てつ師匠のブログ一覧

先日やらかして
クランクがオシャカに…




某虎の巻を見ながら組んでいたが
腰上編と腰下編でフライホイールの
締め付けトルクが違っている…
誤表記なのか腰下編はかなり高めのトルクの指示
そこにギヤやベアリングに注してた油で
滑りが良くなってオーバートルクになった…
というのが原因かな？
焼きが入ったネジが飛ぶとエライ音がするのね(笑)


部品待ちの間にスプロケを替えておこう


カスタムの4速だとかなりハイギヤードになるので
ドリブンを36丁から40丁へ


これで現状より上にも下にもワイドになるはず


そして数日後部品が届く


70用新品クランク
高い授業料だった…(笑)




4速ミッション組むだけだったはずが
結局腰下オーバーホールになってしまった…


再度組み立て
工具も使いなれたラチェットにして加減しながら…


トルクも程々にして組み上げ


腰上はピストンのカーボン落とし程度で
ほぼそのまま再利用






やらかしたおかげでかなり時間が掛かってしまった…


早速エンジン積んで…


プラグ抜いて空キックして
オイル回してから始動
意外とあっさり掛かってしまった


しばらくエンジン回してオイル交換
更に近所を試運転してもう一度


後日林道に登坂テストへ…


一速が低くなったので
前は足で漕いでやらないと発進できなかった
林道の激坂も登れるように
移動の道中も巡航回転数が下がって
疲労が少なくなった気がする
高くはついたけど効果は絶大だね。

とっとと組み立てましょう…




組み立てに際してガスケット類と…


ミッション関係のスプリング


各種プーリー類を用意


距離浅エンジンだったんで
ほとんど減ってなかったけどね


ついでにカムチェーンと…


オイルフィルターも交換


今まではテルクレンチでなんとかしてたけど
エンジン組むにはトルク管理した方が
いいだろうということで
トルクアダプターを購入


さて、はじめますか


50カスタムの4速ミッションを…


4速ギヤをタイカブの物に交換して…


組み込む


キックシャフトとクランクを乗せて…


ケースを閉じる


ひっくり返してシフト周りの部品をつけて…


クラッチを組む


発電系を取り付けたら
腰下も終わりかと思われた矢先に
事件は起こる…


フライホイールのネジを締めていたら
規定トルクに達する前にバキッと…
参った…よりにもよって一番高い部品を
やっつけてしまった…


日暮れも迫ってココロも凹んで
やる気も失せていたが
部品を発注して再びバラす


せっかく組んだのに
また全バラか…


部品が来るまで一時中断です…。

連日の猛暑で
バイクに乗る気も起きないので…





日陰に隠れてエンジンを降ろす…


と、その前に…


端材を使ってエンジン台を製作


さて、バラしましょう


こっちのエンジンは
そんなに錆びてないので順調に分解


長期不動車だったようなので
シリンダーには錆が出た跡が…


7千kmのエンジンにしてはきたねぇなぁ


クラッチにもスラッジがこんもり


パカっ


クランクケースの中も真っ黒だね
洗えば落ちると思うけど
エンジンの中はドナーの方が綺麗だったな


バラし終えたところで…


煮込み洗い


続いてミッションベアリングの交換


距離も浅いし異常はなかったけど
部品は幾らもしないので交換することに


プーラーを借りてやろうかと思ったけど
試しに焼き嵌めでやってみたら
うまく外れたので…


冷めないうちにあらかじめ冷凍庫で
冷やしておいた新品ベアリングをIN
ここまでほぼ一日掛かり
続きはまた後日…。

お山を走っていてちょっと気になる事が…
ドライブ一丁増ししたギヤ比じゃ
坂道発進が心許ない…
一般道は問題無いのだが林道の激坂だと
遠心クラッチは高回転で繋げないので
足で漕いでやらないと発進できない
しかしスプロケを低速寄りにすると
幹線道路で吹け切ってしまう…


ということでコイツの出番が来たようだ…


カブを起こす半年程前
馴染みの板金屋に入ってきた50カスタム


海岸で酷使されてたようで
フレームはグサグサ
使い物にならなくて捨てるというので…


何かしら使い道があるかもしれないので
エンジンだけ降ろしておいた物…
ちなみにキックは降りないし
鋳鉄のシリンダーは腐ってオイルラインに穴が開いていた…


バラしてみると
水没してたんじゃないかと思う程錆が酷い
工具は借りて済まそうかと思っていたけど
コレじゃ工具も壊しかねないので…


自前で揃えた


出費が嵩むな


続いてヘッドを外そうとしたのだか…


固着してビクともしない
壊すつもりで叩いても緩む気配がない


埒があかないので
ジャッキを咬ませて
開いた隙間にドライバーを叩き込み
更にバールでコジっていたら…


バキッ！と音とともにシリンダーが抜けた
しかし抜けたにも関わらず
ヘッドとシリンダーは繋がったまま…


どうやらスタッドボルトの一本が錆びて固着
バールでコジっても抜けずに破断したようだ


何故にこんなに錆びるのかと調べてみたら
この穴の奥で一本だけボルトが露出していた
ここから水が入って錆びたのか？


やっとシリンダーが外れたので
クランクケースを…


これもいくら叩いても開かないので
万力咥かせてパカッと


外の状態は酷かったが
中は案外綺麗だ


さて摘出した50カスタムの4速
横型エンジンでは最もワイドレシオな筈なので
コレを70のエンジンに組んでみようと思う…。