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すた☆君のブログ一覧

2016年11月09日 イイね!

甲冑ボランティア   対応に困ったシリーズ 「理解不可能」

丸一日もいるとどうしても理解不可能な人と出会ってしまう。

そういう人は極力避けている。

誠心誠意の対応を心がけているが、どう考えても理解できない人もいる。

それがこの世の中だから当然と言えば当然なのだが。




地図を広げていると、50代の夫婦がやってきた。

地図は大体100時間ぐらい掛けて作った、僕の最高傑作だ。

多少の武将の名前は知っているようで、あれは誰だ、これは誰だと話しをしていた。

しばらくすると、突然おっさんが手のひらをパーにして地図の真ん中にバンと手を置き、しかもそこに体重を掛けて体を60°傾けて前のめりに遠くの文字を読み出した。

手も体も大きいので、その分の加重が手から地図に伝わる。

地図にしわが出来ていた。

しかしおっさんはお構いなし。

しばらくは見ていたが、痛む地図が余りにも可哀想で、どうしても耐えられなくなって、注意をした。

するとおっさんは無表情になり、しばらくしてから黙ってその手をどけた。

しかしどけたはいいが、今度は両手で地図のふちを握った。

別にそこを握らなくても手元に机のあいたスペースがあるのだから、そこに手の平をパーにしておけば何も問題ない。

なのにどうみても地図のふちを握っている。

明らかに両手の半分は地図の上に重なっている。

どうしてそこまでして地図に手を置きたいのだろうか。

そこに手を置かないと、文字を読むことが出来ないのだろうか。

しかし、地図に手を置かなくても地図を読んだ人は過去に何百人といた。

そこから見えなければ、反対側に移動すればいいだけのこと。


地図を握りつぶしている以上は無視も出来ないので、二回目の注意をした。

するとおっさんは地図から手を離して体を起して、私に対して悪口を言い始めた。


おっさん  「これ、さわってもいいようにしとんとちゃうんか?」

地図はビニールでカバーをしている。

しかしできれば触って欲しくない。

軽くつつくぐらいなら許せるが、手のひらに全体重をのっけるのには耐えられない。

地図が破れるからだ。

修復には時間がかかる。



おっさん  「これはダンボールと違うんか!?」

いやどう見てもコレはふすま紙だ。

裏から見てもダンボールの茶色は全く無い。


おっさんの悪口は更に続いた。


「これは誰が書いたんだ? 小学生か?」

私は字が下手なので明らかにそこを攻撃しているようだった。

「小学生か?」を、何度も連呼したが、何を思ったのか 突然、「いや、中学生か? 中学生だな?」

と次は「中学生か?」という言葉を連呼した。


私はずっと黙って知らん顔をしていた。

おっさんはあきらかに私を挑発していた。

だが、相手にしない。


「中学生」という言葉を連呼したあと、おっさんはとどめのひと言を私に浴びせた。


おっさん  「これ、誰が書いたんな?」

すた    「・・・私が書きました。」

するとおっさんはくるっと背中を向けて、展望台のほうへ歩いて行きながらこういった。


「そらあ、命よりも大切やわなあ!!」

「触っとったら、槍で刺されるわあ!!」

「あっちの地図は触ってもいけるわ、あっちに地図を触りに行こう!!」

そう言いながら、おっさんは去っていった。



あまりにもの出来事に絶句した。

世の中こんな人間もいる。



この日の一番最悪の時間は終わった。

その後のお客さんはみんなよかった。

暖かい人たちばかりで、おっちゃんに何気に「ご苦労様です」といわれた時には思わずポロリと涙が出そうになった。


大谷吉継の最後のお話に、とても感動してくれた人たちも大勢居た。

お城や人物に凄く詳しい人たちがいろんな事を教えてくれて、勉強させてもらった。

史跡ガイドさんといっぱいお話しして、とても仲良くなれた。

質問に答えると「すっきりしました」と感謝してくれたお兄さんも居た。

地図を囲んで話しが弾んだ。

これが普通の日常だ。

こういう楽しさだけで一日が終わればいいのだが、そうはいかない、そんないい事ばかりではない。

嫌なこともある。

そんな現実を感じさせられた一日だった。
Posted at 2016/11/08 11:52:11 | コメント(0) | 甲冑武者ボランティア | 日記
2016年11月06日 イイね!

地図の修復

より分かり易く説明する為に、文字を太く書き直してみた。

こうすると、大人数で集まっている時でも、後ろの方にいる人にもよく見えるはずだ。


地図を広げてガイドをしていると、

『これを作るのに、どれぐらい時間がかかりましたか?』

と尋ねられる事がある。


何回にも分けて作っているからわからないが、

今回の修復は、、、

・・・3時間

かかりました。

(^^;)



先週は2日連続でこの地図を広げて説明していましたが、

土曜日の夕方 名古屋(桶狭間の近く)から来られた歴史のとても詳しいご夫婦さんに 『この地図を見られたからここに来られてよかった』

と言っていただき、大変嬉しく思い、元気を頂きました。

また、他のお客様ともいろんなお話ができてとても楽しい2日間でした。

私の話にずっと耳を傾けて下さっていたお兄さんとの歴史談義も面白かったなぁ。

^^




話を戻して、仕事が休みと言うのが嬉しくて、ほとんど徹夜で作ったのでちょっと眠いですが(笑)、

展望台だと、次々とお客さんがやってくるので、どんどんと要領よくさばいていくというスタンスを取ると、

大人数のお客さんに対する話の内容としては、時間の都合もあり、どうしてもお話しする内容が偏ってしまうので、


たまには地図を広げて、

地図を広げると、話の幅が広がるので、

これで少しでも多くのみなさまに、彼らのお話

「関ヶ原ならではの感動的なお話し。」

をさせて頂いて、歴史に興味がない人たちに歴史に興味を持って頂き、しいては関ヶ原の魅力に気づいていただき、

更に言うなれば、関ヶ原ファンが増えればいいなあ。

と思っています。




今日はどんな出会いがあるかなぁ。

楽しみだぁ。

^^
Posted at 2016/11/06 07:10:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 甲冑武者ボランティア | 旅行/地域

プロフィール

旅行が好きで、日本中の戦国時代の史跡を巡っています。 2012年 3月 関ヶ原検定 ≪零≫  2012年12月 関ヶ原検定 ≪壱≫  に、合格しました...
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