そういえば私が高校~大学にかけての話だが、シャンプーという女性ヴォーカル・デュオが流行った時期があった。
さて高校時代、むさ苦しいハードロック・バンドばかり聴いていた私はある日コソコソとシャンプーのアルバムを買ったが、どうも自宅のラジカセで再生できたりできなかったり具合が悪い。
それで購入したCD屋に「交換してくれ」と文句を言いに持って行ったんだが、いつもいる店員の兄さん、(こいついつもむさ苦しそうなのばっか買ってくのに、どうして急にシャンプーなんだろうな)みたいな顔をしつつ「ちょっとかけてみましょうか」とおもむろに店のオーディオデッキにCDを持って行った。
「あ…(゚д゚)」と思ったが、止めるのもなんだなと思い躊躇した結果、大音量で店内に『Trouble』がかかってしまい「てめー(゚д゚#)やってくれたな(゚д゚#)」と気のきかない店員に内心激怒しつつ、店員の「再生機器側の問題ですね」の一言に「…そうみたいですね」と答えてスゴスゴ帰る。…ということがあった。
そんなこんなでシャンプー、なぜか本国イギリスはそんなでもなく日本で大ヒットするんだが、理由に思いあたるフシがある。
当時、音楽はほぼ雑誌で情報を得ていたんだが、私のようにハードロックやメタルを聴く人はまず『BURRN!』を間違いなく読んでいた。
それと抑えで『MUSIC LIFE』を読むことが多かったんだが、『MUSIC LIFE』はどちらかというとHR/HMよりブリティッシュ・ロックを扱うことが多かった。
で、ブリティッシュ・ロックのバンドインタビューで当時しばしば「シャンプーがイイ」発言があったのである。
その結果、高校時代の私のようなのが「ふーん」と思いつつ聴いたらハマってしまい、コソコソとCDを買いに行ってたのがそのうち一般層にも普及したのではないかと推測する。
ただそれとは別のベクトルで女性ヴォーカル・デュオがなぜか洋・邦問わず主に日本マーケットで流行するという現象がしばらく続いた。
私がすぐ思いつくだけでシャンプー(英)'93~、Me&My(デンマーク)'95~、PUFFFY(日)'96~、Smile.dk(スウェーデン)'98~、t.A.T.u(ロシア)'98~、…と、この流れがおおむね00年代に入るまで続く。
これらは当時普通に生活してればもしグループ名を知らなくても曲は「あ、聴いたことある」となるはずである。
だいたい共通してクソ生意気で自由奔放な、ようするにギャルっぽいイメージと、ハイテンポのダンスミュージック主体(PUFFY除く)という特徴があった。
シャンプーはそういうやつの走りだったんじゃないかと思っている。
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Posted at
2022/06/10 09:04:53