いろいろやっている。
長く運用するうちに、残念ながらミノルタ仕様の70-200Gと
ソニー世代のSAL70200Gとは似て非なるものであることが解ってしまいました。
ミノルタに別れを告げ、そこに他の売却益も上乗せし
頑張ってSAL70200G2を落札してみた。
で、軽く試写した結果
「…私の用途では、SAL70200Gとの差が出そうにない('、3_ヽ)_ 」
そこで、回りくどいことであるが…再度差額を取り
カメラ側の更新にも着手することにする。
現在のA580は支障なく動いているが、もしこれに何事かあれば、代替がない。
遅かれ早かれ、世代交代の時期に達していることは解っていた。
で、投入したのが
「SLT-A77V」
「Nex-7」
の、二機。
この辺は、また追々。
さて、SAL70200G2と交代のため
大手中古ショップからSAL70200Gを引っ張ってきたのですが、ここから本題。
まさかの不良個体。
条件;『状態AB-(フードなしなので-としてお安くしています)、販売店保障1年付き』
という、中古店としても自信満々の物件であったことは確か。
症状は、
全く結像しないという重篤なもの。
厳密には像はあるんだが、ボケボケなのである。f11辺りでようやく並みの下といったところ。
加えて、
ズームするとピントが移動する。ワイド端では無限遠に達しない。
速攻で販売店に返送したところ、払い戻しor修理いずれかの対応を快諾戴け、保障のありがたみを痛感する。
対応としては、
「現品修理」を採った。
理由は「見た目では不良と判別することが不可能なほど、レンズそのものに全く瑕疵が見当たらない」ため。
推測ですが、このレンズ、誰かが何らかの理由で「分解」してますね?
くだんの症状は、思うに
「どこかでレンズの表裏を誤って装着している」であろう。
同じ経験は自分でも何度かあるのです。表裏を見分けにくいレンズなんてゴマンとあります。そのとき体験した症状と酷似していますので。
もしこれが正しいとすれば、修理自体は何ら困難なこともなく
分解したからには清掃して組み付けられるのは当然、
おまけに修理の結果が製品規格を満たすかどうか、必ず「検品」が入ります。
つまり、まさかの
フルオーバーホールとなる期待が大なわけです。
さて、修理についてですが
この店からの修理は、ほぼ間違いなく「日研テクノ」へ持ち込まれるでしょう。
裏事情になりますが、
「日研テクノは、
当該レンズの取り扱いは不可能」のはずです。
なぜなら、SONYスチルカメラ機材の認証は、取得していないからです。
(この認証は対メーカーだけでなく、対個別製品単位でもあり、キヤノンだからニコンだからという理由で何でも受けていいというわけではなかったりします。そのぐらい厳密なものです。)
このため、想定される経路は、ほぼ間違いなく
『店>日研>ソニー本社>日研>店』となるでしょう。
ソニー直訴なら2週間掛からないであろう納期が、3~4週を見込んでいる辺りからも、この状況に合致します。
同じ経路は、7年前の、あのSAL70200Gの初期不良対応の時にもありました。
…じつは到着時、無限遠が画面全体で一様に出ないという不具合がありまして、「海外逆輸入品なので保障適用範囲外」を覚悟して修理を打診したところ、なんと「1群目 玉+枠 交換」に始まり、相当な手数を掛けて、まさしくソニーの威信を賭けたかのような完全オーバーホールを行い、なおかつ1年の保障の新規発行までして戻ってきました。しかもタダ(初期不良対応扱い)で。実はあれは、メーカーお墨付きの「選りすぐりの選定品」に他ならなかったのです。…だからこそ、断腸の思いで手放したことを、未だに後悔していたのです。
これの対応時、掛かった時間は約3週間。窓口はキタムラだったので、間違いなく第一窓口は「日研テクノ」となります。
戻ってきた時、修理伝票は日研ではなく「SONY」名義のものでした。
つまりは、そういうことです。
同じことが、おそらく今回も発生すると思われます。
実際に修繕に当たるのは純正のソニー。製品規格検査まで通して帰ってくることはほぼ確実。
選定品復活の期待が掛かります…!
この件で、残念な取り引きに終始してしまった「大手中古量販店」。
販売規模が国内でも5本の指に入るであろうレベルなので、個別事例として見るなら、この程度のレアケースは単発事例であり痛くも痒くもないとは思います。企業側の保険などもあることでしょう。そこは個人とは全く違う「スケールメリット」があります。
ただ、腑に落ちなかったのは
「仕入れ段階でこれを見抜けなかったのだな…」ということ。
しかし、よくよく思い返してみましょう。
銀塩フィルムカメラの世代から、頻繁に中古品の売買をしていた経験上、店頭での査定の手順は知っています。
「実際に写して確かめる」ということは、慣例的に、しないのです。
というより、フィルム時代まで遡れば、それは「不可能」でしたから。
(中古品を査定するのに、いちいち現像して確認するか?という、至極真っ当な理由です)
当該の物件に眼を移してみましょう。
鏡筒スレ僅か、アタリなし歪みなしガタなし、僅かにズームリングのトルクムラ程度(問題なし)、レンズカビ無しクモリ無しキズ無し、内部わずかなホコリの付着のみ…フードさえあれば、あと1万は高く売れているAB級品ということが、私の見立てでも理解できます。
ということは、店頭査定でも、査定員は同じ結論を出したことでしょう。
また、仕入れ経路も、必ずや店頭での個人持込ばかりとは限りません。
最近は送付しての持ち込み査定も増えています。
その中には、個人でブローカーやバイヤーまがいのことをしている者もいます。
安く買って、個人で治して、売る。これは私の叔父も同じことをしていました。
問題は、それが「善意の者ばかりではない」ということです。
この手のバイヤーまがい、国内ばかりとは限りません。
アジア系のエリアにも、この手の売買の需要は多大なものがあります。
何となくですが、そういった系統の経路から流れ込んだ「騙しの商材」である臭いがします。実際のコンディションと、見た目のコンディションの乖離の激しさから考えても。
売った側は解っていたのだと思います。このレンズの相場的価値はもとより、業界の慣例や事情までも含めて。
美味い汁を吸いやがったな。こういうの滅びろ、マジで。(ヤフオクでも迷惑なんだよな)
こういったリスクに、日々向かい合う「販売店」の厳しさ。お察しします。
なので、この事例は「クレーム」ではなく「感謝」です。至極真っ当な対応でしたし。
SAL70200Gを本格的に前線に出して、差を見極めるのは
これが帰ってきてからにしましょう。
ほぼ間違いなく、G2側を手放すことで決着しているのですが、せーので比較しないと
どちらかに梃入れした状態では、公平な検査になりません。
僅かな期間ですが、恐ろしいことに
定価で合計70万円弱というコンビが一堂に会してしまいます。
余裕でクルマが買えるやないか。ああ恐ろしや恐ろしや:;(∩´﹏`∩);:
SLT-A77Vの試運転結果

TAMRON-SP 80-200/2.8LD(30A) 160mm f4.5
なんと恐ろしい旧レンズ、2400万画素世代に突入しても破綻なし…