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◇画太郎◇のブログ一覧

2022年06月17日 イイね!

岩明均/寄生獣

岩明均/寄生獣地球上の生物の頂点として人間が存在するが、人間より上位の生命体が突然、地球上に姿を現したら…というお話。

作中、突如地球に現れた人間より上位の生命体は、人間の頭部に寄生し、通常は人間が判別できないほどに人間に擬態しているが、頭部が刃物に近い形状に変形し、人間をあっという間に殺傷して捕食する。

この人間に寄生した上で他の人間を捕食する生物は「パラサイト」と作中で呼ばれる。
題名の『寄生獣』とはパラサイトを指すのではなく、終盤に広川の口から語られるが、人間のことである。

偶然右腕をパラサイトに寄生され、パラサイト「ミギー」との共生生活を余儀なくされた泉新一という男子高校生の数奇な運命の物語。

〇広川・田村玲子・後藤

新一とミギーの明確な敵としてパラサイトである「A」や島田秀雄らがいるが、終盤まで新一とミギーに関わった敵は広川・田村玲子・後藤。

広川は政治家である。
「人間の最大の敵は人間」ということをよく知っている。
彼は最後まで新一と接触することはなかったが、生きていた場合、非常にやっかいな存在になっていただろう。
「人間の最大の敵は人間」ということを知っている以上、「人間を滅ぼすのはパラサイトではなく人間である」ということを知っていたからである。
最終的には広川は消え、快楽殺人者である人間の浦上が新一の最後の敵となる。

田村玲子は女性に寄生したパラサイトである。
新一と一触即発の機会が二度あったが、戦闘には至っていない。
明確に他のパラサイトより高い戦闘力があったため、新一と戦っていた場合にどちらが勝ったかはわからない。
結局、田村玲子が戦ったのは新一ではなく、自身へ敵意を向けた他のパラサイトに対してである。
田村玲子は自身への関心、自身とその周囲との関係性への関心、それは自身を中心に拡大していき、新一への関心、人間という種への関心、パラサイトへの関心へとなっていく。
田村玲子の関心は、結局のところ「私とは何か?」という点に終着する。

後藤は男性に寄生したパラサイトである。
彼は作中最強の敵として新一に立ちはだかる。
きっかけは偶然だが、地球上の生物として圧倒的な存在となる。
最強であるにも関わらず、彼はさらに自身の強さを求めていく。
ナルシシズムからくる後藤の欲望には果てしがない。
極めて危険だが、どこか抗しがたいロマンのある最強の敵である。

〇新一とミギー

主人公の泉新一は平々凡々とした男子高校生である。
『寄生獣』は1990年代の作品だが、当時の男子高校生はおおむねこんな感じだったし、おそらく今の男子高校生もこんな感じだろうし、それより昔の時代の男子高校生もこんな感じだっただろう。
要するに普遍的な10代の少年から青年に変わるくらいな頃の男性である。
ただ彼、ひとつ他人と比べて変というか違う点があるとすれば、逃げないんだ。

序盤だが、同年代の子数人が公園で猫をいじめている。
ここで新一は迷わず「やめろ」と言う。
また、登校途中に同級生が他校の生徒に囲まれて痛めつけられているのを目撃する。
たいして考えずに止めに入って逆にやられちゃうんだよ、彼。
物語の中ではなんてことないエピソードだけど、できるかっていうと普通はできないよ。同年代で。
現実的には「何もしない」という選択肢をとる人が大部分に決まっている。
彼、最終的に後藤からも逃げなかったからね。

彼は選択し、行動していく。
行動していく主人公から物語は生まれていく。
逆に言えば行動しない人間からは何も物語が生まれない。
行動こそが人間を人間たらしめるとすれば、やはり彼は普遍的人間である。

新一の右手に寄生するパラサイト、ミギー。
このことによって新一とミギーは人間とパラサイトの狭間にいる存在となる。
ミギーは同種であるパラサイトを倒す。
一方、新一と同種である人間を倒すことは新一に許されない。
ミギーは悪意なく何度か新一に訊ねている。
「私と逆の立場なら君はどんな気分だ?」
知的好奇心が強く、自身を進化・深化させていったミギーは物語の最後、利己的行動でもなく自発的に人間(それも新一にとって極めて重要な人間)を助けている。

〇デビルマンと寄生獣

さて、人間より上位の存在が突如現れるとして、1970年代の『デビルマン』ではそれが「悪魔」、1990年代の『寄生獣』ではそれが「パラサイト」。
主人公はいずれも人間でありながら、敵側と同化し、狭間の立場から人類のために敵と戦う。

『デビルマン』では考えうる限り人類にとって最悪の展開になったのに対し、『寄生獣』は希望とまでは行かないが、問題を抱えながらも順調に進行する世界が描かれる。

これまでの歴史を振り返れば、人間は人間を殺せる限りの数、殺してきた歴史があるので、キューバ危機を経て切実に「これもう人類アホ過ぎて全滅するんじゃないか」という時代的空気感のなかで『デビルマン』があのような結末を迎えても特段違和感はない。
『寄生獣』の連載直後くらいの時期と思うが、ベルリンの壁が崩壊した。
ヒューマニズムと人間の連帯が勝利する人類史上まれにみる展開に「…いやいや案外だいじょうぶかもよ」という期待感…。これは今のところ現在まで続いている気がする。
そしてそのあいだは『寄生獣』という漫画が古びることはない。
Posted at 2022/06/17 04:37:37 | コメント(1) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2022年06月14日 イイね!

DENIME 66 MODEL

DENIME 66 MODEL昨年SKULL JEANSが廃業したっぽいが、今年に入ってDENIMEが生産終了したっぽい。
入手しづらくなるかもと思いヤフオクを物色するが、わりと人気の強いメーカーなので案外タマ数が多く、状態の良いものがすぐに見つかった。

DENIMEは何回か経営母体が変わってるが、初期のオリゾンティ時代の66モデルを入手する。
初期のものと直近の経営母体が変わってからのものではシルエットがけっこう異なる。
直近のものは腰回りに余裕があり、それほどテーパードがかからず真っすぐなストレートだが、オリゾンティ時代のものは腰回りがタイトで比較的強くテーパードがかかっている。
単純にカッコよさとオリジナリティではやはりオリゾンティ時代のほうが上に思う。
股上が浅いわりに腰回りをしっかりホールドしつつ、強いテーパードがかかっているものの膝から下にはある程度の余裕が生じる。
オンスが比較的軽いのもあって、レプリカジーンズのなかではスッキリ爽やかな印象がある。



ザラザラ感というよりは毛羽立ちの強い生地。
捩れはかなり強く出る。



66モデルで紙パッチなのも、現行501を入手すると再び革パッチになっているのでポイントが高い。
Posted at 2022/06/14 03:41:59 | コメント(1) | トラックバック(0) | ジーンズ | 趣味
2022年06月10日 イイね!

Shampoo

Shampooそういえば私が高校~大学にかけての話だが、シャンプーという女性ヴォーカル・デュオが流行った時期があった。

さて高校時代、むさ苦しいハードロック・バンドばかり聴いていた私はある日コソコソとシャンプーのアルバムを買ったが、どうも自宅のラジカセで再生できたりできなかったり具合が悪い。
それで購入したCD屋に「交換してくれ」と文句を言いに持って行ったんだが、いつもいる店員の兄さん、(こいついつもむさ苦しそうなのばっか買ってくのに、どうして急にシャンプーなんだろうな)みたいな顔をしつつ「ちょっとかけてみましょうか」とおもむろに店のオーディオデッキにCDを持って行った。
「あ…(゚д゚)」と思ったが、止めるのもなんだなと思い躊躇した結果、大音量で店内に『Trouble』がかかってしまい「てめー(゚д゚#)やってくれたな(゚д゚#)」と気のきかない店員に内心激怒しつつ、店員の「再生機器側の問題ですね」の一言に「…そうみたいですね」と答えてスゴスゴ帰る。…ということがあった。

そんなこんなでシャンプー、なぜか本国イギリスはそんなでもなく日本で大ヒットするんだが、理由に思いあたるフシがある。
当時、音楽はほぼ雑誌で情報を得ていたんだが、私のようにハードロックやメタルを聴く人はまず『BURRN!』を間違いなく読んでいた。
それと抑えで『MUSIC LIFE』を読むことが多かったんだが、『MUSIC LIFE』はどちらかというとHR/HMよりブリティッシュ・ロックを扱うことが多かった。
で、ブリティッシュ・ロックのバンドインタビューで当時しばしば「シャンプーがイイ」発言があったのである。
その結果、高校時代の私のようなのが「ふーん」と思いつつ聴いたらハマってしまい、コソコソとCDを買いに行ってたのがそのうち一般層にも普及したのではないかと推測する。

ただそれとは別のベクトルで女性ヴォーカル・デュオがなぜか洋・邦問わず主に日本マーケットで流行するという現象がしばらく続いた。
私がすぐ思いつくだけでシャンプー(英)'93~、Me&My(デンマーク)'95~、PUFFFY(日)'96~、Smile.dk(スウェーデン)'98~、t.A.T.u(ロシア)'98~、…と、この流れがおおむね00年代に入るまで続く。
これらは当時普通に生活してればもしグループ名を知らなくても曲は「あ、聴いたことある」となるはずである。
だいたい共通してクソ生意気で自由奔放な、ようするにギャルっぽいイメージと、ハイテンポのダンスミュージック主体(PUFFY除く)という特徴があった。
シャンプーはそういうやつの走りだったんじゃないかと思っている。
Posted at 2022/06/10 09:04:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | 音楽 | 音楽/映画/テレビ
2022年06月09日 イイね!

STUDIO D'ARTISAN SD-103

STUDIO D'ARTISAN SD-103リペアしながら12年穿いてたものの限界がきてしまい、6年くらい保管していたステュディオ・ダルチザンSD-203。
再度穿きたくなり、今回はSD-103を購入する。

SD-103、SD-203はダルチザンのなかでは細身のモデル。
股上が浅く、腰骨のあたりに合わせて穿く印象。ただし全体的に細いことは細いが、そこそこ腿にも膝から下にもゆとりを持たせており、ほど良く細い感じ。

SD-203は既に廃盤になっているが、並べたところSD-103とシルエットに違いはなく、おそらく全く同じ。
ただしSD-103は前期と後期があり、今回入手したのは前期のものなので、現行のSD-103とはもしかしたら少し違うかもしれない。
生地はSD-203が14ozなのに対しSD-103は15oz。



SD-103の生地はけっこうザラザラ感があり、SD-203と較べてオンス以外にも生地の感触がけっこう違う気がする。
このザラザラ感から一見メリハリのある色落ちが速い速度で進行してくれそうな気がするが、ダルチザンは染めが濃くて全然色落ち進行しないんだ。



耳のステッチは青。
ちなみにSD-203の耳は赤ステッチ。



革パッチ。
右ポケット右側に白地に青の日の丸タグ。
ベルトのセンターループはずらしてある。
ちなみにSD-203のセンターループはずれていない。



12年着用のSD-203。
購入後6年くらい、けっこうな頻度で穿いてたがなかなか色落ちが進行しなかった。
それを過ぎると今度は急に色落ちが進行して旬が短かったイメージ。
ダルチザンは染めが濃く、藍というか紫がかった色落ちをする。



このSD-203は全体が赤ステッチで気に入っていた。
通常のステッチのものも当時併売されていた。
ダルチザン全体のイメージとしてはリーバイスをもじって馬のかわりに豚がジーンズを引っぱるデザインのパッチだったりかわいさがあるが、ディテールにシャープさも共存していて、このあたりはカッコイイと思っている。



自宅の乾燥機にぶち込んだら(確かうっかりだった気がする)強烈に革パッチが縮んでしまい、この引き攣れ感など味という向きもあるだろうが、パッチが判読不能になってしまい、正直後悔していたので今回新たにダルチザンを購入した、というのもある。
Posted at 2022/06/09 17:49:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | ジーンズ | 趣味
2022年06月08日 イイね!

HOUSTON RIPSTOP BDU PANTS

HOUSTON RIPSTOP BDU PANTSBDUは1981年~2012年まで米軍で使用された戦闘作業服。
BDUパンツはカーゴパンツの膝部分に可動域を増やすためのプリーツが設けられている。
また、ウエストにサイズ調整のアジャスター、裾先を絞れるドローコードが備わっている。
あとは本来、膝・臀部に補強の当て布が施されてるんだが、今回のヒューストンのものには省略されている。
サバゲーとか、あとはスケーターファッションで太めのカーゴパンツをはく人が多いらしいが、普通にタウンユースで使うぶんには私の場合、ウエストのアジャスター、裾先のドローコードを使用するとベルト無しで問題ない。
ドローコードは裾上げをした際、合わせて付け直した。
Posted at 2022/06/08 03:11:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | ジーンズ | 趣味

プロフィール

「ツレさんの要望でふとん乾燥機買う。
いまいち恩恵は感じず。」
何シテル?   05/13 16:35
おもしろきこともなき世をおもしろく-高杉晋作
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