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９月１７日夜半～１８日未明、まさにこの時間帯。

遠く四国の伊予にて、本戦が終了したと知らない西軍と東軍の戦が行われていました。

西軍総大将　毛利輝元　の手先の宍戸景世は、加藤嘉明の居城「松前城」へ進軍、加藤嘉明の弟に降伏勧告。

嘉明の弟、「開城します」と嘘をつき、領民に命じて酒と魚を宍戸本陣に差し入れさせる。

宍戸景世、「領民が旧主を懐かしんで来てくれた」と勘違いして酒宴を開くと夜襲をかけられ大混乱で敗北。（油断しすぎ）


丁度そのころ、彼らの後方の瀬戸内海を一艘の早舟が秘かに通過。

黒田如水の早舟だ。

海上を仕切る村上・能登水軍の頭領たちは、宍戸隊と参戦していたので、幸運な事にそこを仕切るものはいなかった。

黒田如水は瀬戸内海の各所に早舟を置き、通常は陸路で７日で届く情報を、わずか３日で届くシステムを作っていた。


まさに４２０年前の今日、本戦での東軍大勝利を知った黒田如水。

西軍も東軍も全力で戦ったから、本州の兵たちはみんなボロボロになっている。

如水は蓄えていた貯蓄を元に大量の浪人を雇い、残った兵士も加えて４０００人のにわか軍団を作りあげた。


４２０年前の今日。

遠く西の九州で、秀吉が恐れた天才黒田如水の野望が動き出す。