昨日のつづきとなります。
我が家ではこうした旅のプランは全て奥さんがプロデュースします。プロデュースする人が食べる事には拘りを持つ為に、どうしても旅先では過食気味になってしまいます。
が、前日の満腹感は朝には解消され、簡単な荷物の整理に外の駐車場に出てみると、

ボンネットが凍っておりました。ウチは通常夜間は屋外に車を置く習慣が無いので「ゴメンね寒かったよね」という気持ちになります。
さあ、今日も食べましょう!

よくありがちなバイキング朝食ではなく、お決まりメニューの為に軽くてホッとしました。目玉焼きorスクランブルエッグが選べ、全員スクランブルエッグを選んだものの、私的には目玉焼きにも未練が残る所ですね。
丁重なお見送りを受けてホテルを出発して長坂IC近くに戻ります。

このパン屋さんのクリームパンが絶品で、それ以外にも山ほどパンを買い込みました。パンはものによっては冷凍出来るので我が家にはパン専用の冷凍庫があり、これは山梨、これはホテルオークラ、これはフォションという具合に気分によって選びます。
昇仙峡に向かいます。

流石に徒歩で上がるのは厳しいので、上りだけは駐車場から一人300円のバスに乗ります。

この時期は滝の水量も多いような気がします。やはり一年中東京で過ごす身にとっては滝のマイナスイオンがとても心地よく感じます。
ここで腹ごなしのウォーキングをした後に車で向かった先は

我が家の大好きなほうとうの「小作」です。

ここでは全員が豚肉ほうとうをチョイスしました。メニューを見ると熊肉ほうとうもありますが、どのくらいのオーダーがあるのかに興味があります。この日は寒かったので実に温まりました。
甲府まで移動すると街並みが変わって来ますが、この辺りは道も整備されて広々とした印象があります。こうした地方の日常の風景ってとても新鮮に見えるものです。

武田神社です。その名の通り武田信玄公が祀られています。
そこからすぐの場所にある

甲斐善光寺です。ここでは「戒壇廻り(かいだんめぐり)」をしました。戒壇廻りとは、金堂下にある「心」の字をかたどる真っ暗な通路を通って鍵を探し、触れるこで御本尊と縁が結ばれ極楽浄土に行けるというものです。本当に真っ暗なのですが、割と難なく鍵に触れる事が出来たので、極楽浄土に行けるでしょうか…
本当に冬の陽は短いものです。

シャトー酒折ワイナリーに着く時間には少し暗くなっていました。私と姪は下戸なので関係ありませんが、妻と義母は色々ワインを試飲して物色しておりました。

地下のワインセラーを見学出来ました。ここはワイナリーの方の案内で工場の見学も可能です。
ここを出た後も大月までは高速に乗らず、途中で漬物やら日本酒やらを買い込んで、東京までは2時間半でありました。むぎさんをペットホテルに迎えに行き、近所で軽く夕飯を澄ますと21時になっていました。

さて、ここで今回の旅行のもうひとつの主役であるレクサスRX200tに触れます。

全長4890mm、全幅1895mm、全高1710mm、ホイールベース2790mmと実際に運転した感覚よりもかなり大きなサイズであります。ただ比較的サイズ感が掴み易く、ウチの奥さんでも難なく乗る事は可能です。
4気筒2000ccのインタークーラー付きターボは238psと、昔5ナンバー枠のあった頃によく言われた「リッター100ps超え」を軽く達成しています。最近はどのメーカーもこの4気筒2000ccターボを持っていますが、このRXは6速のATと組み合わされています。結論から申し上げれば1930kgのヘビー級のボディを軽々とまでは行きませんが、市街地でも高速でも山道でも不満が出るような事は決してありません。フィーリングはジャガー&ランドローバーのそれに比べると軽々回る感は少ないものの、アクセルの開度に比較して想像以上に車が飛び出す印象が少なく、極めて落ち着いた洗練されたものでした。

タイヤは235/55R20と大口径です。今はこのくらいは普通のサイズなのですが、この個体の問題で空気圧がパンパンの状態では跳ねる感じが否めずに指定値プラスアルファ程度に留めておくほうが良さそうです。昔の車と違い、最近の車はあまり空気圧をパンパンにしないほうが良い印象があります。

この価格の車として、内装の質感に関しては何の不満もありません。ここはどのライバルに対しても強いアドバンテージを持った所で、どのスイッチも想像通りの場所にあり使い易さは天下一品です。

このリアエンターティンメントシステムですが、確かにこういう風に付いているとカッコよく見えます。しかし実際にテレビをONにすると後席の住人からは「画面が近すぎて目が疲れる」と不評でありました。こういう装備を快適に使うには、最低でもLS600のロングくらいの後席スペースが必要だと思われます。実際センチュリーにはリアセンターにテレビがありますが、一度も使用した事はありません。

ラゲッジスペースもリアハッチが傾斜していますが、ウチの奥さん的には「広~い」とご満足のようでした。まあこれだけのお土産が入るんですから狭い訳がありません。これも電動で開閉するのは当然ですが、輸入車のそれは「ガバッ!」と勢いよく開閉するのに対して「スーッ」と厳かに開閉します。これは細かいところですがポイント高いです。ただここまでやったのなら、全部のドアにオートクロージャーが欲しいところです。
実際の燃費は500km走って、高速50%、市街地30%とかなり坂のある山道20%という感じだと思いますが、満タン法で10km/lジャストとカタログの11.8km/lとそう大差ない結果となりました。これはいつも燃費の悪い車に慣れている私的には驚きました。拍手喝采です。
数少ない粗を探せば、とても静かな車だとは思いますが4気筒特有の「ブーン」という低い音質が気になると言えば気になる程度でしょうか。あと「これ一台」という選択でRXに乗るならばハイブリッドの450hのほうが色々な意味で良いかも知れません。
が、結論として最初に申しました通り200tに決めたいと思います。それは価格に対する期待値がものすごく大きく超えており、レクサスのお家芸とも言えるナビやエアコンなどの操作性の良さは他のどのライバルより一歩も二歩も進んだものであった部分があります。妻などは詳細なナビの案内が聞こえる度に「やっぱりレクサスはいいねぇ。自分の家に帰ってきたように落ち着くわ」と悦に入っておりました。装備に関しても10年前のLS460と遜色ないまでになった内容に驚きました。
私が初めてLS460に乗り始めた頃から10年が経ちました。この10年前のモデルに関しては色々と?な部分を多く感じたものですが、それから10年後に久々にレクサスの車に触れて本当に成長したと思いました。多くの輸入車メーカーは昔からそれなりのレベルに達していたので、正直なところ最近では退化した部分も感じたりします。そうした中で5年くらい前からかなり頻繁にアンオフィシャルではありますが細かな小改良のスピードが速く、本当に良いモノを作ろうとすることが結実したのでありましょう。
LSの場合はクラウンと同じで、ほとんど他と比較される事無く一択で選ばれる車だと思います。要するに国内には他にライバルが居ない為に、法人需要などはLS以外の選択肢が存在しません。しかし他のISやRXなどなどの車種に関してはかなり強力なライバルが多く、その中から積極的にレクサスから選びたくなった車種が出てきた事を本当に嬉しく思います。

先日の九谷焼の「赤」のお話はここに続くのですが、このレクサスの「赤」もまた他の車には無い独特な日本の「赤」と言えると思います。LSに乗っている時から申しておりますが、レクサスの塗装のクオリティは最近のロールスやベントレーを持ってしても他の追随を許さない程に高品位です。それは実際に両方乗ってみて断言出来ます。その高品位だから可能な塗装だと思いますが、この繊細な表情は日本の陶器の赤やこのような神社仏閣の朱などに共通するものを勝手に感じております。
そういえばもうすぐ新型LSが発表されるようですが、噂通りガソリン&ハイブリッド共にV8エンジンは落とされるようです。つまりRCやLCという趣味的な車だけにV8が残る事になると思われますが、これが成功すれば今でも上級モデルがV8中心のSクラスや7シリーズに対してのカウンターカルチャ
ーに躍り出るチャンスかも知れません。
Posted at 2016/12/17 19:15:56 | |
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