
このクラウンエステートは自宅から1㌔にも満たない程に近いディーラーで買いました。
ウチにやってきてから何度も点検や車検、今ではジャガーのオイル交換でもお世話になっており、作業中に自宅に帰って待てるって本当に重宝しています。加えてここのフロント氏は歴代通して私の伝えたい事を一つ伝えれば十まで理解してくれる優秀な方ばかりで(中にはダメな人も居ましたがすぐに消えました…)助かります。
ここの建物も旧東京トヨペットの中でも景気の良い時代に潤沢な予算で建てたようで素晴らしく広いショールームを持っているのですが、今日オイル交換で訪れたそのショールームを見て愕然としました。
ガランとしたショールームには展示車が一台しか無く、それもプライスが掲げられた中古の先代アルファードがポツンと置いてあるだけでした。
今のトヨタには販売好調で展示に回す車が無いのかも知れませんが、最近は紙媒体のカタログの廃止などを謳っているので販売戦略をバーチャル中心に変えたい意図が見えるのです。
しかし乍ら輸入車ディーラーを見ると、ショールーム内にキチンと展示車が存在する店舗が多く、バーチャルに関してもトヨタの何倍も充実したコンフュギレーターが用意されており、車が嗜好品である事の演出を感じる事が出来ます。
対するトヨタなどは展示車が一台も無く複数の椅子とテーブルだけの空間で、一瞬ここは何の商売の店なのかを失念するほどであります。それは車が嗜好品である事を排除して白物家電化を推進させたいのだろうかと思わせるほどです。これでは会長が公言している「ガソリン臭い車が好き」というのは眉唾に感じます。
今や老若男女全ての世代にとって生きて行く上でインターネットは必要不可欠の存在であり、場合によってはスマホを家に忘れたら何も出来ない世の中であります。一度その利便性を享受した者としては後戻りが不可能である事を認めつつも、バーチャルとリアルは全然違いますぜという事を声を大にして申し上げたい訳です。カタログにしても環境保護という錦の御旗を掲げてはいますが、それは詭弁であり単なるコストカットの格好の標的になっただけと解釈しています。もしトヨタに車が白物家電ではないという志があるのなら、カタログ一冊2000円~5000円程度で有料化しても廃止すべきでないと思います。それはリアルで車を買うストーリーの中でカタログは必要なアイテムだと断言出来ます。バーチャルで購入した車にそのストーリーを求めるのは難しいと思います。
話は逸れますが、「何シテル」にも書いた五輪辞退を辞退した宮田笙子さんや先の都知事選に落選した候補者に対するバッシングにも思うところがあります。これは勿論宮田笙子さんにも大きな過失があり、都知事選の候補者達にも選挙後の言動に問題が無かった訳ではありません。しかしこうした人々に対する「何を言っても許される」という歪んだ正義感を振りかざす風潮は表現こそ悪いですが単なる死体蹴りであり、匿名であれば見るに堪えない誹謗中傷を書き殴る人間が増えた事に怒りすら覚えます。
つまりバーチャルはバーチャルでしかなく、絶対にリアルに昇華される事は無いと私は信じています。ところがこうした死体蹴りが出来る人間はバーチャルとリアルの境界線が理解出来ない脳になってしまった末路とではないかと危惧します。老害と言われる事を承知で申せば、昔の人間は武士の情けで死体蹴りは絶対にしなかったものです。
常に私が申し上げている「人間が幸せに暮らす為には世の中は少し不便で丁度良い」という気持ちは依然として変わらず、むしろここに来て確信するものであります。そうした意味でも少しインターネットから遠ざかる生活を送るのも悪からず思うのであります。
話を戻して件のトヨタディーラーで今日受付をして下さった初めて見掛けるスタッフさんから、「このお車、あまりにも綺麗でウチのエンジニアがビックリしてました」とお褒めの言葉を頂戴しました。
これこそがリアルという事であります。
Posted at 2024/07/21 20:30:11 | |
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