このところ本業のほうが忙しく中々作業や更新ができませんでした。
整備手帳を良く見ていただいているようで大変嬉しい限りですが、整備手帳って下書きができないんですよね^^;
ということは、仕事の合間に作成できませんので今後は日記の方に書くことにしました。
今回のネタもちょっと鮮度に欠けますが・・・^^;
こちら、C200ブルーエフィシエンシーワゴン後期です。
買い替えの経緯は長くなりますので省略致します。
パッと見はAVGですが実は違います^^
こちらが元の姿です。
今までCクラスを買おうと思ったことがなかったので何も知りませんでしたが、ヤナセ、MBで見積もりを取っていると様々なことがわかりました。
もちろん欲しいと思ったのはC350AVGですが・・・
C350でも軽く700万オーバーです。
メインで乗るのは嫁と子供ですので、とにかく安いものを^^; どうせ子供にボロボロにされますから(泣
てことで、C200にしました。
見ての通りですが、ヘッドライトはハロゲン、オモチャのようなフォグが付いてます。
今時ハロゲンは微妙・・・ ということでオプションでバイキセノンを付けようとしたのですが、なんとこのグレードでバイキセノンのオプションは受注生産!
ドイツにオーダーして納期は数ヶ月(泣
今回はかなり急いでいたため、納期最優先! ファイアオパールのこちらのC200だったら即納可ということでこれにしました。
オプションは販売店装着オプションのVICS 3メディア、あとETCは純正ナビ連動型(サービス)のみです。あとはDIYの楽しみを残しておきました(笑
バイキセに変更するにあたり、確認しておかなければいけないことがあります。
外に置いてあった試乗車をちょっと拝借して見せてもらいました。
車両側のハーネス形状、互換性はあるのか、W203のようにDASでの設定変更だけでいけるのか・・・。
見ての通り、カプラー形状は同じですがアース以外の配線が全く異なります。
プロスタッフさんに接続キットがあるのか問い合わせてみましたが、「接続キットなし、さらに”今後発売する予定もなし”」とのことでした。
MBのサービスの方にも聞いてみましたが、「絶対に無理です」とのこと。
その理由は、今回行った作業を見ていただければ分かるかと思います^^;
恐らく同じことをされる方はいないと思いますので写真はあまり撮ってません。
さらっと流します。
納車までの間に、この2種で何が違うのか検証しておかなければなりません。
オクにてジャンク品を2種類購入しました。
左がバイキセノンのユニットですが、バラストとヘッドライトコントローラーが付いてません。何らかの事情でヘッドライトを交換する際にはバラストとコントローラーは移植するからでしょう。
バラストとコントローラーを新品購入しますと〇〇万円かかりますので、そんなことをするくらいなら納期を待ってオプションのバイキセを付けたほうがマシです。+20万ですから^^;
但し、バラストは何とかなるとして、コントローラーが付いていないことでとんでもなく苦労しました。
幸運なことにメルセデスのヘッドライトはブチル接着ですので、カラ割りができます。
メルセデスを選択する一番の理由としまして「ヘッドライトがブチル接着である」ということです。2番目はDASがあれば自分でメンテや修理がある程度できてしまうところでしょうか。
十分温まりましたらカラ割りします。
内装剥がしを突っ込むところが限られてますので、ちょっと苦労しました。
滑ります^^;
カバーを外したところです。
ウインカーのレンズはカバー側にくっついてきます。
本体側はこんな感じになります。
実はこのウインカー、219に移植できないかと模索してたのですが、高強度パワーLEDのヒートシンク仕様でしたのでスペース的に不可能でした。残念^^;
見ての通りですが、チップLEDが反射板に映し出されて光るようになってます。
トルクスネジを外してウインカーAsseyを取り外します。
ポジションライトも取り外します。こちらもトルクスネジで止まってます。
最近はD1Cというイグナイター内蔵のキセノンバルブが増えてきましたね。
構造の単純化、小型化、というメリットがあるようですが6000k~のバルブに交換する際にはかなり割高になります^^;
さらに後述しますが、このD1Cのためにかなり余計な出費がかさんでしまいました。
イグナイターからの配線はロービーム下のこちらのソケットまで取り回されており、この直下に純正バラストが装着されている・・・と思われます(バラストが付いてなかったのでわかりません^^)
さらにヘッドライト内部のハイビーム側にはアダプティブヘッドライト?インテリジェントヘッドライト?かなんだか知りませんが賢いやつのコントローラーユニットとバイキセノンコントローラーユニットが付いてます。
細かくは見てませんが、コントローラー②のカプラーはLEDウインカーとポジション球のコンバーターに繋がっていると思われます。
コントローラー②のほうはこのように外部ユニットに接続する形です。
このユニットも付属していれば作業方法が全くことなってきたかと思いますが、入手しませんでした(というより入手できませんでした^^;)。
では次にハロゲンユニットのほうをバラします。
簡単に外してるように見えますが、手は仕事に支障がでる寸前まで火傷してます。
構造は至って単純です。
55Wのハロゲンロービーム、ハイビーム、ポジション球、ウインカー。
敢えて言うならば光軸調整ユニットが付いているくらいです。(車内で光軸をコントロールできます)
一度調整すれば殆ど使うことはないでしょう。
そして約5分、熟慮に熟慮を重ねた結果・・・
ハロゲンユニットの配線Asseyを摘出しバイキセユニットに移植することにしました。
そんなことがド素人に出来るのでしょうか(爆
こちら、ハロゲンユニットから取り外したの配線Asseyです。
こちらはバイキセユニットから取り外した配線Asseyです。
まあ簡単に言えばニコイチですわ^^;
これはポジション灯です。
CCFL風になってますが、高強度白色チップパワーLEDを反射板に当てて光を拡散させる構造になってます。
基板側を見ますと4ピンコネクターと電圧調整用抵抗4つ、整流用ダイオードと思われるチップが数個。
4ピンというのが嫌な感じですが・・・
そのうちの2本に電圧をかけると、
光りました!
但し、12V稼動ではありません。3.6V~4V近くで通常の明るさに点灯します。
コントロールユニットがありませんので、実際は何Vの電圧で稼動させているかわかりません。
とりあえずこの4つの抵抗を交換して12V稼動にしてみます。
電子パーツに詳しい知人に教えてもらったマルツというパーツ屋さんで検証用の抵抗を買ってきました。
秋月では100個単位でしか購入できませんが、マルツは1個単位で購入できるところがありがたいです。
入力電圧とLEDのスペックがわかれば計算上で必要な抵抗のΩがわかるのですが、LEDのデータシートがありませんので、一般的なLEDという仮定の上使う抵抗を選別していきます。
仕事が終わってから3日連続、閉店ギリギリ滑り込みでマルツに通いました。
試行錯誤の連続です。
使用する抵抗値が大体決まれば基板に実装していきます。
円筒状のチップ抵抗を外します。今まではハンダ2本で外してましたが、平型のコテ先に糸ハンダを流しながらチップ抵抗を外すテクを身に付けました^^
基板を痛めずに一瞬で外せます。
チップ抵抗は4つともすべて外します。
LEDにかかる電圧を微調整するために試しに4つ中1つを可変抵抗にしたのですが・・・
やっちゃいました^^;
魔が差したのか何を考えてたのか一瞬の出来事だったのですが、右いっぱいに可変抵抗を回してしまい・・・
一瞬でLEDが切れてしまいました(泣
でも心配ありません。探せばあるものです。
秋月電子で見つけました。
高輝度白色チップパワーLED[OSRAM製]LUWW5AM-KXKZ-4C8E-Z
こちらがほぼ同等品ですが、色温度が純正より若干高いと思われます。
純正のケルビン数はわかりませんが、こちらは6500Kです。
この白色パワーLEDは350mA流す場合はヒートシンクが必要です。
なんと純正のLEDは裏のヒートシンクに溶接されてます。
LEDを外し、ヒートシンクとの接着面を平らに削りなおし放熱用シリコンを塗布した後ハンダ付けしました。
使用した抵抗は270Ω×4、並列です。車両からの電圧を13.7Vと仮定してLEDに3.2Vの電圧がかかるようにしました。
交換した白色パワーLEDも無事に光ってます。
さて、次はウインカーです。
これまたコネクターのピン数は4本。
すべての配線に12Vをかけてみましたが全く点灯せず・・・。
基板のパターンをじっくり見てみると、すべてのLEDが直列に配列されてます。
黄色パワーLEDの順方向電圧が2.0V~3.0Vあたりですので、試しに6個目のLEDに12Vの電圧をかけてみると・・・ 光りました。
1個あたり2Vの電圧をかけて若干暗め位です。
実際は14V近くの電圧がかかりますので、ちょうどいいくらいになるかと思います。
7個目のLEDに12Vをかけてみると、かろうじて点灯している感じで、
8個目だと消灯しました。
これで大体の黄色パワーLEDの特性がわかりました。
簡単に稼動させるには12V-24VのDC-DCコンバーターが必要です。
しかし、マルツでも入手できませんでした。
しかもコンバーターなど付けて費用がかさんだら全く意味がありません。
そこで考えた結果・・・・
12個中右側6個のLEDを直列に、左側6個のLEDを直列に左右分けて6個同士を並列に、組み合わせて直並列にすることにしました。
そこで基板のパターンを改造します。
加工箇所は矢印の3箇所になります。
上矢印:上から2番目、3番目を導通させますので被服を剥がします。
中矢印:パターンをカットしプラス側の被服を剥がします。
下矢印:一番下の被服を剥がし、先ほどのプラス側と導通させます。
配線加工するとこんな感じになります。
そして12Vの電圧をかけてみると・・・
見事成功!
結線は4本中3本使用しました。
計算上は1個のパワーLEDに対して2Vの電圧がかかってます。
あとはハイフラ対策です。メタルクラッドの抵抗を並列にかませます。
ベンツのウインカーのハイフラ対策では定番のARCOLです。これ、オクでは数千円しますが、パーツ屋で買えば1個500円前後です。
ウインカーにはARCOL HS25 SR2 Jが最適です。検索すればデータシートが出てきますので類似品でも大丈夫です。
メタルクラッドはLED用のヒートシンクに放熱シリコンを塗布して純正のネジで固定しました。
実際の電圧を想定して13.7Vで点灯・点滅テストをしましたがバッチリ作動しました。
1個のパワーLEDに対して2Vちょいの電圧ですので耐久性も問題ないかと思います。
急いで作業しましたので画像がありませんが、メタルクラッド抵抗への配線は基板のパターンから引いてきてます。
次にハイビームをキセノン化します。
元々キセノンですが、バラストがないのと色温度を6000KにしたかったためD1Cの中華キセノンバラスト付きセットを購入しました。
D1Cの中華キセノンセットは基本的にこの1種類しかありません。
同じようなものがたくさんありますが、どこかの工場が作っているOEMですので中身は全く同じです。
右に写っている物体はキャンセラー(別売り)です。
安定化電源に繋いで点灯試験、素焼きします。
素焼きでかなりバルブから煙が出てましたので必須です。ヘッドライト内部の曇りの原因になりますから^^;
※先に結論を書いておきますが、この中華D1CキセノンセットはNGです。
安定化電源でのテストでは問題なかったのですが実車にて点灯させたら左右とも15秒でバラストが煙を出してぶっ壊れました。
さらにイグナイターとの接続部カプラーが外側に曲がってますので電球交換用サービスホールの蓋と干渉して蓋が閉まりません。加工して取り付けましたが・・・。
ハロゲン用配線Asseyはこのように改造されました。
途中の写真を撮ってませんが、ポジション球にキャンセラーをかませてあります。
実車にて点灯試験をします。
現時点ではジャンク品の予備ヘッドライトを使用して作製しましたのでヘッドライト含め車両側には全く手を付けてません。右側ヘッドライトのコネクターを抜いて差し替えただけです。
ハイビーム、ポジション球、ロービームキセノン、すべて点灯し警告灯対策もしてありますので警告灯も点灯しません。OKです。
但し、このときは10秒ほどしか点灯させなかったためバラストが後に壊れることには気づかず・・・^^;
こちらはウィンカーです。ハイフラ現象もなくLEDの照度もバッチリです。
それでは実車をバラして組み込んでいきます。
ヘッドライトを外すにはアンダーカバーとグリル上部のカバー、そしてバンパーを外さなければなりません。
今まで所有した車はすべて自分でバンパーを外してますが、W204は一番簡単に外せました。
余計なものは一切付いてません。これ、いいですね^^
フォグはプロスタッフのG-Promoデイライトキットに交換するつもりで購入しておきましたので、バンパー外しついでに交換しておきました。
※デイライトキットの取り付けだけでもバンパーを外す必要があります。
ヘッドライトはビス3本緩めるだけで外れます。
あとは、バイキセ左側を入手し、右側と同じものを作ります。
といっても、普段は普通に仕事をしてますので夜中の作業です。
嫁から与えられた納期は2日。かなりきついです。
写真を撮る時間がなかったので流しますが・・・
こちら、ウィンカーのヒートシンクにメタルクラッドを取り付けたところです。
拡大。
テールランプなど常時点灯する場合は車体に取り付けたほうが良いですが、点滅程度でしたら発熱量が微量ですので問題ありません。
左右両側ともに配線の改造が終わりました。
簡単に書いてますが、カラ割りから基板の改造、カーボン抵抗の入れ替え・・・などかなりの手間がかかってます。
しかも、基板が完全に左右対称ではないので、回路の解析もやり直してます。
そして、各パーツを綺麗に洗浄して組み込んでいきます。
内部の写真を撮ってませんが、バルブなど発熱する部分に干渉しないように、さらに光軸調整に影響を与えないように考えて綺麗に配線を取り回します。
正面から。
メタルクラッドもスマートに装着できました。
そして、装着・バンパーを戻して完成です。
今回の作業の特筆すべき点は、車両側ハーネスに全く手を付けず、完全にカプラーONにて装着したことです。
ノーマルヘッドライトがあれば2時間もあれば完全に元に戻せます。
点灯させるとこんな感じになります。
バラストが飛んだため、応急的にハロゲン電球を付けてます。(嫁の納期に間に合わなかったため;;)
このあと、プジョーに取り付けたHIDキットを購入し実車にて点灯試験をしましたがバッチリでした。
今週あたりに作業できれば交換したいと思います。
バンパー外しからやり直しですのでかなり面倒ですが・・・。
次回は残りの作業、ハロゲン⇒キセノン化、230イメチェン、そして温めまくっているネタ、”DASをバージョンアップ”しましたので順次レポートしたいと思います。