メーカー不明 スロットルスペーサー  

TanToのサージタンク入口の内径は、スロットルの内径より大きく作られています。
つまり、吸気経路が途中で一気に広がっています。

スロットル弁の通過により乱気流となった吸気が、その直後にサージタンク入口で広げられると、更に大きな乱れを生み流速が著しく低下します。

そこで、スロットル弁ととサージタンクの間にスペーサーを設け、２つの要因の間に距離を作ります。

スロットル直後の乱気流はスペーサーを通過するうちに多少なりとも回復し、サージタンク入口に到達するまでに僅かながら流速が回復します。

スロットル弁が全開に近い時は弁の影響が小さく、元より流量があるのでスペーサーの効果は殆ど得られません。
一方、スロットル弁が閉じるほど、つまり、吸気量の少ない低回転域ほどスペーサーによる流速回復の効果を得られ、サージタンク内の充填効率、シリンダー内の充填効率の向上に繋がります。


これによる効果が如何程かと言うと、アクセルOFF時のエンジンブレーキが弱くなり、よく転がるようになります。
つまり、吸気行程で生じていたポンピングロスが減ったということ。
もちろん、アクセルOFFという条件で発生してますので、アクセルを開くほど効果は弱くなり、無になります。

加えて、アイドリング時のエンジン音が静かになり、車体の微振動が軽減されました。
これも、フリクション軽減でエンジンがスムーズに
回るようになった好影響かなと思います。

加速時の変化は殆ど感じられません。
アクセルを軽く踏んでる時に気持ち速度の乗りが良いかな？と感じる程度。
巡航中も、陸橋などの登攀で減速が少ないように感じる程度。
気のせいかな？と言われれば、その程度の違いでした。


スロットルスペーサーを取り付けると、当然ですがスロットル本体の位置が変わります。
純正エアクリBOXが元通り組付けできるか心配でしたが、実際に組んでみると特に加工する事も無く、組付けに難しい所も無く、綺麗に元の状態へ。
まるで、何もしていないかのように。
絶妙な厚みでした。