練習会からの続く、その前に。
お遊びとはいえモトクロスは速さを競う競技なので、速く走る運転手のスキルが必要なわけだが。
そう簡単に速く走るスキルが身に着くわけでもなく。
というわけで?
運転手の腕前は棚に上げ、車両を姑息に速くする策を。
同系統のレーサーのCR80のチャンバーを入手。
とりあえずつくように加工して。
社外品をたたいて直したのにそれは使わないのか?って
失敗しても1セットちゃんとしたのがあれば安心だからね。キープね。
走ってみたら、パワーバンドが10キロ上がって最高速も10キロアップ。
パワーバンド入ったら社外のより速いけどパワーバンドまでがノーマルより遅い。回転上がってこない。
最高速しか速さの判断ができない原チャリ最高速至上主義の人にはピッタリ。
クロス8速とかじゃ無いと使いもんにならん。
あまりにも使い物にならないので、チャンバーの容積を変えてみる。
3センチほど延長。
あんまり変わらんな。超高回転保てば速いけど。
作り物とテストで時間使うより車両いじらず練習時間に当てた方が上手くなるし速くなる気がする。
チャンバー容積はそれほど神経質で重要な要素ではないのか。
あまりにも使い物にならないので(使いこなしが難しい)チャンバーまでの長さを変えてみる。
低速中間は今までのより使い物になるけど超高回転と最高速は10キロなくなった。
加速している時間が増えたが回転域が増えたのか遅くなって回転上がりに時間がかかるのか分からない。
高回転瞬発力と低速は社外より出てる気がするけど社外の方が中間が多少マシ。
結局どっちが速いかは計測器積んで測らんと分からんw(10も20も馬力が変われば明らかだけど微々たる変化だから)
わかったことはチャンバーまでの距離を長くしたら低速は出るけど上が詰まる。
6000回転ぐらいの谷消したい。7000から10000回転ぐらいがパワーバンド。5000から9000で使えるといいんだけど(←ノーマルなんじゃ?)
繰り返し形状テストして最終的に純正標準同等品が出来上がる気がする(笑)
作ってみたら偶然ばっちりツボにハマった。ってならんかな。ならんな。
切って40㎜延ばしてみる。
延長して試すために並行レイアウトにしてある。
トロンボーンみたいに可変にしたいところだが。
走ってみたら、チャンバーまでの距離が伸びて(パイプ容積が増えて)反射時間が長くなって周波数が下がったようで。
充填効率がいい回転数が下がってその分高回転が死んだ。
単純にトルクピーク帯が車速で約4キロ、回転数で300回転ぐらい下に。高回転側は燃調もずれて相乗で600回転ぐらい死んだ。
街乗りは楽になったがコースじゃ遅い。回転回らないとパワー出ない。
最初の超短いやつはピーク回転直前だけ最高に速かったけど街乗りでき無いレベルに下スカスカだったけど、
2仕様目の仕様が奇跡的にちょうどよかったのかもしれない。
キャブを大きくするとパワーが上がるぞと聞いて。買ってみた。
そのままでは純正のエアクリーナーにつかないので
造形して型作ってカーボンで制作
走ってみたら、純正キャブの方が速くね?
ジェット換えたり色々やってみるもパチッと決まる感じが無くて、迷宮入りしそうなので一旦保留。
純正に戻し。
サイレンサーも換えてみた。
アルミのパイプ買うより安くサイレンサーの形になったものが売っている便利な世の中。2本で3500円。そのままだと長かったので短く詰めて。
走ってみても、まあほぼ違いは分からんw
既に63㏄から80㏄に排気量アップしてあるのだが(元は50㏄)さらに排気量を。
イタリアに110㏄になるキットがあるらしい。

なんでイタリアに?国内でこういうパーツは流行らないってんでどんどん廃盤になっているというのに。
ボアΦ55だと100㏄なんだがな。なんで110?
ピストンクリアランス広い気がするが仕上げはぼちぼち。
80は純正も社外も排気ポートが2分割でガッツリ広げることができるんだが。
コレは50、63と同じくポートが一つ。あんまり広げられない(ピストンリングが引っかかっちゃうので広げる幅が限られる)
詰めたら80の方がパワー出るんじゃないか?
とりあえず組んで街乗り慣らして、測定。

2st4st関係なくクランク角のどの時になんの工程なのかのは基本中の基本。
ポートを何ミリ上げた下げたってミリで話しをしてる時点であてにならん(機種と条件が同じ物を大量生産するなら寸法でも可)
角度でどこにトルクとパワーのピーク持っていくかはだいたい決まる。(機種ごとに若干の数値は違うだろうけど)
そりゃそうだ。
ってわけで、令和の今時に昭和の原始エンジンの測定と仕様決め。
(そういうのしっかり作り込んである新車を買うのが手っ取り早くて正解)
エンジン降りてる間にフレーム塗り替えて
そして削る。

令和の今時に手作業という原始的な作業。
組んで
圧縮測って
ガスケットで圧縮調整して。
走って、キャブ調整して、燃焼状態チェックして
走って調整して、ノックっぽいので気休めで燃焼室鏡面にして
(表面積減って熱効率も高まるからね。微妙に)
走ってキャブ調整して。
高回転は若干捨てるが中回転のトルクを重視するか?中間で多少谷が出来るが高回転のパンチを優先するか?
チャンバーの長さをさらに変えて
ベースガスケットでポートタイミングと圧縮を調整して。
中で何がどうなってるかわからないから走るたびに分解チェック。
速いんだか遅いんだかわけわからんから一連スマホの測定アプリで測ってみたが

測定Hzが荒いのかGPS信号の精度なのか、安定しなくてあてにならんw
あてにならん測定機器とあてにならん感覚で、これイイ感じじゃね?って仕様が出たので見てみたら。

コレはこれ以上触っちゃダメなやつ。すげえきれいに燃え切ってる。
速くなったのかどうかはわからんw
80の方がピークは出てる気がするけど、そこまでは100の方が速いね。
(63と80の違いもそんな感じだったけど)
低回転弱くて待って待って高回転で速いのが昭和の2stらしいんだが。
中間で加速しないと遅いからね。
ちなみに令和の2stは超高回転はそこそこで中間からガッツリ加速するらしい。
シートをモトクロス風に上げ底にして
フルバンプしてしまうサスペンションも少々
計測して策を検討。
適当なアルミを削って
ダブルスプリングで2段レートになってるスプリングをカラーに置き換えてシングルに
ついでに?ガス圧調整式に

最近だと温度が上がった時にガス抜きして作動を安定させる用途らしいが。
昭和バイク(TDR250)のカタログによるとオフロード走行時には空気圧かけろと。
圧掛けてエアバネでバネレート上げられるからね。
とまあ、色々、運転手の腕前は棚に上げ、車両を姑息に速く・・・・なったんだろか?
姑息にしちゃ手間かかり過ぎだな。
速いバイク買った方が早いぞ。