2024年04月27日
黄昏の御茶ノ水
気が付くと2024年もGWのスタートの季節を迎えました。
私自身はどこか行楽に行く訳でも無いのでカレンダー通りに過ごす予定をしておりますが、中には10連休という方も少なくないのではと思います。私自身はここで10日も休んだら会社に足が向かなくなってしまうのでカレンダー通りが正解だと考えております。
そして一気に春を通り越して初夏を思わせる気温でありますが、夕方に陽が長い時期というのは実に良いものです。
で、実は現在一週間に数回ほど夜は某大学で仕事をさせて頂いております。そんな訳で会社から大学までの20分弱ほど夕日の中を車で移動するのですが、途中通りかかる夕方の御茶ノ水の光景が実に良いのです。
私自身は大学生時代はこの場所に縁が無かったものの、小学校高学年から塾通いの為にこの場所に縁がありました。その当時見た御茶ノ水の風景はどの町とも違う独特な雰囲気がありました。オレンジと黄色の電車の下にひょっこり顔を出す丸ノ内線が見える風景に坂の多い道やニコライ堂、今は絶滅した明大の学生運動の立て看を抜けて坂を上がると山の上ホテルの灯りに温かみを感じたり、駿河台を下って神保町の三省堂に参考書を買いに行く途中の楽器屋さんの店頭のギターに興味を持ったのもその当時です。
今もここは多くの学生さんが通っている様子は変わらず、その学校が終わった後の雰囲気は自分が学生だった頃とあまり変わっていないように思います。授業が終わって学校で駄弁っていたあの時間、それは時間と言う概念を失念してしまう毎日だった頃を思い出させてくれるものがこの御茶ノ水には残っています。
自分が学生だった頃からおよそ30年の時間が経過し、町の風景のみならず日本社会を取り巻く環境も大きく変化して、若い人達も本当に大変な時代になってしまったものだと思います。加えて残念ながらこれから先の日本が劇的に元気になる事は無いでしょう。
しかし時代がどうあれ、学生の皆さんにはそんな素敵な時間を謳歌して欲しいと心から思うのです。それは勉強だけでなく、友達との下らない時間、趣味やバイトの時間、気になるあの子のこと…人間の一生のうちでこの時しかない貴重な時間は必ず何物にも代えがたい財産になります。そんな財産を手に入れた人は必ず社会の荒波に打ち勝つ事が出来ると思います。
まさか自分自身がこの歳になって学生さん達と接点がある生活を送るとは思いませんでしたが、そんな多くの若者を優しい夕日で包み込む学生街はとても心地よく感じます。
近いうちに車を降りて自分の足で歩いてみたいと思います。あの頃を思い出して。
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Posted at
2024/04/27 09:22:04
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