
10月16日(日)に開催された、Party RaceⅡ 第3戦に参戦してきました。
今回、NC1シリーズ と NC2シリーズ が混走となることが事前に知らされておりました。だだでさえ実力の伯仲した シリーズ戦なのに、NC2が間に入ることでさらに密度が濃くなるのです。
予想される激しいバトルに、不安もありましたが、Party RaceⅡ 始まって以来の NC1、NC2 シリーズの直接対決に望み、楽しみな気持ちを強く感じていました。他のドライバーの方々も、クラスは違えども良く知った仲間同士、少なからずそのような気持ちがあったのではなかったかと思います。
予選。レース直前に交換したタイヤのせいかとても滑ります。予定では、練習で使用していたツルツル の ”スリックタイヤ” から、若干山のあるタイヤに交換したので、方向としてはアンダー側にハンドリングがかわる予定だったのです。
走り始めてみると、ダンロップ や 最終で4輪が滑るような状態。最終では暴れる車を強引にねじ伏せるドライビングに「俺ってかっこい~!」と自分に酔いしれる。最終ポストと、メインポストのオフィシャルがこちらを見てる。目が合う。なんか自意識過剰だ(笑)。多分、ラインを超えたとか、超えていないとか、まあ、睨まれていたのだと思う(爆)。
タイムも明らかに出ていない。アクセルを意識的に押さえ、何とか安定した走行を心がける。結局、滑っていたのは別カテゴリーのレースでオイルが出たためで、他の人も同じような状態だった様子。今年のレースでは比較的ちゃんと走れた予選で、全26台中 総合10位、クラス8位 のまずまずのポジションをゲットします。予選の結果は 1秒 の中に20台 が詰まる予想通りの大混戦。
待ち時間。今回は、開催レースが多く、Party Race車両の待機場所は、1ヘア脇です。限られたスペースに密集して車両が置かれています。ピットが自由に使えないため、ドライバー、ピットクルーが自然に集まり、あちらこちらで輪ができて雑談が始まります。こんな感じの仲の良さは、Party Race ならではでしょうか。
クラブマンレース観戦。第2戦で惜しくも優勝を逃し悔しい思いをした 54号車さん、ついに念願の優勝です。途中のレース展開、気が付けば周りの皆が応援していました。上位の 4台 くらいまではとても白熱したバトルをしていて、見ごたえがありました。
そして決勝。私は、性格が適当な割には心配性で怖がりなので、レースの前になると不安で仕方がない。ところが、決勝のフォーメーションラップを終えてグリッドに付くと、「ここまで来たら、やるしかない」と、ようやく覚悟ができるのです。
1コーナーへの密集した飛び込みです。昔見た戦争映画を思い出します。上陸作戦で歩兵の突撃部隊を乗せた揚陸艇が接岸します。扉が開いた瞬間、一斉に突撃を始める兵士たち。地上からの機銃掃射、1発の弾丸を撃つこともなく倒れる戦友たち。飛び散る血しぶきの中、運良く生き残ったものだけが目標に向かって突撃を続ける。戦いを続けることができるのです。
1コーナを抜け、時には舞い上がる土煙を見ながら、1ヘアを抜けたあたりでようやく今日も自分が生き残ったことを知るのです。そして、15周の(今回は12周)の戦いを潜り抜け、途中で仲間が傷つき、倒れ、自分だけ無傷でチェッカーを受けると、「今日もおめおめ無事に帰り、生き恥をさらすことになったか」と、生還の喜びを噛みしめるのです。
さて、レース展開なのですが、月曜日から出張に出ておりまして、車載をちゃんと見れていません。スタートで前の 100号車さん がなぜが出遅れる。咄嗟にハンドルを切るとリアが流れてカウンタを当てながらのスタート。100号車さんの前には出ますが、真後ろの 6号車さん には1コーナ前までに完全に前に出られます。スタートが上手い。6号車さん とは、草レースを含め 3回 は前後してスタートしたことがあるのですが、全てスタートで抜かれています(笑)。
オープニングラップ 2ヘアで、何とか 6号車さん の前に出ると、前方の 13号車さん、159号車さん を追う展開に。ほどなくして、13号車さんが、159号車さん をパスして前にでると、159号車さん との濃密なバトルに。
ポジションは 6位 と 7位、入賞がかかっておりお互いに譲れない。抜かせまいとする 「本気モード」 が伝わってきて、こちらも余計なことは考えずに 「全力」 でバトルに望みます。後追いの心理的な有利さもあったのだと思いますが、数周の内容の濃いバトルを経て前に出させて頂きました。
159号車さん とは、耐久形式の草レースも一緒に参戦したことがあるのですが、練習走行を含めてちゃんとバトルをするのは初めてです。武士は 「剣を交えて相手を知る」 と言いますが、レーサーもそういった人種なのだと思います。一度、本気でバトルをしなければ相手を知ることができません。今回は走りの中に 「人の良さ」 を感じました。某、髭の方とのバトル中に感じた、「したたかさ」 とは対照的です。それはそれで楽しいので アリ なのですが...(笑)。
その先の13号車さん を追います。とかく守りに入りがちな状況の中、気持ちを前に向けてタイムを詰めますが、さすがに追いつけません。結局、総合8位、クラス6位、前戦に続いて入賞することができました。正直、このメンバーの中での入賞はがんばった方なのではないかと思います。
主催者の方々 ならびに 参加者の方々、お疲れ様でした。次回、いよいよ最終戦です。良いレースができれば良いと思います。
Posted at 2011/10/20 22:08:09 | |
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