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2012年10月06日 イイね!

秋の高梁川流域は・・・鬼門だ_(:3」 L)_ 岡山険道300号・羽山渓に挑む(鬼門編)

秋の高梁川流域は・・・鬼門だ_(:3」 L)_ 岡山険道300号・羽山渓に挑む(鬼門編)というわけで、国道180号線
もはや通い慣れた「新見往来」を目指す。




そこが、今の私には
とんでもない鬼門であるなどとは、思いも寄らないまま(大袈裟)






概ね快適に流れています、昼下がりの高梁川沿い。
速すぎず遅すぎず、適度なペースに流れを任せて
一路、高梁市を目指す。

総社から豪渓に至るまでに、景色はドラスティックに変化し
山と河川が視界一杯に広がる。

その時。
目の前の路上に緑色の物体が動きまして。
風に吹かれた雑草の屑・・・?え?違う!危ない!!

それ、でっかいハラビロカマキリや!!

えー、キャプションは前回と同じですが
前回訪問時と決定的に異なることは
ここが「天下の往来」であることです。
大前提として「こんなもの」に反応するほうが間違っています。

が、その瞬間、私の脳裏を掠めたものは・・・

──とっさに、僅か30cmばかりとはいえ
緊急回避、してました。
後続の車両の皆様、イミフな機動でごめんなさい・・・と思いきや
結構みなさま同じような動きをなさってくれた。

その子は、間一髪。道路左の草叢へ駆け込んだのがミラーで見えた。

心臓が握りつぶされるような思いだった。


・・・が、むらむらとイヤな予感がしてくる。

「これで終わるはずがない」

私は専門家じゃありませんから、生育分布状況など知る由もありません。
が、少なくとも。

この辺が、徳島あたりのような中途半端な自然ではない、もっと大陸的で規模の大きい大自然の懐であることだけは、間違いない。

街灯を消さないと収拾が付かなくなるほどのカゲロウ、そして
俗称タカハシムシなんて呼ばれてた水棲羽虫の、年中行事ともいえる大発生。
蟷螂たちの餌となって、なお余りある。

なれば、繁殖し林緑をあぶれた蟷螂たちは・・・!!



嫌な予感が、次々に的中する。

ひっきりなしに現れる、路面と同化した轢死体。
見るたびに、胸が痛む。

そして、回避したところでいずれ轢かれる運命にある個体の、多いこと。
後ろ髪を引きちぎられる思い。救援してやりたくても出来ない・・・
あああ・・・助かってくれ、頼むから・・・!

自然と速度が上がらなくなる。
景色が見られない。路面に神経が尖ってしまう。

厭味ではなく事実として。
私の視力、両眼2.0あります。加齢とともに若干遠視気味のおまけ付き。
眼を凝らすまでもない。見えてしまうんです。勝手に。

去年までなら「あ・・・バカ・・・・!!」で済んだものが。

駄目ですね。一度「ウチの子」として関わってしまうと
それは自分にとっての、犬やネコと同等の存在になってしまうんです。
虫けらだからとか知性が云々とかカンケイないです。
そんなものを平気で踏めるわけがありますかいな。


『何してる!割り切ってちゃんと前向いて走れよ!!』
・・・稲穂が、言ったような気がした。

だから頑張った。
前走車、後続、歩行者、小動物飛び出しの危険性、
そして・・・本来なら探してでも撮ってやりたい子たちへの、細心の注意。

これまでになく長い、ながい20数キロ。


ようやく、ほうほうの呈で辿り着く。
ここがウワサに聞こえた、羽山渓への入り口・・・!!
気を取り直して、行くぞ・・・ぉぉ・・・(←既に結構なSAN値が削られているww


最初のほうは、普通の二車線道路。
集落の終わりとともに道幅は無くなり、他車の姿も皆無となってゆく。

さあ、盛り上がってま い り ま  し  た   _(┐「ε:)_


──クルマの写真を撮ろうとして降りたんだ。普通に。
そこにはね・・・

今しがた踏まれてしまったばかりとおぼしき、オオカマキリの姿が。

胸が痛む。
さっきまでの尖った気持ちが蘇る。

ここも、同じだ・・・・・。


その轢死体が物語るかのように。

・・・うおっあぶねっ!!!

「何が~?」

・・・ちょこちょこと、暢気に道路横断してるハラビロをとっ捕まえ
草叢へ放流する。

お前、通りかかったのがワシでなかったら即死やど・・・
きょと~んとしてからに、全く・・・ (´;ω;`)

もう半ヤケ。
幸いにして「30分に一台クルマが通れば多い方」程度の交通量なので
道中、目に付く者すべて回収し、救援して行きました。

以下撃墜マーク(ぉぃ

救援1号               救援2号              救援3号
    

救援4号               救援5号
  

救援6号


うわ、ヒメカマキリ!ちっさ!生まれて初めて見たよ!
しかし小型種だけに落ち着きがないw
走る姿はさながら本家Gok・・・いやなんでもない、なんでもないよ??ww



いや、何がしゃれにならんって
ここまでの景色が、殆ど印象に残っていない!ww
ああもう何をしに来たんだかなぁぁ・・・_(:3」 L)_



・・・しかし、この光景を前にすれば
いやがおうにも強烈な印象しか残らんよ。

ババァーンン。

(注;クルマは反転180度してます。向こうが高梁側)



これが、噂に聞いた
あの素彫り洞穴トンネル・・・!



岩の壁で行き止まりに見える、というのも頷ける。



てゆーか、まんま洞窟じゃないかwww


クルマで洞窟探検って新しいなww


本来言えば、照明装置さえ準備していれば
リアル鍾乳洞探検もできる場所らしいんですが
さすがにそこまでやってる余裕は、今回はありませんw


高梁側入口。

トンネル入口へ向かって、巻き込むように覆い被さるオーバーハング。
もう、この時点で既に何かがトンでいるw

徳島険道31号を制覇したぐらいで、いい気になってちゃいかんね。


見上げたら、そこには巨岩のヒサシが・・・!


今回、レンズは
自宅で最も広角に撮れる、GXR付属ワイドコンバータで
19mmの超広角を駆使。
どくりんごさまの「岩が入りきらない!」を受け、ならばと準備したものですw



あと、ここも見逃せませんよー!
道の部分だけバッサリ切り崩された、巨大なオーバーハング。

(クルマは既に高梁側を向いています。第一羽山隋道至近)

・・・圧倒的じゃないか、この迫力・・・


およそ、険道攻略とは方針の異なる行程と化した今回の訪問。
それでも、この光景が見れただけでも、苦労の甲斐があったというものです。
各場所の光線状態も解ったので、また改めて来よう。
その時まで、全線踏破は預けておくぜ。


さて帰りましょ・・・なんですが

2度あることは3度ある。
行きにあったことは帰りもある。


救援された奴、整列ー。

.
こら、5号
お前、一度ならず二度までも出てくるんじゃない('A`)
普通なら二度死んでるところだぞ・・・



.

こら、救援7号
助けてやったのにガン飛ばすたぁ、どういう了見だ(←



.
救援8号・・・
よく見たら、中脚が1本折損していた。
これは、正確な狩りが出来ない・・・つまり「致命傷」であることを示す。
今更ながらに思う。こいつだけでも救援でなく「救出」しても良かったのではないか、と。



.

救援9号
今回一番綺麗に撮れたべっぴんさん。



.

ついに2桁、救援10号orz




救援11号
おお、初のハラビロ褐色・マダムプレデター登場!
この姿で地べたを走り回る姿はGそのもn・・・なんでもない!w

天然に存在するのが2割程度、というのが
よく理解できた。

.
そしてようやくオーラス
救援12号

オンタは初めて出た。ええ嫁さん見つけるんだぞ。



十二弟子峠ならぬ十二蟷螂峠・・・って冗談にもならんわい_(┐「ε:)_



でもなぁ。
いま、自宅では
お前さんたちの同属の一匹が、生きるか死ぬかの瀬戸際を闘っていて・・・。

それに、彼らが見事成虫になるまでの、労苦の一部始終を見てきてしまったし。

・・・それを割り切って、踏まなくてもいい場面で踏み越えて通るなんて

・・・出来るわけがないやろう・・・。



総社国分寺、五重塔に日が暮れる。

お世辞にもリラックスしたとは言い難い行程、
帰っても気が逆立ったままの状態で、除脈が出てました(ぉぉぃ

でも、些細な功徳は積んだのかな。
私の行動は正しかったのかな。ただの偏屈なのかな。

そんな事を思いながら、沈む夕日に照らされた田園を、五重塔を眺めていた。

さあ、今日はもう帰ろう。
「稲穂」のことが気になる。




──というわけで、何がなんだか
トンデモ道中記になってしまいましたww


この季節の高梁川流域は・・・鬼門だ_(┐「ε:)_
Posted at 2012/10/06 11:42:42 | コメント(1) | トラックバック(0) | 行ってきた | 日記

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