こんばんは。
先日のブログには、多数の方に訪問頂き、ありがとうございました。
お楽しみいただけたかどうかは疑問ですが、過去最高のあしあと、アクセス数でした。
これからも、頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
さて、サイトの掲示板をご覧になった方はご存知かと思いますが、お休みをいただいていた間は、充電期間として、カーアクションの勉強をしておりました。
いつの間にか、自分が持っている知識が最大限のものとなっていることに気づいたわけです。
それに気づかされたのは、勉強のために見ていたようつべの動画でした。
映画のカークラッシュのシーンばかり集めたものがあるのですが、ほとんど知らないシーンばかりだったんですね。
正直、カーアクションには長けていたと思っていたので、愕然としました。
まあ、世界はとっても広いので、当たり前と言えば、当たり前なんですけどね。
というわけで、私も、勉強のためにいろんなDVDを拝見して、動画を製作しました。
一応、サイトでは動画の公開はタブーとしていますので、明言は避けますが、キーワードは「カースタント」です。
映画の製作国別で、現在は、37本ほどあります。よかったら、探して見てください。
お忙しい方は、メッセージをください。お教えします。
しかし、最近、私の動画が丸々パクられてまして、しかも、アフィリエイト(広告収入)の対象となっているんですね。
再生数が多いから目をつけられたんでしょうが、人の努力を何だと思っているんでしょうね。
といっても、私の動画は、素材の製作者の著作権の承諾なしに制作していますから、訴えるわけにもいかないのが、残念です。
いやいや、気を取り直して、本日も一本の映画を紹介しましょう。
この作品も、サイトのファンの方から教えてもらったものです。
作品は、2010年の香港映画「トリプルタップ」です。
主演はルイス・クーです。
まだまだ若手だと思っていたら、もうベテランの域ですね(笑)
ご覧の通り、銃が重要な鍵となる映画で、レスリー・チャン主演で製作された「ダブル・タップ」の続編です。(といっても、ストーリーは繋がってませんが・・・)
ちなみに、トリプルタップとは、下記の画像のように、一箇所に3発の銃弾を撃ち込む高度な技術のこと。
ストーリーを簡単に申し上げますと・・・
射撃大会でトリプルタップを決めて優勝した主人公は、帰り道、輸送車の襲撃事件の現場に遭遇、持っていた銃で応戦、犯人一味を射殺することに成功するも、銃の違法使用を取り沙汰され、謎の組織に狙われ、警察からもマークされてしまう。
ルイス・クー演じる主人公は、かなりおしゃれなセンスの持ち主で、乗っている車も一枚目の画像の背景に写りこんでいますが、R35のGT-Rです。
監督もこの車には思い入れがあるのか、こんなシーンもあります。
さて、この映画には、カーアクションが用意されており、香港で一流のスタント・コーディネーターが携わっています。
チン・カー・ロクというスタントマンです。
最近は、この方が香港映画のほとんどのカースタントを引き受けているのではないでしょうか。
カー・ロク・スタントチームの代表のようです。
以前は、ブルース・ロウ氏が殆どを務めていましたが、最近は、めっきり見なくなり、この方が専らとなりました。引退でもしたのかな?
仕事モードに突入すると、ちょっと怖い?
そして、カメラカーとデモカーを兼ねた車がありまして・・・
なんだか、へんてこな車ですね。
日本では、大型のピックアップトラックなどのSUVが使われることが多いですね。
昔は、ライトバンやハッチバックタイプの車で撮影していたようですが・・・
でも、この車、何がベースなんでしょうね?
なんとなく見たことがあるリヤビューですが・・・
そして、デモランが始まり・・・
華麗にドリフトしていますが、S14シルビアの後期がベースですね。
なるほど、シルビアがベースなら、こんなこともできるわけですね。
世界に一台のシルビアのピックアップトラック!
欲しい方がいるんじゃないでしょうか? (笑)
ちなみに、撮影時はこんな感じのカメラカーになります。
そして、実際の撮影車両で、練習します。
100系チェイサーですね。この車は、あとのシーンで登場します。
それでは、カーアクションシーンの紹介に入ります。
主に、メイキングシーンから紹介しましょう。(なぜか?)
主人公の車(GT-R)は、悪の組織の車(R34スカイライン、100系チェイサー)に狙われ、追跡を受ける。(おそらくは、このシチュエーション?)
なんか、日本でも人気の走り屋系(もう死語か?)の車を使うあたり、演出がにくいですね。
そして、スカイラインがGT-Rに追突を繰り返す。
R34のボンネットがくの字になっています。
ちなみに、GT-Rは現行型、R34は10年から12年落ちでの破壊です。
カーチェイスは延々と続き?(何故このような表記なのか、最後に分かります)
スピンターンを決めたGT-Rを避けようとして、R34は壁に衝突する。
ボンネットがくの字になっていますが、先ほどのシーンのためですね。
そして、なんと!このR34めがけて、GT-Rがバックで激突する!
R34の壊れ具合に比べて、GT-Rの壊れ具合は、そうでもない?
と思っていたら、さらにとどめを刺す!
R34が・・・すごいことになっています。
流石に、GT-Rも大破していますね・・・
そして、もう一台の車(100系チェイサー)が逃走する。
バックで逃走するチェイサーに向かって、GT-Rが衝突を繰り返す!
あ~あ、二台とも、すごいことになってる・・・
ちなみに、この再塗装されたワインレッドのチェイサーは、始めの方でデモされ、下の輸送車襲撃シーンで使用されたものを色替えしたものと思われます。
前期型ですので、12年から14年落ちでの破壊ですね。
さて、メインロードに押し出されたチェイサーは・・・
トラックに突っ込まれ、見るも無残な姿になります。
よく見ると、チェイサーの下に、何か置いてありますね。
これ、おそらくは、突っ込まれたチェイサーがどっちの方向に飛んでいくかを誘導するためと思われます。
これだけの速度で突っ込まれると、Tボーンクラッシュのようになってしまう可能性もありますから・・・
ということで、主人公のGT-Rが立ち去るわけですが(多分・・・)
あ~あ、こうなっちゃいました。
なんとも、贅沢な破壊ですね~
しかし、確かに、R35を破壊したのはこの映画が最初で最後ですが、「レッドライン」では本物のフェラーリが破壊されていますし、「007」ではアストンマーチンが破壊されていますし、どうして「最も贅沢な破壊」なのでしょう?
その理由は、
このカースタントシーンが、丸々カットされてオクラ入りになっているからなのです!!!
かなりこだわって作ったカースタントシーンなのに、まさに、もったいない!!!
その理由ですが、おそらくは、上映時間の関係ではないでしょうか?
香港映画は、ほとんどの作品が90分ほどで製作されているのですが、この作品は120分近くになっているのです。
このシーンをカットしなかったら、おそらくは、150分(二時間半)近くになっていたのではないでしょうか?
ところで、諦めきれない私は、本国版なら収録されているかもしれないと思い、取り寄せましたが、同じでした。
今回の紹介に使用した特典映像が含まれていたのは大きな収穫でしたが・・・
香港映画では、以前に紹介した「悪漢探偵」のように、別バージョンが製作されることもあるのですが、これは、香港返還までのお話・・・やっぱりないのかな???
もし、ご存じのかたがいらっしゃったら、教えていただけると、ありがたいです。
それでは、本日は、この辺で。
Posted at 2013/12/28 23:07:44 | |
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カースタント | 日記