スパークプラグ 電極 向き合わせ(インデクシング)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
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点火プラグの取り付け時、中心電極の外側に位置する接地電極が排気側に向くよう全気筒の向き合わせ(インデクシング)をすると理想的だと昔から言われていました。
実際、燃焼と気流回転渦に電極の向きが影響を与えるようで、メーカーも承知してか近年の車両は指定トルクで取り付けるだけで、電極の向きが理想的な位置になるよう設計されているそうです。
https://cartune.me/notes/PaSA7mvjE9
かつてはシムを使い、プラグの方向性を合わせていた頃もありましたが、数年前プラグを交換した時に外してそのままになっていました。
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道具箱から久々に見つけ、最初は何の部品か自分で作っといて失念していましたが、程なくして思い出し、久々に方向合わせしてみる事にしました。
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5バルブ4A-Gは吸気側が3本なので、接地電極の位置はなるべくEX側への真ん中等、バルブ間に持っていきたい所です。※画像はウェブから拾った物。
https://imp.webike.net/diary/231136/
バイクのエンジンだと単純な分、より分かり易いかも知れません。
個人的な見解ですが、プラグ電極部が与える、僅かな燃焼室内の気流回転渦の変化や燃焼効率をどのようにするかという事かと思うので、IN→EXの流れで抵抗にならない位置を考えれば、横向きで同一方向に合わせ、なおかつ電極から見てバルブに被らない様にする、が理想かなと…
シムによる調整は電極部の突出量を抑える事による、熱の放出や点火効率阻害というデメリットを生じさせると考えます。接地電極がEXバルブ間に位置すれば理想的ですが、シム厚さが許容(0.5mmで大きく変化)を超える場合は、ある程度の妥協も必要かと思います。
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プラグの接地電極側が赤印。緑色の数字は気筒番号で、数字のある側が吸気側です。
画像は一旦4本とも取り外し、なるべく理想的な位置に合わせた後のものです。
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排気流速になるべく影響を与えない、となると接地電極は横向き、かつバルブ位置を考えるとINに被るのでやや下向き、の方が良いように思えます。
とはいえ定説に従い接地電極をEX側に揃えるべく、シムはt=0.45(約180°)+t=0.25(約90°)を入れます。
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IN側に被っているが排気流速への影響は少そう。とはいえ、接地電極が中心電極の影になるのはいただけ無いので、シムはt=0.25(約90°)+t=0.1(約40°)を入れます。
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EX側に被っていますが、4番は一旦そのままで…
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1番にt=0.25(約90°)を入れてみました。定説に従うと理想的な位置といえます。
プラグの規定締め付けトルクは18N·mです。
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2番はt=0.45+t=0.25+t=0.05×2でほぼEX側に…
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3番はt=0.25+t=0.05(約22°)でほぼEX側に…4番は何もせず上記の通りです。
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シム作成はステン板(t=0.45と0.05)、アルミ板(t=0.25)にプラグが通る穴を必要個数分空けて、プラグパッキンに合わせて罫書き、金切り鋸で切り抜きました。
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画像はシムを取り付けた所。シム内径はプラグにタイトで、ねじ込むようにしています。シムがプラグから落ちないように考慮。
取り外し時、プラグホール内にシムが残った場合は細い針金の先をフック状に曲げ、引っ掛けて釣り上げます。サイズ的にシリンダー内に入る事は有り得ません。
何だか懐かしいチューニングですが、効果はさておき近年の車がそういう設計なら、やっておきたいと思ってしまいますね^_^;
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