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クリスチーネ剛田のブログ一覧

2025年02月23日 イイね!

エアーコンプレッサー新調

約9年ぶりの投稿です。

大分前になりますが2019年、事業を始めて10年目に様々な機械が故障しました。

SONYタイマーか?ってくらいピッタリ10年で壊れるんですよ。

一番焦ったのがエアーコンプレッサーの故障。 朝から晩までエアーを使ってますのでコンプレッサーが突然死した時は本当にパニックでした。

お客さんがいるのに何も出来ない・・・。


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壊れたのは某A社のスクロールコンプレッサー。(左)
約108万円。
クッソ高いですわ。



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製造はアネスト岩田で、同等のものが実売45万位で売ってます。

職場を建築する際に他の機器類含め配管の細かい図面を書いて貰わなければならず、初回購入は実質A社のもの一択になります。

コンプレッサーは自分で手配させて欲しいと言ってももちろん却下。悔しいですけど・・・ 図面が必要なので仕方ないです。
図面と配管の設置をサポートする代わりに当社の機械を買ってくれよということですわ。


私の業界はちょっと変な闇がありまして、機器のトラブルがあった時はある商社を通してメーカーに対応してもらうルールになってるんです。

すぐに商社に連絡しA社に状況を伝えて貰うよう依頼すると、何故か別のB社がやってきて「もうこのコンプレッサーは修理不可です」とのこと。
この業界のお決まりのセリフですわ。「耐用年数を超えているから修理できない」

※後日分解してみたらドレーントラップの電磁弁の故障による水没でした。

B社が来たときに貸し出し用の日立ベビコン(1枚目の写真の中央)を持ってきてくれたのでとりあえずその日は凌げました。

もう配管は10年前に終わっているので機器購入の縛りがなく自由に機器を手配できます。もちろん以降の機器トラブル時は自分で対応することになります。

当日中にコンプレッサーを二台手配しました。
1台はガチ系の業務用コンプレッサー、もう1台は今回のような突然死に備えてDIY用の安いコンプレッサーです。
どちらも注文翌日に到着♪



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詳細は後述しますが、こっち系の機械選びはワクワクします。
なんせ趣味の車に使えますからね~(爆



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早速予備機を室内の配管に接続。
あとでレビューしますが、藤原産業のSW-231です。

とりあえず貸し出してくれたベビコンを早く返却しないと申し訳ないと思いB社へ連絡し、「もうお返しできますので持って行きましょうか?」と言うと、「今お見積もりを作成してますのでその時で大丈夫です」と。
見積もりなんてお願いしてないんですけど・・・ しかももうコンプレッサー買ったし(苦笑

すると2ヶ月後位に頼んでもいない見積もりとともに営業マンがやってきました。




お値段なんと「150万円!」



マジで早くベビコンとともに帰ってくれって感じですわ。

「え!、ちょっと高すぎませんか??」というと、

「上司に相談して1~2万くらいならお値引きできると思います」

いや半額でもクソ高いですわ。

もちろん中身はアネスト岩田でガワの印刷だけB社になっているものです。

「当社は定期的に点検させて頂いてますので安心してお使い頂けます」って・・・おいおい!

このB社、コンプレッサー以外の機械をウチで沢山設置してるんですけど、この10年間一度も点検に来たことないです。
最初は毎月点検にきますとか言ってましたけど。
なんならこのブログを書いてる今16年経ってますけど、1度も点検に来てません。

一旦ベビコンとともに帰ってもらい、翌週お断りの連絡を商社経由で伝えるとすぐに謎の請求書とともにやってきました。

「レンタル代5万円」払えと。


2ヶ月も貸し出していたので・・・と。

いや、翌日に返却すると言ったし、なんなら会社まで持っていくとまで言ったのに。

150万のコンプレッサーを買ったらこのレンタル代は無料になるそうです。

結局商社が間に入り、半額の25000円のレンタル代を支払ってサヨナラしました。


で、メインのコンプレッサーがこちら
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アネスト岩田 TFP22CF-10M6
2.2kW 
タンク容量75L
定価497200円⇒道具屋さんYahoo店で198000円(送料、税込)
重量98kg


150万の見積もりを見た後だとタダ同然に思えてしまいます(爆


問題は玄関口引渡しなので機械室までどうやって運ぶか・・・。
機械室まで約20mあり、その間に自宅玄関の階段が上り4段下り3段あります。そして階段を下ったあとは砂利。

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足場用の板を買ってきてスライドさせながら嫁と2人で運びました。


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あれこれ試行錯誤しながら運び、半日掛かりました。
底板を外す気力も無し。約100kgは中々エグイです。爆睡してる大谷翔平を運んでるようなもんです。
まずは初期不良のチェック。


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電源ケーブルは付いてませんので壊れたコンプレッサーから拝借しました。


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試運転するとこちらの銅管のフレアからまさかのエア漏れ。
購入店に連絡すると近所の特約店の方がすぐに来てくれました。
銅管の交換と各部点検、ベルトの張りが強すぎるとのことで調整してもらいました。保証が1年ありますので何かあったらすぐ連絡してくださいと。

個人で手配したほうがよっぽど安心できる謎(苦笑



さてさて



コンプレッサーの調達も終わり予備機も調達しエアー関連の心配が全くなくなったとたん、

「DIY用のコンプレッサーを業務用として使ったらどうなるのか?」


これ、めっちゃ気になりません?

ずっとやってみたかったんですわ。

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コンプレッサー3台目購入(爆


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実験機はアネスト岩田のFX6602、オイルレスの静音タイプです。
Amazonで25000円。


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定格運転時間は60分、60分使用したら60分以上停止する必要がありますが、

これを朝9時から夜19時まで連続使用して徹底的に酷使します。

何ヶ月で壊れるのか、いや、何日で壊れるのか・・・

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ブロックで底上げして機械室に設置。


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連続再起動になりますので、万が一ピストンが破壊して破片が床下エアー配管内(HIVP水道管を使ってます)に入ると取り出せなくなるため、ウォーターセパレーターとミストセパレーターを新調します。これらは交換用フィルターが廃盤になってましたので、


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現行のものに交換しました。


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この状態でぶっ壊れるまでテストします。


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さすがに24Lのタンクだと安定したエアーが送れないため24Lのサブタンクを追加して48Lにしました。
タンク容量が増えたからといってモーターへの負荷が減るわけではなく、再起動後のエアー充填時間が長くなりますのでどっちにしても過酷な環境です。

こんなことやっちゃダメ絶対! です。


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エアーの流れは「右」⇒「左」で組んでありますので、
「レギュレーター」←「メンブレン(エアドライヤー)」←「ミストセパレーター」←「ウォーターセパレーター」←「コンプレッサー」となってます。

写真ではちょっと分かり辛いですが、ウォーターセパレーターのドレンの水位がまだ半分くらいしか溜まってませんが後のミストセパレーターにドレンが溜まってます。
業務用のSMCのセパレーターを使ってもウォーターセパレーター1個ではエアー内の水分を半分くらいしか除去できてません。

後述しますが、コンプレッサー本体のエアタンクの容量が多いほどエアー内の水分は少なくなります。



そして・・・





実験を始めて2年が経過。




DIY用コンプレッサーFX6602、全く壊れる気配がありません!


1日10時間-昼休み2時間 = 8時間(週末はガレージで酷使) × 730日 = 5840時間連続運転。


DIY用途なら一生使っても到達しないほど酷使しましたが壊れませんでした。
アネスト岩田、恐るべし耐久性です。


ウォーターセパレーターとミストセパレーターのほうはどうなっているのでしょうか。
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これはちょっと閲覧注意ですがミストセパレーター内部はシリコングリスのカス?と水垢でコテコテになってました。
ウォーターセパレーターにもフィルターが付いているのですが通過してます。
ミストセパレーターがなければ配管内に溜まってたかと思うとゾッとします。

この2年間、家庭用の100Vからコンプレッサーの電源を取ってましたので電気代が爆上がりしてました(爆
なので実験はここで終了しました。
動力契約してますので勿体なかったですが(動力のほうが電気代が安い)私の探究心は満たされました。

実験を終了したのはもうひとつ理由がありまして、B社からレンタルされてた日立のベビコン、これが中々良かったんですよ。
レンタルされてたのは単相100V版だったのですが、
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ベビコンの三相200V版の新品未開封品がヤフオクに出品されまして、競争相手もおらず難なく落札。

コンプレッサー4台目購入です(爆

定価352000円が送料込み98000円。実売価格で16~20万くらいですのでラッキーでした。
三相200Vは競争相手がほぼいませんのでオークションで買うとお得です。
型番は0.75LE-8TB、出力0.9kW、タンク容量30LでスペックとしてはDIY用コンプレッサーの中級からやや上級くらいですが、実際使ってみるとカタログスペック以上のパワーがあります。
再起動後の充填時間が全然違います。
日立のモーターはやはり一級品ですね。

ベビコン入手に伴いセパレーター類もオーバーホールし仕様変更しました。
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モノタロウのセパレーターと中華セパレーター兼レギュレーターを追加。


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エアーの流れは「右」⇒「左」のままですが、新規で組むなら「左」⇒「右」のほうがオススメです。
「左」⇒「右」仕様のほうが商品のラインナップが豊富なんです。

私の場合は当初からSMCの高価なセパレーターで組んでしまったので180度回転させたら左右組み変えれるものを追加で組んでます。


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まずコンプレッサーから直で水分入りのエアーが通過する一番右端のセパレーターは安物の中華製を使ってます。
水分でレギュレーター内が錆びるので消耗品として1年に1回本体ごと交換してます。

圧力計は中華メーターが付属してますがちょっと心配なのでトラスコのものに交換してます。
簡単に交換できるようモノタロウセパレーターとの接続は差込式のクイックジョイントにしてます。


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機械室はこんな感じです。
どちらかのコンプレッサーが壊れてもコックを切り替えるだけで使えるようにしました。


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写真には写ってませんがタンクのドレンコックを改造して簡単に外に排出できるようにしてます。
普段はベビコンのみで使ってます。


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一番右の中華セパレーターが中々優秀でして、この仕様にして約2年経ちますが中華セパレーターより左のセパレーターにはほぼドレンが溜まりませんしフィルターも綺麗なもんです。
ベビコンのエアーが綺麗なだけかもしれませんが・・・。

ベビコンに変えてからウォーターセパレーター内にこびりついていたシリコンカスが全く付かなくなりました。


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分電盤は元々2個仕様でしたが4台接続できるように改造しました。
あと、分電盤の配線を綺麗に配列し直しました。
麺の配列を綺麗に揃えるラーメン屋の心理と同じです。


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たまにはアネスト岩田のTFP22CF-10M6も動かさないとコンディションが悪くなりそうなので3ヶ月に1回くらい稼動させてます。

予想通りですがこれが中々の爆音でして(爆、


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外壁部分は石膏ボード2重貼りで防音施工済みなのですが、この機械室の扉からかなり音が漏れます。
ご近所さんが発狂しそうなレベルです。

ベビコンだとほぼ音は聞こえません。


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みんな大好きレアルシルトとエプトシーラー、吸音材を貼っていきます。


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まずはレアルシルトを隙間なく貼って、


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その上から吸音材を貼り、ドアとドアのわずかな隙間はエプトシーラーを貼りました。

これがビックリするくらい効果がありまして、機械室から5m離れたらほぼ無音になるくらい静かになりました。


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あと分電盤側の壁の奥が仕事場なんですが、工事現場並みの音がしますので10mm厚のゴムシートを貼りました。
ゴムチップを接着剤で固めたもので、ダンス教室やトレーニングジムで使われているそうです。
これがまた効果絶大。
工事現場の音がほぼ無音になりました。
カッターで切断できますので加工も楽です。コンプレッサーの騒音で悩んでる方にはオススメです。


最後になりますが、機械室の熱対策と床下配管のドレン対策です。
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機械室の左下部分ですが、基礎パッキンの隙間から床下の冷気を吸って


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機械室の右上に設置した換気扇(24時間換気を利用)から熱気を排出してます。
真夏の灼熱下でも機械室に全く熱がこもらないようになってます。

クーラーを設置する必要もなく非常にエコです。


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サブタンクは通常コンプレッサー横または機械室内に設置しますが、敢えて機械室から一番遠い場所に設置。


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機械室内の床下配管のすぐ近くに三叉を繋いで


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サブタンクにエアーが残っている状態でこのコックを開けると床下配管内に溜まったドレンが一気に排出されます。
ウチみたいに床下配管だらけですと配管がサブタンクくらいの容量になりますので、1シーズン経ってドレンを開放すると1Lくらいの水が出てきます。


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コンプレッサーやセパレーターにドレンが逆流しないよう逆止弁を付けてます。

この方法でエアー使用最初の1発目で水がプシュと出てくる症状が完全になくなりました。


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ガレージにも念のためレギュレーター兼ウォーターセパレーターを設置してますが、3年経過しても新品時と変わらないくらい綺麗です。
現在の仕様で十分クリーンなエアーが送られていると思います。



まとめ

・スクロール式コンプレッサー ⇒ 圧倒的に静かですが性能の割りに価格が高すぎ。サイズもデカく重いので一度設置すると移動はほぼ無理です。

・ベルト式コンプレッサーTFP22CF-10M6 ⇒ 業務用ならありですが騒音対策必須。三相200Vなので動力契約が必要、DIY目的だとちょっとハードル高いです。こちらも移動はほぼ無理です。

・日立ベビコン 0.75LE-8TB ⇒ 現在メインで使っているくらいお気に入りです。騒音はDIY用コンプレッサーと同じくらい。オーバーホールサイクルが8000時間ですので耐久性も良いです。
単層100V仕様もありますのでDIYガチ勢向きです。こちらは業務用のなかでは恐らく最小サイズで重量も38kgですので簡単に移動できます。


・アネスト岩田 FX6602 ⇒ 価格が25000円と安価な割りに耐久性は素晴らしいです。タンク容量が24Lとちょっと少なめですので塗装で使うならサブタンクを増設したほうが良いです。
コスパ的には最強部類に入ると思います。シリンダーが金網で覆われてますので火傷の心配もなし。小さなお子様や私のような大きなお子様がいても安心です。

・藤原産業 SW-231 ⇒ 今回の記事ではあまり触れてませんが、仕事が絡んでなければこれが一番オススメかもしれません。
1.5kW(2馬力)で空気吐出量210L/min(60Hz)、スペックは業務用レベルです。メーカー公称騒音値は69dBとなってますが、実際使ってみるとスクロール式コンプレッサーの次に静かです。


手持ちの4機種で音量比較してみましたので参考にしてみてください。


いかがでしょうか。
ベビコンはコの字のスペースに設置してますのでうるさく聞こえますが実際はアネスト岩田のFX6602と同じ位の音量です。
藤原産業のSW-231は耳障りな音がなく一般家庭でも使用できるレベルです。

物置にゴムシートを貼り付けて防音施工するのもありですし、DIYで小さな機械室を作るのも楽しいと思います。

これからDIYでコンプレッサーの導入を検討されている方、コンプレッサーの騒音に悩まされている方のご参考になれば幸いです。




Posted at 2025/02/23 22:13:46 | コメント(2) | トラックバック(0) | エアーコンプレッサー | 日記

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