今回の代車は、トヨタ・プログレ
モーターデイズによる新車試乗記 第124回 トヨタ・プログレ
たまに街中で見かける車ですが、もちろんドライブするのははじめてです。
さてドアを開けて運転席に座ると・・
リアビューは、タクシー専用車のCOMFORTに似ている。
高級車を謳うのなら、もうちょっと何とかすればよかったのにねえ。
ステアリングのチルトや上下への動きは、全て電動。
シートのアジャストも当然電動で、シート座面の右サイドにある、スイッチでで調節するタイプ。
ランバーサポートも付いているのですが、皮のシートがツルツルして滑りやすいのでした。
さらにシートの形状がカラダをホールドしてくれないため、イロイロ調節はしてみたのですが結局ダメ。
とにかく座り心地の悪い、落ち着かないシートがまず残念な点でした。
こうしてみると、まるで黒塗りのタクシー。(笑)
サスは典型的な金属バネの動きですが、乗り始めの印象は決して悪くありませんでした。
ただ、ハイドロのC6に慣れているカラダには、特にヒョコヒョコと落ち着かない乗り心地に感じるわけです。
C6と比べなければ、まあこんなものかなと思います。
今まで借りたプジョーやC5等の代車は、こうしてみると、やはり乗り心地は、群を抜いていることがわかります。
足回りはもちろんのこと、フランス車に共通するのは、何と言ってもシートの座り心地のよさです。
さて走り出すと、足回りから発生する上下動と、シートクッションの反発の周期とが噛み合っていない動きをするのです。
この「ちぐはぐ」な組み合わせのため、いまいちクルマが安定せず、落ち着かない乗り心地になってしまっています。
特にブレーキをかけると、さらに前後の加減速Gが加わるわけです。
そのため、いわゆるブレーキング時の「止まり心地」がすこぶる悪いクルマです。
ブレーキ自体の踏み心地や、効き具合はそれほど悪くないのですけどね。
こうして乗り換えてみると、特にC6の乗り心地のよさが際立った次元だということが、よくわかります。
C6はブレーキングのたびに、そのフィールのよさで感動しますからね。
ブレーキの「減速質感」の高さに、今更ながら感心する次第。
ブレーキパッドを変えてある、C6と比べると、全くお話にならない違いといっていいでしょう。
音は割と静かです。
ですが、もちろんC6にはかないません。
それとウィンカーの音が全くしませんでした。
でもたぶん、これは故障でしょう。
走行距離は7万4千キロ強。
トランスミッションは変速ショックをほとんど感じないうえ、加減速とも、とてもスムース。
ここはこのクルマの優秀な点です。
加速は、まあまあです。
回りに遅れることなく加速しますし、急ぐときは踏めばいいわけですから。
ただ踏んだときの加速中のエンジンの回る感触が、どうも安っぽいのが残念な点です。
それとC6に比べるとボディー剛性が低いのでしょうか。
シャーシーのガッチリ感がないため、この部分でも高級感が損なわれる要因となっています。
それと60キロ以上の領域になると、ステアリングで修正をしないと、真っ直ぐ走らないという傾向があらわれます。
C6のような、矢のように直進する、という感覚に慣れているため、余計にそう思うのかもしれませんが。
乗り心地は固めで、フワフワし過ぎないのは良い点です。
ただ、路面のデコボコのいなし方が下手で、路面状態に左右されチョロチョロと動きたがるのが難点でしょうか。
そのため、自然に修正舵を当てながら走ることになり、こういう点も高級感を損なっている点といっていいでしょう。
それと、天気が良いとフロントウィンドウへのダッシュボードの反射が、意外なほど強く映り込みます。
ウィンドウはそれほど寝ていないのですが、日が当たると明るい灰色は、ほとんど白に近い色になりますからね。
C6はダッシュボードへの反射対策をしてあるため、余計に見にくく感じるのかも知れません。
オーディオはカセットテープのプレイヤーまでついているのが時代を感じさせてくれます。
CDプレイヤーは動作せず。(笑)
これは好みの問題ですが、木目の色と灰色とのマッチングがねえ・・(笑)
ただエアコンは、もの凄く効きます。
今頃の季節になってくると、駐車後に乗り込むと、車内はかなり暑くなっていることが多いのですが・・
そういうときでも、爽快なほどグングン冷えてゆきますからね。
この素晴らしい冷え具合は、まさに快感といっていいでしょう。
ナビのリモコンは、置き場所へスッポリと嵌まり込むようになっています。
こういう秒に細かい所への配慮は、さすがトヨタ。(笑)
ナビには結構面白いギミックが仕掛けられています。
左のボタンを上へ押すと・・
このようにディスプレイが起き上がるのです。
最初だけですが、オオっと思いました。(笑)
そしてシーソースイッチになっている下側のボタンを押すと、手前へ傾きます。
さらに下側のボタンを押すと、さらに手前へ。
実はもう一段手前へ傾くのですが、ここまで手前へ傾くと、かえって見にくいですな。
ということで、トータルで角度は4段階が選択できるのですが・・
でもそこまで調節できなくてもいいと思いますけどね。(笑)
意外にも、iPad 車載ホルダーがうまい具合に使えました。
ラッキー。
それと車から降りる時、エンジンを停止させると、ハンドルがゆっくりと上へ跳ね上がります。
ハラの出ている人のための装備なのでしょうか。
C6は運転席のドアを開けると、全てのドアロックは自動的に解除されます。
ですがプログレの場合、運転席のドアを開けても、助手席側や後ろのドアは、ロックされたまま、という仕様。
C6に慣れていると、この仕様はとても不便。
ですがこのクルマの場合、キーについているアンロックのボタンを押すとロックは解除されます。
ですが車のエンジンを掛けたまま、助手席側のドアを開けようとすると・・
ストレスは最大限に高まるので要注意です。(笑)
あと、トリップメータが2種類ついていたり、リセットボタンの位置が操作しやすい場所にあるのは便利です。
C6は、探し回らなければ分からない位置にあるうえ、しかもボタンが押しにくいのですよこれが。
ですが、慣れれば全く問題なし。
それに乗り心地のよさと、一貫して漂う高級感が、そうした細かい不満を一瞬のうちに、消し去ってくれますからね。
一日だけの試乗でしたが、結論としてスピードを60キロ以上出さない運転をする人には、お薦めです。
プログレの中古車は、オーナーが丁寧に乗っているケースが多いため、全体的な傾向としてヤレも少なく、値段を考えると良い選択だと思います。
ただ、それ以上の速度域になると、一気に馬脚を表すクルマではありますけどね。(笑)
関連記事
C6入院の巻で書いた症状が再発。
V6エンジンの一つが発火していないような振動を伴い、踏んでもいつものように加速しないという症状。
駐車で車を離れ、戻って再びエンジンを掛けると、症状は収まったり、そうでなかったり。
ということを繰り返すので、ディーラーへ電話をしたら定休日。
で翌日の金曜日に電話したら、代車を用意しておきますと・・
だが不思議なことに、入院当日になると症状が収まってしまった。
仕方ないので、とりあえず予約をしてある時間にディーラーへ。
コンピュータで記録を調べると、ミスファイアの履歴が残っていたらしく、原因はやはりイグニッションコイル。
前回は3つ並んでいるところの真ん中を交換。
今回交換しなくてはならないのは下の写真では右側。
運転席側なのでカバーを外し、さらにちょっとやりにくい位置だという。
C6は、横置きV6エンジンなので、前側なら、待っている間に交換できるらしい。
部品は一つ7千円くらいだというので、ついでに左のも交換することに・・
C6の場合、イグニッションコイルは普通、こんなには保たないのだという。
去年一つ交換したタイミングまで、全部が保ったというのは、初めてのことらしい。
で、遅くとも日曜日には退院できるとのこと。
追記
後日談です。
日曜日にディーラーへクルマを引き取りに行ったとき、「あのあと遡って調べてみたら、4万キロくらいの時に全部交換してました。」
ということでした。(笑)
さて今回の代車は?
代車を借りた帰路にパチリ。
さて何というクルマでしょうか?
これで分かるでしょう。^^;
バージョンアップされた PhotoshopCC は 2015版。
Photoshop CC 2015の写真・グラフィック関連の新機能
オレ的に一番注目した機能はというと?
Adobe Camera Rawが9.1がバージョンアップ。
写真のかすみを除去する「Dehaze」が新機能として追加されている。
たぶん、これが一番使う可能性の高い機能だと思う。
Lightroom も同じ機能が搭載された。
フォトショップの場合、「フィルター」メニューの「Camera Raw」を選択。
fx のアイコンをクリックすると Dehaze の項目が設置されている。
「効果」パネルの一番上にある Dehaze という項目のスライダーで調節する。
スライダーを右にドラッグすると、霧が晴れたように?(笑)はっきりとした写真になるという。
「DeHaze」(霞を除去する機能) < 動画
下は Rightroom での「かすみの除去」があるメニューの位置だ。
一番下にスライダーがある。
よく考えると、霞がかかったようなシーンを撮るというのは、ほとんどないからなあ・・
というわけで、この効果が効きそうな写真を探してみた。
これは「かすみの除去」がゼロ。
つまり適用していないショット。
「かすみの除去」スライダーを右へ+28動かしたショット。
この程度では、おおっ!という効果は期待できないようだ。
ならば違う写真で・・
「かすみの除去」がゼロ、つまり適用していないショット。
「かすみの除去」スライダーを右へ、思いきって+57動かしたショット。
28から57って、数字的には掛け過ぎかな?
とは思ったけれど、これくらいでないと、あからさまには、効果はわからなかったからね。
まあ写真によっては、霞が掛かったような雰囲気の方がいい場合もあるわけで・・
それよりもその下にある、周辺光量の調節スライダーが面白い。
スライダーを左に動かすと、周辺光量が落ちて、四隅が暗くなる。
右へスライダーを動かすと白くなる。
つまり四隅に Haze がかかるわけだ。
広角レンズなどで、四隅の周辺光量が落ちて少し暗くなっているのを補正するには、意外に使えるかもしれない。
というわけで、両方の機能を使って、ちょっと遊んでみた・・
上がオリジナル。
下は「かすみの除去」をサイドウィンドウに効かせてみた。
そしてさらに、四隅へ少し「かすみ」を掛けてみた。
上がオリジナル。
上はオリジナルを読み込んだ操作パネル込みのショット。
下はフロントガラスの案配を見ながら「かすみの除去」を効かせてみた。
そして四隅の周辺光量低下をカバーするため、少し「かすみ」を掛けて・・
というわけだ。
だが、まあこうして比べるからわかるわけで、完成したもの1枚だけを見ていたら、何をどうやったかなんて、わからないだろう。
今回は違いが分かるようにと、気持ち強めに効かせてあるわけだが・・
こういう機能って基本的には、いわゆる「隠し味」的な効果として使うものだと思う。
「あからさま」に「どうだ!」ってのはねえ。(笑)
しかしlここまでやるのは、ちょっと面倒だけど、それだけの効果はあるからね。
この新機能を使わずに同じ効果が出せるか?
っていわれると、これを全て手動でやるっていうのは、さらに面倒だからなあ・・
こうして、いろいろいじって遊ぶのも楽しからずや。
そして来上がりの自己満足度の向上には、結構効くのではないでしょうか?(笑)
以前Yahoo!カーナビを使ってみた や、Yahoo!カーナビをiPadで使ってみたでヤフーのカーナビをレポートしたが・・
今回はグーグルマップ・カーナビ機能の試用レポートをお届けしよう。
ちょうど、賃貸マンションのカーテン取付けのため湾岸線で大阪へ行く用事があったため、その道中、早速使ってみた。
この日はあいにくの空模様・・
土曜日なので、比較的車は少なかったのだが、途中911に追いついた。
追尾すると、気がついたらしく、スピードアップ。
こうなると露払いモードで走ってくれることになり、とてもラク。(笑)
それなりに車がいるので、C6でもついてゆけたわけだが・・
追い抜こうとしたら、分かれ道にさしかかり、こちらは大阪市内、あちらは直進。
さて肝心のレポートだが、今回使ったグーグルマップのナビモードは、現在ベータ版だという。
ざっと使ってみた印象は?
Yahoo!カーナビ より音声案内が細かい。
なので、地図を見なくても音声を聞くだけでも結構使えるのだ。
それと側道とバイパスが並行して走っている道の場合、側道を選択しないと、曲がるはずの交差点を通り過ぎてしまうわけだ。
こうしたケースでも、グーグル君は、ちゃんと側道をガイドしてくれるのが凄い。
こういうケースでも、もちろん音声ガイドで指示が出るわけだ。
ヤフー君はこれができないからね。
見やすくなったYahoo!カーナビで書いたように、ヤフーは地図表示がとても見やすいのが特徴。
グーグルは、グーグルマップそのものがカーナビになっているので、見やすさという点ではヤフーの勝ち。
だがグーグルは、上のように曲がる交差点に矢印が出てガイドしてくれる。
これが意外と使いやすい。
ただ高速道路の出口手前にさしかかると、必ず「出口です」いう音声ガイドが流れる。
最初、アレ?もう出るの? と一瞬思ったが・・
すぐに、ただ単に「もうすぐ出口があるよ」と言ってるだけだということに気づいた。
確かに「出ろ」とは言ってないよなあ・・(笑)
さらにもうひとつ感心した点は、迂回路の候補を表示してくれるという点だ。
どういうタイミングで表示しているのかは分からない。
だが気がつくと表示されているのだ。
さらにそのルートを通ると「何分遅くなる」ということまで表示してくれる。
さらにグーグルは、目的地検索の柔軟性が高いという点が特徴だといっていいだろう。
ヤフーは住所で指定するか、あらかじめ登録してある、施設や駅などのジャンルから選択する方式。
これはこれで使いやすいのだが・・
だがグーグルの場合は目的地をタイプするだけで、「グーグル検索」結果のように候補がいくつか表示される。
もちろん目的地への所要時間もだ。
そのため道路の混み具合を見て、臨機応変にルートを変更できるわけだ。
キーワードを変えれば、とにかくすぐに見つかるため、非常に使い勝手がいい。
住所が分からなくても、物件の名前やビルなどの名前を手掛かりに検索することで、容易に目的地を表示してくれる。
さらにナビの最中の画面表示縮尺が臨機応変に行われるのもナイス。
目的地から遠ければ、広い範囲を表示し、曲がる場所に近づくと、自動的にズームインする。
これも非常に使い勝手がいい。
目的地付近へ到着すると、こういう表示となる。
ストリートビュー、住所などの関連した情報が一斉に表示される。
このあたりはグーグルの得意分野というか独壇場といっていいだろう。
ただ一日使っただけでは、ズームインとか迂回ルート表示の判定基準は、よく分からない。
それくらい、臨機応変にいつの間にか、アシストをしてくれるのだ。
だが余計なお世話でない、様々な表示の気の使い方が実にナイス。
総じてグーグル君の方が気遣いが上手という印象だった。
ヤフー君は見栄えが良くて見やすいのだが、グーグル君と比べると柔軟性がねえ・・
といったところか。
というわけで、しばらくはグーグル君のお世話になろうと考えている。(笑)
アクセスカウンター カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2013/05/12 17:49:11 |
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