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Amazonで予約していたやつが来ました。
本国USでは以前から「バニシングIN60"」のブルーレイは出ていましたが、国内は初です。しかも本国では未ブルーレイの「ジャンクマン」までが…これはどういうことなのか。
しかしファンにとって最も重要なのはブルーレイ化ではなく、幻のTV放送版吹替が収録されていることでしょう。「バニシングIN60"」は中尾彬、「ジャンクマン」はささきいさおが主役の吹替をしているこのTV版の録画ビデオで育った私ですが、ファンが注目していたのは「このTV放送版吹替はオリジナルBGMのままのはずだ!」ということ。
ここにUS版ブルーレイの詳しい解説が載っておりますが、
http://www.stereosound.co.jp/column/cinemaleader/article/2012/11/08/15431.html
(抜粋)
「2000年のDVDリリースの段階で、フィリップ・ハチャトゥリアンとロナルド・ハリッキーによる劇伴とオリジナル・ソングが、ビル・マクスウェルとルー・パルディーニによる楽曲に変更されているが、本盤でもオリジナル曲を聴くことはできない。訴訟問題にまで発展しているのだが、あのノリノリの音楽が聴けないのは残念だ。」
とあるように、「60セカンズ」公開と同時にリマスターされたビデオ以来、ファンが怒りと悲しみにくれたBGM差し替え問題…そこに飛び込んだTV版吹替の収録…訴訟問題を日本はクリア(無視!?)して収録するのだろうか?!という期待と不安でリリースを待っていました。
まずパッケージ内容。
箱のイラストはUS版のだっさいCGイラストのままですが、箱の中身は映画公開当時のイラストを使用!さらに縮小版パンフも付属!

(あ、ちなみに「ジャンクマン」パンフは昔ヤフオクで落としたやつを持ってます。^^;)
「バニシングIN60"」視聴。

TV吹替は…BGMそのままでした!!よくやった!!!音質ですがかなり良質です。これは正直諦めていたので予想外でした。ただし放送時カットされた場面は当然音源が無いためリマスター音源で埋めており、EDもリマスターで映像が差し替えられたためBGMもリマスター版にされていました。ここは映像と合ってなくても良いから無理やりでもそのまま流してほしかった…。
画質については、既に私はUS版を持っている(!)ので評価済、US版と変化なしで、「低予算映画の画質の限界か…」と言える常にザラザラ状態の画質。むしろ再生機の設定でぼやかしてやったほうがまともに見えるかもしれません。もちろんDVDよりは良いです。あと、DVDではイントロで妻のデニスが解説する無駄無駄シーンがありましたが、ブルーレイでは特典映像に移されています。
続いて「ジャンクマン」視聴。
先に画質ですが、嫌な予感が的中してしまいました…。先述の通りUSではブルーレイ化されてないので
「まさかDVDのアプコンなんじゃ…」と思っていたら、そのまさかでした…。

強いて良くなったと言えば、DVDは4:3上下黒帯収録だったのがレターサイズ収録になったので、テレビで画面設定をしなくて済むようになったぐらいでしょうか。
TV吹替は、こちらもBGMはそのままでした!同様に未放送部分はリマスター音源で埋めてます。
先のイントロの妻デニスのシーンも同様に映像特典に移されています。
DISC3、4は、確かめてませんがDVDBOXのままなのでしょう。。
吹替とは言え、ついに実現したオリジナルBGM版、細かい不満はありますが、実現してくれたことにひとまず感謝!!
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ここからはさらにマニアックな話を…
「ジャンクマン」についてですが、
ビデオ版とTV放送版で映像の有無や一部のBGMが違っているのです。
例えば冒頭、悪役が連絡し合っているシーン。

ビデオ版(=今回のブルーレイ)では右上のボスから電話を受けるシーンのみですが、TV放送版は電話を掛ける前にボスが受話器に変声器を仕込んで電話をかける場面、主人公の写真の場面があり電話を掛け終わるところまであるのです。その代わり次のシーン、主人公の半生をビデオで流れる場面はありません。
今回のTV吹替版、電話のやり取りは半生シーンでそのまま流れてすべて使われており、尺余りはリマスターのBGMが使われています。シーンが代わっているのに電話の会話はそのままなので、上記を知らない人にとってはちょっと「?」に思われるはず。
暗殺者の1人の黒い車に乗る女性が主人公に車ごと崖に落とされ、着替えて乗り捨てる場面のBGM、ビデオ版はThe Belmontsの「Shake It Sally......with Bo Diddley」という曲ですが、TV版はHoyt Axtonの「She's too lazy to be crazy」に差し替わっています。
ラストシーン。

ビデオ版ではパーティー+娘の誕生日シーンで、カーチェースシーンにまきこまれた子豚連れ男が登場して終わりですが、TV版は誕生日シーンが無い代わりに、犯人のその後が会話で交わされ、子豚連れ男が主人公と会ったりなどのシーンがあります。
Posted at 2014/08/03 22:59:47 | |
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