今からちょうど一年前、ケネディ・スペースセンターへ行ってきました。
ここは、スペースシャトルを作り、打ち上げているところです。
場所はアメリカ合衆国、フロリダ州の大西洋に面したところにあります。
ここは本当に遠いところで、岐阜の自宅からまる一日、約24時間かかりました。
(笑)
ちなみに、フロリダには、ウォルト・ディズニー・ワールドがあります。
これは、世界最大のディズニーランドで、想像を絶する規模でした。
ここにも行きましたが、これはさておき、KSCにだけ焦点を当ててみたいと思います。
フロリダに到着した時、ガイドの方が、教えてくれました。
『明日スペースシャトルが打ちあがります。
延期延期で延々と延びてきて、明日いよいよ打ち上げなんですよ。
明日の夜7時ぐらいなので、是非東の空を見上げてください。
きっと、他の皆もみていると思いますよ。^^』
その時私は、ウォルトディズニーワールドにいました。
野外ショーを見るために場所取りをしているときのことでした。
突然回りの観客たちが騒ぎ始めたのです。
みんなが見ている方向を見てみると、赤い煙と白く光る円盤のようなものが、上へ上へとどんどん上っていました。
それは、スペースシャトルでした。
赤い煙は不思議なことに、5分たっても10分たっても、ずっとその空間に残っていました。
アメリカ人たちは『USA!USA!』と連呼していました。
やはり彼らは、自分の国に誇りを抱いているようです。
このスペースシャトルには、日本人の若田光一さんが搭乗していました。
ケネディスペースセンターから、ウォルトディズニーランドまで約100キロも離れているのにそれが見えるなんて、なんて大きなものなんだろうと思いました。
スペースシャトルの飛び立つ音というのは、地球上で一番大きな音だそうです。
近くにいたら、こまく破けているだろうなあ。
(笑)
打ち上げ時の白い煙の半分は、水蒸気だそうです。
ガイドさんが言っていましたが、シャトルの打ち上げを見るために、日程を予測してこちらまでこられる好きな方々、たくさんいらっしゃるそうです。
でも、何度も延期になって、泣く泣く帰国した人たち、たくさんいたそうです。
なのに、たまたまの偶然が重なって、飛んでいくシャトルを生でみられるなんて、なんてラッキーなんだろうと思い、感動して涙が出てきました。
空へ飛んでいくシャトルは、だんだんと後ろへ後ろへと飛んで行きました。
最初は真上へ上がりますが、そのあとは斜め後ろの大西洋の方へ上がっていきました。
その途中、何か大きなものが、バカン!とはずれ、海の方へ落ちていきました。
きっとそれは、燃料タンクだったのでしょう。
感動的な1日でした。
その2日後、私はそこへ行きました。
打ち上げ直前は、誰もその中へ入れないので、これまたラッキーでした。
ロケット広場
NASAの入り口の左側にありました。
たくさんのロケットがそびえ立っていました。
スペースシャトルの打ち上げ台
手前の道路は、シャトルを移動するためにあるそうです。
このとき、シャトルを乗せる台車は、世界最大の車だそうです。
キャタピラの1パーツが1トンもの重さがあります。
道路は、火花を散らさないように作られています。
半日ぐらいかけて、ものすごくゆっくりゆっくりと、シャトルを組立工場から打ち上げ台まで移動させるそうです。
これは、宇宙飛行士が乗るための飛行機です。
ケネディスペースセンターに宇宙飛行士たちが滞在するのは、打ち上げ直前の数日間程度のみで、それまでの間は、別の場所でトレーニングをしているそうです。
そのトレーニングが終わった後、彼らはこの飛行機に乗って、ここまでやってくるそうです。
家族が見守るところ
宇宙飛行士たちは、打ち上げの前日、家族水入らずで誰もいない浜辺で一日を過ごすそうです。
最近は昔のような事故はなくなりましたが、やはり命がけの事なので、『万が一』という不安がよぎるそうです。
帰還する時は、シャトルは弾丸よりも速いスピードで大気圏と突入して、ここへ帰ってくるそうです。
ものすごい計算された緻密な計画で、まさに命がけです。
そこで彼らは、家族をここへ招待して、一日家族水入らずでゆっくりと過ごすそうです。
この写真に乗っている台は、シャトルに乗る宇宙飛行士たちの家族が見守るところらしいです。
彼らはあたりまえのように宇宙へ旅立って、何食わぬ顔で帰還してテレビの前でコメントを言っていますが、本当は凄く大変なことをしているんですよね。
これは、サターン18号の展示されている博物館の真横にありました。
サターン18号
数日前の日記にも載せました、サターン18号です。
これは、世界最大のロケットで、長さは100メートル以上あるそうです。
現在、打ち上げが中止になって、そのままの形で保存されているサターンは、3機あり、そのうちのひとつが、ここに展示されています。
だからこれは、展示用に作られた偽物ではなくて、本物です。
大変大きなものでした。
慰霊碑
これは、事故で命を失った宇宙飛行士たちの慰霊碑です。
夜には光があたり、空中に彼らの名前が浮かび上がるそうです。
日本の慰霊碑と違って、かっこいいなと思いました。
この慰霊碑は、大変大きなもので、表面はつるつるに光っており、アメリカの国旗が映っておりました。
戦国武将のお墓などと同様で、切ない気持ちになります。
国は違いますが、彼らのおかげで、今の私たちの豊かな生活があるので、感謝しなければならないですね。
シャトル組立工場
これは、大変きれいなので、まるで絵のように思われますが、絵ではありません。
これは、写真です。
バスの窓から撮りました。
この中でスペースシャトルが作られています。
周りになにも建物が無いので、これの大きさがよく分からないかもしれませんが、この建物の屋上は、サッカーコート10面分ぐらいあるそうです。
他にも、いろいろ展示物などがありましたが、それはまた別の機会に。
大変遠いところですが、行く価値はありました。
やっぱりアメリカは、凄い国だなあと改めて実感しました。
アメリカは日本に対して、政治的にいろいろ嫌なことをやっていますが、日本のライフスタイルが大変アメリカの影響を受けているのは事実です。
音楽、映画、車、スポーツ、ファッション、経済、輸出、法律、技術、ディズニーランドなどなど。
実にさまざまな影響を受けています。
お互い無くてはならない存在なんだから、もっと仲良くなれたらいいのになあと思います。
またアメリカにいってみたいなあと思いました。^^