい液もダメ)。頷いてくれたのでヨシと思い申し込むと「24時間以内の結果で良いか、2時間以内が必要か?」を聞かれました。2時間以内は金額が高い様ですし、充分時間はあるので24時間以内の方でお願いしました。申込書に名前・連絡先e-mailアドレス・滞在ホテル名を書いて、パスポートを渡して手続きをしました。結果は24時間以内にメールで連絡が来る仕組みです。
手続きが終わると検体を収めるアンプルを渡されて「そこの出口を外に出て右側の入口から入れ」と言われました。
そこの写真を撮ってなかったのでGoogleから拝借してますが、要するに①の扉から出て②の扉から入れ、との指示だったのです。最初②の扉は鍵がかかっててどうやって入ったらよいか分からなかったのですが、カメラらしいところの前でアンプルを振ってアピールしたら鍵が解除されて入れました。検体採取場所は1人ずつ入る様になっています。
検体採取が終わったのですが会計が済んでない?と思い、再び①の扉から入ってお店の人に「支払いは?」と聞くと無料との回答!ちょうどザルツブルク音楽祭の会期中で、その配慮なのかは分かりませんが、外国人にも無料というザルツブルクの太っ腹に感謝です。
翌日になりそろそろ24時間になるけどメールが来ない、充分過ぎたけど未だメールが来ない、とだんだん心配になって先ず
検査を受けた薬局にメールしてみました。でもお昼を過ぎても何も反応無し。「英文メールは駄目だったのだろうか?」と思い、意を決して電話をしてみました。電話は直ぐに繋がり、結果が届いてないと訴えたところ、名前の綴りを聞かれてそこで悪戦苦闘。日本人の名前の綴りは正確に発音しないと伝わり難いですから超苦手。そこで「メール有るはずだから見てみて」と伝えたら、それが功を奏しスムーズに確認が進みました。結局、申込時のemailアドレスの登録間違いで連絡メールが届かなかった事が判明、問題は解決しました。
こんなメールが届きます。メールにある赤いボタンを押すと検査結果をダウンロードするサイトに繋がります。ここで生年月日を入力するとダウンロード出来る仕組みです。そして検査結果が陰性であると確認出来、ひとまずホっとしました。
ですが、ずっとホっとしていてはいけません。日本指定の8項目(上記参照)が得られた陰性証明書に揃っているか確認する必要があります。
これが今回得られた陰性証明書ですが2項目足りません。(8)交付年月日は連絡メール情報で代用できなくは無いですが、(4)採取検体はどうにもならない。そこで明日再び検査を受けた薬局へ行って、日本指定書式に結果を書き写してもらうことにします。
そして日本へ発つ当日の朝、日本指定書式の紙を薬局に持参して「結果があるので紙に書いて欲しい」と言ったところ、メールで貰った書式の印刷を出してきました。「いやいや、こちらの紙に書いて欲しい」と言っても「必要事項は書かれているのに何で?」と聞かれる始末で、ここは経験者の娘に登場願って再度結果を書き写して貰うようにお願いしました。医療機関名の部分に印を押してもらい、念のために記入者のサインも入れてもらいました。これは被検査者が自分で記入してない事の証明も兼ねてます。書式の上側3か所は「ここまで書いてもらうのは手間で相手に悪いし、自分で記入して問題無いよ」との娘の助言がありましたので、その通りにしました。これでめでたく検査陰性証明書の準備が整いました。これを
MySOSのアプリで写真を撮ってアップロードすると、日本側で審査が始まります。アップロードは昼食時に行いましたが、およそ30分くらいで審査が終わりMySOSアプリの画面が赤から緑に変わりました。これで安心して日本へ帰れます。
MySOSアプリは帰国便のチェックインや乗継便搭乗時にもチェックを受けました。日本へ着いたら何人にも見せながら沢山歩かされて、最初の写真の青い紙を渡されて、これを入国審査官に見せて無事入国出来ました。日本の水際対策対応人員のかけ方を見ると、これは入国者数を制限しないと無理だわなぁというのが感想です。早く欧州各国と同様に日本でも普通の入国が出来るようになると良いですね。
Posted at 2022/08/28 14:11:01 | |
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