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イイね!
2010年12月19日

昔話

昔話 峠道を避け、海沿いの道を選ぶ。

峠道には峠道のおもしろさがある。

でも、今の時間はトラックも多く、排気ガスまみれになるのはわかっている。

それに、非力なこのクルマでは、非力感ばかり目立ち、コーナリングを楽しめない。

そんな気分でアップダウンの少ない海沿いの道を選んだ。

道が分かれる。

バイパス、新道、旧道。

有料、有料、無料。

交通量の少ない深夜、お金を払って真っ直ぐな道を行く理由も無い。同じところに出るのだから。

旧道、道幅はタイトで低速だが、リズム良くコーナーの繰り返し。

ハンドリングに集中。


やがて3本の道路が合流。そしてまた有料道路とに分かれる。

ここも選択は当然同じ。

さっきまでの旧道とは違い、道幅が広く、低速、中速コーナーが続く。


後ろから近づいてくるクルマがある。

発売して瞬く間に、全世界にオープンカーブームを作ったあの車だ。

こっちは同じメーカーの、そのちょうど10年前のスポーツカー。

当時は国産1、2位の動力性能も今となっては昔話。

しかし、後ろのクルマも絶対的には遅いと動力性能は評判がよくない。

実質同等か?


さっきの旧道で準備運動はできている。

ペースを上げる。後ろも付いて来る。

コーナーの入り口でヘッドランプが近づく。

立ち上がりで少し離れる。

必要以上には近づいてこない。

速さを誇示しない。

限界にも挑戦しない。

入り口で追いつかれ、立ち上がりで離す。

その繰り返し。


ベストラインをなめるようにロス無く丁寧にクルマを転がす。

タイヤに負担をかけない。

ラインが重なる。

気持ちよい瞬間。


やがて市街地が近づき、道が分かれる。

私は右に、後ろの彼は左に。

曲がり際、後ろのクルマからホーンが軽く2回。

こちらもホーンで答える。

なんともいえない一体感。

彼も気持ちよく走ってたんだ。

笑みがこぼれる。

どこの誰かはわからない。

また遇うことも無いだろう。

しかし、この充実感は何だ?


クルマとの一体感、一緒に走った一体感はスポーツカーならではのモノだろう。

パワー、スピードだけがスポーツカーじゃない!




10数年経った今、いまだにあの走りははっきりとよみがえる。

大事な記憶は色あせない。

短い間で凄く大切なものを教えてもらったような気がする。

ありがとう。


クルマって楽しいね(^^;

ブログ一覧 | たわごと | クルマ
Posted at 2010/12/19 03:36:16

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