本当に意外な事ですが、最近20歳前後の若い人の評判が良いのがこのクルマです。

この写真は2000年にやってきた時の新車バリバリの頃です。
その前の年、1999年はノストラダムスの大予言とやらで7の月に人類が滅亡すると言われていた頃でした。その文言の中に「空から恐怖の大王が降って来て」云々という天変地異や核戦争を予感させるものがあった為、この予言を半分は馬鹿にしながらも何となく嫌な話だなと心の片隅に猜疑心みたいなものがあった頃でした。
結局はアンゴルモアの大王とやらが降ってくる事は無かったので現在がある訳ですが、明けて2000年はミレニアムで賑っていた頃で、それでも今よりは世の中明るかった記憶があります。

そしてこちらが2024年現在の姿ですが、件の若者たちに「この車が生まれた頃は諸君は影も形も存在してない頃だよ」と言うと『車ってそんなに長持ちするんだ』と目を丸くしてカッコいいを連発してくれます。
で、こちらは私としては2000年当時のオリジナル状態を堅持するというコンセプトで保有していますが、外観に関しては2000年の納車当時よりも良いコンデションかと自負しております。が、どうしても当時のアイテムが入手困難だったりします。

これは少し前に10年がかりで入手した新車出荷検査をパスした証明ステッカーですが、これと共に探していた当時販売されていた純正のナンバーフレームがあります。
既に絶版となって結構な時間が経ちますが、何とほぼ新品同様と言えるものを入手出来ました。

これは当時のクラウンやセルシオ、センチュリーに多く装着されていて、今ではセルシオフレームと俗称されているものです。私も無知でしたが、これは樹脂メッキではなく金属にメッキした結構ズシッとしたものだったのですね。

このエンブレムの部分が経年劣化で脱落してしまうものが多いのですが、今度は完全屋内保管なのでその心配も無いと思います。
この西暦2000年からタイムスリップしたかのような車に乗ると、今更ながら当時のクラウンがどれほど高品質であったか思い知らされます。それが現代ではオーバークオリティという言葉で片付けられてコストダウンが目立つようになったのは本当に残念です。
さあ、これであとは塗装が劣化しているナンバープレートを現在と同じ数字で再発行してある程度は完成です。最初はこのナンバーフレームが入手困難でヤフオクなどで不当なまでの金額に高騰していた為に「ナンバーだけ再発行で新しくして現行の純正品で妥協するか」と思っておりました。しかし折角新車時からそのままの状態で乗っている以上、当初のオリジナル状態を堅持することが可能になって大変満足しております。視覚的に昔のハロゲンランプは暗く感じますが、それでもここは敢えてLED化はしません。
で、この手のアイテムは輸入車には装着しないことにしています。が、クラウンに関してはこうしたものがTHE国産車という感じがして悪からず思っております。実を言えばレースのシート半カバーもありましたが、こちらは流石に今後使用しなさそうです(笑)
さて、件のアンゴルモアの大王の話ですが、今となっては単なるデマカセで終わったものの、当時は結構真剣にテレビで特集されたりしておりました。全く人騒がせな話ではあるものの、我々が生存する世界には脆い一面があるものだという事を教えてくれたところはアンゴルモアの大王の功績と言えるかも知れません。
現代人は様々な意味で危機感がなさ過ぎますから。
Posted at 2024/07/11 05:51:17 | |
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