なんか昭和レトロが若者に刺さってんだって?
抜いたれよ。
刺さる新車無いんか?
そんな平成レトロな(前期型は昭和だが)ホンダのコンパクトカー
100~120㎞/hで右にハンドル切ると右に曲がって行ってしまう。という事で診てくれ。と。
右に切って左に曲がるじゃなくてよかったね。
乗ってみたら30キロぐらいから勝手に切り足されるぞ。
リヤサスブッシュ死んでツイストビームごとリヤステアしてるんか?
昭和レトロだからハイキャスか?
4WSフィーリングか?
初めて買ったクルマがこれだったら「やっぱ旧車は軽くてグイグイ曲がるねぇ!」って思いこんで喜んで走って刺さっちゃうよ(どこかに)
色々チェックしたらフロントロアアームボールジョイントがガッタガタ。
それでも普通に走ってるとなんとなくまっすぐ走っちゃうから恐ろしい。
走行少ない新車でもない限り、この手の「旧車」はガタ皆無って事は無いんだが。
これは「古いから」の範囲ではない。
トーで4ミリぐらい動いちゃう。
そりゃ勝手に切れ込んで曲がってく。
左の方がひどかったけど、これは右(多分)右も明らかにガタ。
ボールジョイントはロアアームと一体で、38数年前のクルマのロアアームなんて当然廃盤。
はい、詰みですね。
直りません。
中古探すか?
旧車乗るなら覚悟せいよ。潤沢な予算と走れない時間、ある日突然死亡宣告は想定しておけ。と。
まったくだ。
諦めてくれ。
ってのが普通だろな。
無いなら作ればいいんじゃいいんじゃないの?
手っ取り早いのはシャフト作ってアームにピロボール括りつけて貫通でナックルと止めればいいだけじゃん?
それだと見た目が純正じゃなくなっちゃうから車検やらなんやらでロアアームの強度検討書もってこいって言われたらまた死亡宣告なので、見た目を純正風に納めなければならない(厳密にはグレーだろうね)
寸法が合うボールジョイント捜して括りつけるしかないね。
純正が圧入式のボールジョイントを補修用で売ってる社外メーカーがあるので寸法が近いボールジョイントを流用しようかとメーカーさんに寸法問い合わせてみたら「は?寸法?流用?何言ってんの?設定してる車種以外に使うの許すわけないし、寸法なんて出すわけないじゃん」と回答が来た(もうちょっと丁寧な言い回しだったと思うけど直訳するとそんな感じだったと思う)
そりゃそうだ。
教えてくれないなら現物買うしかないねと思って、アタリを付けて数点発注。
物が届いて採寸。
あー世の中なかなかそう簡単にはいかないね。使えなくなないけど使えない(使うには懸案課題があるね)
今時(平成後期)と昭和の骨格のゴツさが違うからなかなか難しい。
圧入式にしようかと思ったけど断念。
世の中の旧車屋さんってどうしてるんだろなと思って調べたら、現品修理できるところがあるらしい。(少ない)
付いてるボール磨いて再生してライナー削り出して作ってとか。執念だね。
直せるところが少なくて外からの依頼が結構多いっぽい。
へえ~。
直せるところがあるならだれでも直せるんじゃん?
直らなくても既に死亡なのでこれ以上殺すことはないので
カシメ削り取ってボール分解(破壊)
ロアアームなんだけど今時のタイロッドエンドぐらいの細さのボールジョイント。
純正の寸法データなんてどこにもないから(メーカーの設計にはあるでしょうけど)現物照らし合わせないと。
適当な車種のを分解して見比べるしかない。
タイロッドエンドなんて消耗品だから定期的に交換廃棄してるんだけど、貯めとけばよかったね。捨てちゃってるよ。
そもそもアームのボールジョイントはアームASSYだから取り寄せるにも値段が張る。
お買い求めやすいタイロッドエンドからあたりを付ける。
新品分解しちゃって寸法使えなかったらゴミだからそれはそれで。なんだが。
いつか使うかもしれないとってあった手持ちの旧車の使えないボールジョイントを何個か分解。
近いけど微妙にぴったり来ないので敷地内にある自前のクルマと入庫のクルマを片っ端から覗き込んで近そうなタイロッドエンドを発注。
1個注文して分解しての繰り返しガチャ。
(いっぺんに発注してしまうとアタリが出た以外に余ってしまってもロスなのでアタリが出るまで1個づつ)
令和車は逆に?昭和車より品質が良く無駄が排除軽量化されてタイロッドをロアアームに使うには小さすぎる
ライナーの質もよくなってる。やっぱ新しい方がいいね。
アタリが出るまで

何個壊せば出て来るんだ?
途方に暮れかけながら、
試しにこれは?と、いつか使うかもしれないとってあった手持ちの旧車の使えないアッパーアームボールジョイントを分解。
キタか。
まったく同じカタチではないけどボールの径もシャフトの太さも同じ。
コレか。
とは言え、アームASSYは買うと高いので?(既にお金かかりすぎてる)、摘出したボールとライナーを手直しして使う方向で。
ライナーの外径が違うので加工
奥行きも若干違うので段付きの蓋を作る
ボールとライナーをはめ込んで蓋をするわけだが、純正はカシメ。
何かしらの方法でカシメようかとも思ったがそれはそれで難易度が高い(落っこってもボールが抜けて関節脱落しまう事は無いんだけど)
溶接が工法として合ってるとは思えないがボールジョイント修理を得意科目にしてる旧車屋さんは溶接してるから溶接でやってみる。
ゼロ距離で樹脂(ナイロンかな)だから溶接熱で絶対溶ける。
点付けで水かけてエア吹いて冷やしての繰り返し。
それでもやっぱり樹脂燃える臭い。
水に漬けて溶接したいがボール部分に水分が入ったら耐久性が元の木阿弥なので空冷でやるしかない
微妙に溶けたか(いや絶対溶けてる)(溶けても容積は変わらないので空洞は出来ない、ハズ)ボールの締め代が予定より若干弱くなったが仕方ない、コレで。
元のガタガタよりだいぶマシ。
溶接だけ見たらもう一回りナメ返したいところだが。
次はくり抜いて圧入かかしめにしよう。
死亡宣告からの蘇生成功。
NA6/8のフロントアッパーアームボールジョイントがGA2シティのロアアームボールジョイントに使えますw
旧車旧車じゃないか。
出来れば現行品で直したかった。。
現行車と同じ費用と時間じゃ直りませんねぇ。
(普通のクルマ屋さんだったら直って無いだろうけどね)