しばらくロドスタで遊べないということで、当分はデュアリス君に遊び相手になってもらいます。
日曜日はどうしようかと考え…そう言えば…わりと近場(?)であるにも関わらず、いまだ未訪の林道がいくつかあることを思い出し、そこらへんをクリアしていこうと思い立ちました。
まずは昼過ぎにSスカをまたいで滋賀県入り。R477をそのまま西進し、メインディッシュの前に前菜を平らげるべく、平子峠付近からいくつか伸びる怪しい小道をチェックしていきます。
それらの中に、デュアリス用ではない意味でかなりのヒットなコースをひとつ発見しました。しかしこれについてはまたの機会に。

ヘアピンの頂点から、砂防ダムの工事現場。幅広の未舗装路が伸びてます。

えっ、これ一般車も上がっていいの? じゃあちょっとお邪魔して…

立派なのは最初だけですぐこれw ええい、今日のところは勘弁してやるわ! 撤収。
すぐに平子の集落に到着。あそこですよ、あそこ、ピットアウトレーシングの合宿のラストに事故現場に居合わせて、更にRED-BさんのM3の足も壊れて退避させた所。あの退避させていた道を上がっていきます。ちなみにあの場所で標高335m。

こないだの廃村&神社めぐりの際、RED-Bさんが納屋を見かけては、中に放置されたスーパーカーが隠されていやしないだろうかと色めき立っておられましたが…w 道沿いにこんなのならありました。

熊野の集落の入口にある、目を引くタヌキ。
集落にある熊野神社のまわりもなかなかの巨木がドドーンと立ち並んでおります。でもふつうに住民のおられる集落なのでかえって注目されないと言いますか。

何年も前に来たときも車両通行止めでしたので期待はしてませんでした。地図上では綿向山(わたむきやま)近くまで延びた行き止ま林道として表示されます。山歩きの方のブログ見てたら、この奥で数多くのヒルに一気に襲われたとありました…
熊野の集落からちょっと西へ進めば「グリム冒険の森」というオートキャンプ場に出ます。そこの北側沿いから北へ延びていく道は、地図では複雑に分岐した迷路のようになってます。
これが本日のメインディッシュというわけですが、しかし本当にそんなに隈無く走り回れるものなのでしょうか? だいたい今のご時勢、簡単に見つけられるようなダート林道はどんどんゲートを閉じられてしまうばかりなのに。
しかもネット全盛のこの時代にあって、ここの林道は検索してもいまひとつ有力な情報が得られません。本格派オフロード四駆でもないデュアリス君ですので事前の情報がはっきりしないとなかなか怖いものがあります。
もっとも、比婆神社の参道も、大杉林道も、あと二之瀬越えの近くの
志津南谷林道なんかも、初めて入ったときはネット上にはまだほとんど情報が無かったんですけどね。本当に怖かったですから…しまった、どえらい所に来てしまった、どうやって引き返そう、でももう戻りようがない…と。

さて実際はゲートもなく、デュアリスでも難なく進入できました。舗装はなくダート路です。でも砂利が敷き詰められていて怖さはありません。ところどころにコンクリ舗装された区間も有り。グリム童話の森と関連して整備されているのかも。

どうも日野町には林道に標銘板みたいに卒塔婆を立てるという風習がないみたい。その代わりゲート前に案内看板がありました。と言うよりも、どちらかというと車両用の道でなく、遊歩道なのかも。もしかして四輪で入ってくるのタブーとか? だからネットに情報が少ない?

あちゃー。メインルートと思しき上り方向に、チェーンでがっちりゲートがされてます。ただし支線らしき道が左横へ降りていってます。そっちは道路の中央に雨水が穿ったらしきクレバスが続いていて、ちょっと砂っぽいし…でも…ここは行くしかないか? 歩いてみた感じじゃたぶんハマることはなさそうだけど…
で、なんとか下りきって、小さなT字路を右折。曲がった先が欄干のない橋になってて、これがかなりきつくて、内輪差でタイヤが落ちないよう注意深く。ここらへん、ちょっとてんぱってたので写真がありませんw この区間が今回いちばん厳しかったですね(なんつって実のところ大したことない)。

しばらく進んでまた分岐…上り坂なので、右手のこっちと見た!
もうここらへん、いま自分がどこに居るのかさっぱり分かりませんでした。

ザ・植林地帯。右下にデュアリス君が光学迷彩で隠れてます。

尾根上に道路つけたように見えたんですが、ただ土盛りしただけのようにも。
またT字。でも出た先の道のがしっかりしてます。もしやこれは迂回してメインルートに復帰したということでは? 帰宅後にもう一度地図を見ると、正解のようです。でもメインルートの迂回した区間からも支線がいっぱい伸びていて迷路のようになってます。次の機会があればそっちも探索したいですね。たぶん見どころは何も無さそうですけど…
このT字の上り方向は左手。「休憩所」なる案内標識もあるのでそっちへ。

え!? こんな所にバンガロー風の建物がある!? これが休憩所なのか…でも鍵かかってて入れませんでした。周りの草木も生い茂りすぎてて展望も無し。標高515m。

この先は1本道。過去に崩落した形跡のある所がいくつもあります。でもそのたびに直してきたんでしょうねえ。そんなに需要あるのかな。今回は林道走行中、他の誰にも会いませんでしたが…
この写真の地点では修復が間に合わないのか、またげないサイズの落石がゴロゴロしてるのでいちいち降りてはどかして進みます。

おおっ! この林道で初めて、下界を見渡せる場所です! たぶん標高685mほど。

右のほう、かろうじて琵琶湖も映ってます。

あっ、さっきのバンガローが見える。

さらに進んで、標高700mほどの地点で四輪は通行不能となりました。樹木ごと地滑りがあって道幅が狭くなってしまってます。

悔しいので歩くと、この先は修繕・維持を諦めた感じで荒れ放題。この写真の地点では、道路の真ん中から松の幼木がいっぱい生えちゃってます。これ放っておくの?
車を停めた地点から10分ほどで行き止まりでした。

車を停めた地点から登山道が伸びてます。つまり、ここまではなんとか四輪でも上がってこれるように頑張って維持するけど、この先はもうどうでもいいや、という合理的判断のようです。だったら遊歩道ってわけでもないんかな。
でもそれだったら、ネットで検索したら四輪でここまで来た人の一人や二人は見つかりそうなもんですが…

綿向山まで登山はしませんが、尾根がすぐ上に見えているので上がってみました。ちょっと樹木が邪魔ですけど、ここからも展望が得られます。

うーん、どこの町だかさっぱり分かりません。
帰りはすでにどんな道だったか分かってるので、緊張が一気に解けて「ふっ楽勝だったわ!」てな気分です。でもそういうときこそ油断してパンクしたりするので気をつけないといけません。今回は…ちょっと土壁にバンパーこすっただけで済みましたw
あと迷路状なのでよく覚えておかないと曲がり損ねて違うほうへ進んじゃったりしそうです。
このグリム冒険の森近辺の林道群、あるいは綿向山山麓の林道群とでも呼ぶべきか…、感想としては、四輪のSUVにとってはまあ面白いと言えば面白いですが、ちょっと「見どころ」みたいなのに欠けるかなーと。全体的にはよく整備されてるほうで、砂地や泥濘地があるわけでもなく、初心者でも楽しめそうな感じがしました。たとえ迷っても走り回ってればそのうち降りられるでしょう多分。
でもあの橋へ曲がるT字路だけはタイヤ落ちるとやばそうでした。
今回は午後スタートでしたが、気候のよい季節の午前中なんかは歩行者やMTBなんかが多いのかもしれません。そこも要注意ですね。

腹が空いたのでSスカの滋賀県側の根元にあるライダーハウス神戸(かんべ)に寄ったら…お休み! かもしか荘のレストランももう終了、青土ダムへの途中にあるハクナマタタ(アジアンでエスニックなカッフェー)は盛況のようで、おっさん一人で突入するのは林道より厳しい…青土ダムの蕎麦屋はもう終わってる…

ここのレストランも夕方5時で終わってたけど、売店でお菓子は売ってたのでチップスター150円と、500mlの緑茶のペットボトルになんと170円もの大金を支払う。高すぎやろ~!?
そしてSスカに上り、夜の部の皆さんとダベって終了~。そんな一日でした。