目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
最初のエアフローメーター交換から今回の2回目の交換まで7万キロ少々で、やはり来たか…と思うにはちょっと早すぎな気がしますが、気分良く乗るためにはどうにかしないといけません。
以前交換した時の最初の違和感は、加速も減速もしていない状態からアクセルをゆっくり踏み込むと一瞬回転が少し遅れてついてくる感じでした。今回はスロットルを積極的に踏んでいる2,000~3,000回転の間でしたが、加速が一瞬もたついて何故?という感じでした。右足の微妙なスロットル操作ができるこの車だからこそ、少しの違和感でも早く気づくことができたと思います。
本格化するとエンジン始動困難やアイドル時に踏んで煽らないとストールしてしまうようになります。そして回転がバラつく、吹けない、加速しないなど顕著な症状が発生しますが、予兆が必ずあります。
前回は訳がわからず、整備書片手にメーターパネルの点灯回数などで色々調べて異常場所を特定しましたが、今回はR-VITを装着しているのでダイアグモードで異常箇所がすぐに分かりました。
2
エアクリーナーのBOXを開けると中の埃や汚れなどは普通の状態でした。エアクリーナーエレメントは恐らく4万キロ程度は使っていますので新品に交換します。ひととおり外したものは洗剤で洗い、エンジンルーム内も小綺麗にはしませんが折角なので掃除します。
3
各部端子や配線を巻いているテープも硬化していますので、テープは巻き直してコネクタは注意して扱いました。コネクタで部品単位で出るものは次回交換の備えに入手しておくのもよいと思います。
4
外したエアフロを分解修理している時に手が汚れるのが嫌なので、まずパーツクリーナーで筒の中や網を洗い、外側を拭いてできるだけ綺麗にします。蓋と本体の間のシール材をカッターでホジホジしながら開けます。実際にはシールのカスがいっぱい出ますので、中に残さないように要注意です。そして銅のカバーを外すと基板が出てきますが、カバーはハンダ一カ所で留まっているだけです。
5
素人の僕にできることはハンダ再溶融くらいしかないので、黙々と一個づつやっていきます。溶融前にルーペで拡大して見てみると怪しそうな部分がいくつかありました。輪っか状に剥離していると思しき部分があります。
また、前回交換した新車時からのエアフロも捨てずに置いておきましたので、そちらも合わせて同様に処理します。
6
どうせ壊れているし、ダメにしてもあと三個(笑)ありますので、どんな構造なのか分解してみました。実にシンプルな構造で、基板上の三本のビスを外すとセンサー部分が抜けます。
外側から網越しに見える橙色のところは成形色ではなく色が塗ってありました。センサーをルーペで拡大して見ても全く怪しいところはわかりません。ともあれ、これが三萬五千圓の正体也、果たして高いのか安いのか…?。
7
ひととおり終えて蓋をします。蓋を元通りにシールしないといけませんが、場所や温度を考慮するとコレがいいだろうと車屋さんが日産純正フルードガスケットを貸してくれました(ありがとうございます)。デフオイルのドレンのシールに使ったりするアレです。ベンガラ色で何やら仕出し弁当の器のような和風な装いになりました(笑)。
8
あとは外した順番の逆で確実に組み戻す、面倒なだけで難しいことは何もない作業になります。タイトな配管にイラつきながらも組んでいきます。
少し注意が必要なのはパワステリザーバータンクの蓋にある配線を引っ掛けてしまわないか、劣化していたら皮膜や中の銅線が硬化して根元から折れてしまうかもしれません。あと、ウインドウォッシャーの蓋の縁のベロをに手の甲が引っ掛かり割れてしまいました。本体はそうでもなさそうですが、蓋はだいぶ硬化しています。
組み上げて早速70kmほど試運転してみましたが、今のところ問題はありません(嬉)。しかし今後どれだけ保つのかはまったくわかりません。僕も先人に倣って同じことをやってみただけですが、やってみる価値はあると思います。あくまで自己責任の範疇で実行下さい。
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