ずいぶんと暫くぶりの、晴天の連休。
動かない体と心を、なかば蹴り出すような心持ちで家を飛び出した。
どのみち行き先も限定されたもので、被写体にしてみたって
「命に代えても撮りたい」ほどの事がないわけで
かなり漫然と、瀬戸大橋を渡り…
…切ってないw

水島臨海へも寄ろうかと思ったんだが
その意欲すらもはや無く、ふらふら~っと与島で降りてしまう。
おもむろに車を磨き直し、島内を散歩

島内、アカテガニちゃんがわんさか歩いてますw

海を挟んだ小与島の、放置された未完のリゾートホテル

しかし、こんだけ爽やかな青空の彩りがあれば

こんな景色の意味合いも、少し変わってくるのです。
青い海、青い空に浮かぶ瀬戸大橋。
まあ、それが今回の本懐というわけでもないのだが
気付けば2時間ほども経っている。
引き返す理由もない、先へ進もう。
…しかし、疲労感は拭いきれぬまま
またしても途中の神社へ、へろへろ~っと着地してしまう。
もうよい。どのみち明日まで車内泊で活動することに決めている。
気が向けば、そのうち鉄道なんかを撮ることもあるだろう。
今日はこれ以上、自分を急き立てることはしないことにする。
というわけで
こないだも立ち寄った「おっぱい神社」…

「提督…その…やっぱり好きなんですか?////」
#はい

たらちねばし、ですってよ時雨さんっ///

「うん、じゃ失望するねっ♪」
あああああ( ◞´;௰;`)◞
またしても二時間が過ぎた。
今からじゃ、伯備線高梁川橋梁に寄るのと、羽山第二隧道の両立は出来ない。
…静かな山奥へ行こう。(←

秀逸やなぁ、元ネタないんだったらなおさらだ。無駄によく描けてるw
ここからが県道300号線の入り口なんですw
この看板の近くのコンビニで物資供給しておかないと、このさき国道を離れて不毛地帯になるので
これを目印に立ち寄っておく必要があるわけで、よく覚えているのですwww
羽山第二隧道。
というか、鍾乳洞入口ww

予備知識なしで来たら途方に暮れそう、というのも頷けますw
だって、どう見ても一枚岩の岩盤に突っ込むようにしか見えませんからww

交通量も皆無。
さて。
こんな場所まで来て、結局はひとしきり撮ったら仲間とツイッターでスケベ談議に興じているのである。
そりゃ時間もあっという間に過ぎる。
もう3時半。
この先どうしよう?
──そう、ここでようやく今回の本題に到達しますw
あれ見に行こう。
先日、別件でいろいろと調べてて
岡山のZガンダムの置き場所が判明し
その近くで姫新線が撮れることもわかった。
そこは、火曜日の朝…あれが定期で走る場所だ。国鉄一般色のキハ47「ノスタルジー」。
ここからだと二時間弱あれば着くと見立て、蒼莱号は未知の道へ。
「初めて来たのに いつか 見た気がする Zoom-Zoom-Zoom 疾走る喜び 道は遥かに」

未完のバイパス終端 国道429号線 江与味第一隧道
トンネル抜けてそのままUターンするように、もと来た集落へ大回りして降りるだけの現在は、さながら廃道の如し。
完成まではあと何年…?
高梁から、国道484号~県道31号~国道429号~県道71号と渡り
めっちゃくちゃ快適である。
交通量も皆無に等しい山奥、まるでプライベートドライブウェイのようだ。
こんだけ伸び伸びと、こいつを走らせてやれるのも、随分久しぶりな気がする。
ここまで来て、ここまで蒼莱号を気分よく走らせてきて
ようやくテンションが戻ってきた。
目的地に到達したのは17時過ぎ、道の駅「久米の里」
…!!!
あった…
蒼莱号とご対面
MSZ-006「Zガンダム」藤田一巳Ver
こんなに駐車場の目の前だったとは!w
でかい!!1/3スケールと言ったって全高7メートルほどもあり、小型のコンバットアーマーやレイバー、オーラバトラーぐらいの大きさはある。ボトムズATなら、これの半分しかない。
お台場のツノ割れ(ユニコーン)ほどじゃないにせよ、モビルスーツの「大きさ感」を実感するには充分すぎるスケールだ。
なにしろこのZ、れっきとしたコクピットがある。
マッスルシリンダーもあるので、(構造上は)歩行可能な設計だそうですww
(催事の時とかにはコクピットに入らせてくれるサービスがある)

横顔。

いわゆるゼータ顔は、本当に精悍だ。文句なしにカッコいい。
笑うぐらいよく出来てました。
しかも再塗装直後だとかで、現状めっちゃ奇麗です。
驚くべきは、これが7年がかりの「個人製作品」ということ。
いまではこうして、町興しの一環ともなっています。
見ての通りのハンガー格納状態で、時間帯を選ばないと顔に光が回りません。
横から日が当たる夕方がいいチャンスかと思われる。つまり、偶然にも「一番いいタイミングで」見れたというわけです。
展示時間は18時までのようでした。
道の駅の閉店とともに、ハンガーにもシャッターが降りるわけですが
「A.E.U.G.」wwwww
芸が細かすぎるやろwww
独りで笑い堪えてましたww ここまでやってくれたら満点ですw
今宵はここで車泊。
寝るのも早けりゃ起きるのも早い。
ついったを開くと、仲間が通話しようと誘ってくれている。
以前からお誘いされてた「ディスコード」というソフト、これを機にとインストールし
おっかなびっくりログインしてみると
誘ってくれた仲間と一緒にオンラインしていた、数年来の長い友人と、
はじめて直接通話することが出来たのです。
うれしい。
手を取り合うように言ってました「これでやっと話が出来るーー!!」
夜明けの蒼莱号は
まるで仲間達と部屋でだべくってるような空気でした。
短い時間の間に
いろいろなものを取り戻していきました。
明けて翌朝
通話を保持したまま、姫新線を狙う。
独りなら、自分を追い込んでしまってたとこかもしれない。
けど仲間がいてくれたおかげで
ワイ「やばたにえんーー(੭ु´;ω;`)੭ु⁾⁾」
『どうしたww』
ワイ「絵がきまらへんー;ω;」
『だから何wwwww』
ワイ「やばたn
『今度は何wwwwww』
ワイ「バッテリ切れそうー;ω;」
『おまwwwあかんやんwwwww』
ワイ「や(ry
『wwwwww何よwwww』
ワイ「電車きたーーーーー( ◞´•௰•`)◞(カシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ)」
『あ、撮ってるwwwww』
にぎやかw
楽しいww
絵が決まらんのですよ、勘が鈍りまくって。
でも、前回と決定的に違ったのは、この空気だったと思います。
だから、かな。
きちんと結果がついて来てくれたのは。
迷いまくった挙句で撮りました。
自分がいま見ている光景を、自分はどう絵として見ているのか、解らなくなってた。
どんな印象を残したいのか、整理することが出来なくなっていた。
この一発で、ようやくまた少し、何かを取り戻した。

仲間と通話継続しながら撮って撮って…
通話終わって、一人に戻り
今日は久々のクリーンヒット。

変わった構図ではないし、一度訪れた所なので絵も変わり映えしないけど
ようやく、感覚が戻り始めました。
───でも、これで今日も終わりなんだよねぇ…
次回がいつになるかは解りませんが
またリハビリから始めるような事になるのでしょう。
翌日、
この日の事は、まるで夢の中の出来事のように現実感がありませんでした。
それだけ幸せな時間だったのだと思います。
失くしたくない、大事なものを
少しだけ思い出せたような気がした、2日間でした。