ご無沙汰致しております。師走もいよいよ後半戦に突入し、いよいよカウントダウンが始まりました。
私自身も新しい事を始めた事もあり、その為のエネルギーは若いときの比ではない事を実感しています。
さて、話が多少前後しますが、今回の車選びで最後まで候補に残っていたこの車のお話です。

アストンの新型ヴァンキッシュでございます。

一見するとアストンファミリーである事は一目瞭然ですが、フロントスポイラーの下部がカーボンです。他のモデルと同じにも見えますが、バンパー以外のボディパネルは全てカーボンファイバー製です。

5935ccのV12DOHC48バルブのエンジンは、573ps/6750rpmを発生し、タッチトロニック2という6速ATが組み合わされます。それにしてもこの白と黒のエンジンルームのコントラストは凄いものがあります。

フロントが225/35、リアが305/30という極太の20インチで、勿論セラミックカーボンブレーキです。

ロックtoロックが2.6回転というアストン伝統のステアリングを持つインパネ、この辺りは従来のDB系とは若干違うような感じがします。

赤い革というとイタリア車のイメージもありますが、イギリス車も赤の使い方が粋です。シートの意匠に関して個人的には少しやりすぎな印象もありますが…
実際に走ってみると、想像していた以上にラグジュアリーな乗り味に驚きます。丁度ヴァンテージとDB系の中間という印象がありますが、これだけの極太タイヤも難なく履きこなしている所は流石です。動力性能に関しては従来の延長線上にあって驚くほどの速さこそ感じませんでしたが、何よりタッチトロニック2の制御がかなり賢くなって、今まで僅かに感じたギクシャク感は皆無でありました。この車もSモードボタンがありダンパーやエンジンの回転数を切り替える事が出来るのですが、フェラーリのマネッティーノほどのメリハリを感じる事は無いかも知れません。
さて、今回の私の選択には正直なところ支持のお声と同数の失望のお声を頂戴しました。決定の前にはこのヴァンキッシュも乗ったのですが、モノとしての完成度は誠に甲乙付け難い部分がありました。が、どちらかと言えばこのアストンマーチンは精神論で乗る車であり、今40歳台に突入した自分にはどちらが良いのかを考えた時、その結果は明らかだったように感じます。次にこうした車を買うのは予定通りに行けば50歳代に突入した頃になりそうですが、アストンマーチンはその時こそ乗るべき車のように感じました。

このカラーのネーミングは「スカイフォールシルバー」というタイムリーなネーミングが付いています。恐らくGT-Rのシルバーと同様に実に陰影が美しいカラーですが、恐らく現行型のスポーツカーでは一番カッコ良い佇まいを持っています。フェラーリ以上にどの風景に置いても違和感の無い美しさがあります。

このカーボンのミラーはオプションだそうですが、私的にはこうしたカーボンパーツってあまり好きじゃないんですよね…
Posted at 2012/12/13 09:56:57 | |
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