S14 SILVIA C7R
今回はフジミの暗黒期キットとして名高いS14シルビア前期を組んでみました。
これまで何台もプラモデルを組みましたが、改造以外でここまで手が掛かったキットは間違いなく初めてです…(;^ω^)
今回のテーマは、やや長くなりますが…
コルベットがC8へとモデルチェンジした事に伴い、C7Rはレースシーンから引退。
レースで使用される予定だったスペアエンジンは、とあるコルベットチューニングショップの元へ渡る事に。
エンジンを譲り受けたチューニングショップのオーナーは日本車文化の趣向も持ち合わせており、25年ルール解禁と同時に日本から輸入した趣味車の"94年式 日産 シルビア"にC7R用レーシングエンジンをインストール。
休日はサーキットでドリフトを楽しんでいる…という妄想の元、作成してみました(;^ω^)
今回は手を入れた箇所が多いので、改修ポイント→チューニング箇所の順に説明していきたいと思います。
もしフジミの14前期を知らない方がいらっしゃいましたら、是非画像検索をした後にこのブログを読んで頂けると苦労が分かるかと思います(笑)
まず最も苦労した顔面の改修ポイントですが、、
ライトレンズはアオシマのECR33スカイライン用を加工流用しています。
ヘッドライトとコーナーレンズは実車に倣って別パーツ化しました。
ECR33のヘッドライトにはレンズカットが無かったので、クリアレンズ風になりました。カスタムカーということで、却ってその方が似合ってるので良しとします( ˘ω˘ )
ライトインナーもプラ板とパテから作成し、ヘッドライトバルブの傘の部分はHIQPARTSの1.0mmスチールボールを埋め込んで再現しました。
ヘッドライトの改修に合わせてボンネットやフェンダーも修正しています。

ドリ車ということでフロントグリル・サイドマーカーは外した状態を再現してみました。
このパートの改修が全体の6割くらいのウエイトですね(笑)
サイドビューです。

サイドの改修ポイントはプレスラインです。
キットのプレスラインは実車と異なりボテッとしているので、上半分にエポパテを盛って実車同様にラインをクッキリとさせます。
ドア類の筋掘りもミニカー並みに太くて全体的にダルいので、一度ラッカーパテで筋を埋めて、再度掘り直しました。
リアビューです。

社外バンパーに変えてしまったので前後の比較が分かりにくいですが、キット純正は実車に比べてバンパーが縦方向に間延びしていてカッコ悪い印象だったので、ナンバーベースの位置を1.5mm上方にずらしました。
改修ポイントは以上です。
自己採点では実車再現率は65点くらいかなーというところです…14前期は特徴を捉えにくいデザインだなーと改めて思いました(;^ω^)
さて、ここからようやく改造箇所の説明に入ります(笑)
外装はVERTEX RIDGEのボディキットを再現しました。
Fフェンダーは1mmワイドです。この写真では見えませんが、ドアとの間にダクトが開いている特徴的なデザインも再現しました。

ホイールはfugu garageのWORK VS-KF 18inのスポーク部に、友人に作成して頂いたアルミ削り出しリムをセットしました。
このリムの質感は塗装では再現できませんね…(›´ω`‹ )
リアフェンダーもVERTEXですが、深リムのKFをインストールする為にさらにアーチ上げ&ワイド化を敢行しました。

リム幅もリアの方が1mm程度深くなっています。
全体的なステッカーの配置は、USでも流行っているリバイバル'00sの貼り方としました。
ただし、現代のドリ車ということで当時物のチームステッカーから現代のチューニングブランドまでごちゃまぜに配置しています。

光が反射して見難いですが、フェンダー上部のLINGENFELTERはコルベット専門のチューニングショップです。
テールは個人的な好みで後期用をチョイスしました。LEDテール風にしています。

リアスポイラーはBCL風も考えましたが、VERTEX RIDGEだと小ぶりな方が似合いますね。
サンルーフはフジミの180SXから流用しました。
ボディカラーはガイアのブライトレッドです。
ガイアカラーは発色も良くて塗りやすいですね。

ボンネットもVERTEXですが、エンジンのヘッドカバーと干渉してしまうので開口部は大きめにしました。
ちょうどエンジンがチラ見えするようになったので結果オーライですね(;^ω^)
続いてエンジンルームです。

元々エンジン付きのキットではないので、エンジンルームもイチから作り直します。
タイヤハウスはプラ板で作り直してサイクルフェンダー仕様としました。
フロント回りはロールバーの要領でプラ棒を組んでいきパイプフレーム化しています。
バルクヘッドもプラ板を積層してある程度再現してみましたが、エンジンが載ってしまうとほとんど見えませんね(;^ω^)
エンジン本体はコルベットC7RのLT5.5を搭載。
ドライサンプV8で約500馬力のモンスターエンジンです。

ブレーキのマスターシリンダーはChase baysのブースターエリミネーターキットを再現し、ラジエターはジャンクからサイズが合うものを選択しました。
ストラットタワーやボンネットキャッチは何時もの如くプラ板からスクラッチです。
今回は新たな試みでボンピンの棒を再現してみましたが、意外と良い仕事をしてくれますね(›´ω`‹ )
ガワとエンジンルーム&内装の色が違うのがドリ車やレーシングカーっぽくて良いですね。
リアガラスには架空のドリフトチームのデカールを貼り付けました。

リアガラスの熱線も変なデザインだったので削り取ってアクリルウインドウ風にしました。
内装はドリ車ということでドンガラを再現してみました。
フロアとリアシート裏は自作でエバグリのプラ棒でプレスラインを再現していき、ドアパネルとリアのスピーカートレーはfugu garageのS13用ドンガラ内装を加工移植しました。

シートはホビーデザインのBRIDE MAXISⅢを選択し、TAKATAの4点ハーネスを取り付けました。
ロールケージはガセット溶接&ダッシュ貫通タイプの14点式を作成しました。

ダッシュボードはキットの形状がイマイチだったので、実車でもよく見るS15ダッシュ移植を行いました。
この外装&エンジンのメニューで右ハンドルというのがポイントです(笑)
メインのメーターはSTACK風、3連メーターはエアコン通風孔に埋め込みました。
ステアリングのボススペーサーもリムと同じく友人謹製です。

油圧サイドはプラ板からスクラッチし、ワイヤーは0.4mmの真鍮線で再現しました。
大掛かりな改修となりましたが、なんとか年内に仕上がって良かったです(;^ω^)

少し早いですが、2020年の模型製作はこれにて終了です…( ˘ω˘ )