そういえば、先の日記で書いたHIPER MAX IV GT、リアにヘルパースプリングが付いています。HIPER MAX IV SPだと、フロントにもヘルパースプリングが。
そもそもヘルパースプリングって何よ?というと、短くてレートの低い2つ目のスプリングで、スプリングの余りを埋めるものだったり、ダンパーの伸びを増やすものだったりと、目的が一つではないみたい。
スポーツ走行の場合は後者で、足が伸びた際にはヘルパースプリングは伸び、一定以上の荷重がかかっている状態だと密着して鉄の塊になるから、そこからの縮みはメインのスプリングだけが働くことになる、というもの。これで伸びを柔らかく縮みを硬くという変則的なスプリングレート=ロールしないけど伸びる足が実現できるようです。
ヘルパースプリング付きと無しで、1G時のダンパーストロークが同じなら、伸びた際にはヘルパースプリング付きの方が伸びる(ダンパーの伸びには限界があるが、0G時のダンパーストロークで合わせると1G時にヘルパースプリング付きの方がダンパーストロークを短くなる)。逆に言えば、ブレーキングやロール時は1G時で縮んでいるヘルパースプリング付きは、縮みのキャパシティが少ない。実際にHKSのストローク表でも、ヘルパースプリングの無いフロントが伸び35mm、縮み71mmなのに対し、リアは伸び72mm、縮み63mmと表記されています。そのため、車種によってはフロントにヘルパースプリングを付けると、ブレーキング時にバンプラバーにタッチしてアンダーステア、ということもあるみたいで。便利そうなアイテムだけれど、何でもかんでもつければ良いってものじゃないみたいですね。
純正でフロントの沈み込みとリアの浮き上がりの激しいランエボの場合は、リアだけヘルパースプリングも「有り」な選択肢なのかも知れません…?