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2025年式フォレスターX-BREAK S:HEVミニ感想文 - フォレスター
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ノイマイヤー
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スバル / フォレスター
Xブレイク S:HEV_AWD(CVT_2.5) (2025年) -
- レビュー日:2026年7月2日
- 乗車人数:2人
- 使用目的:その他
おすすめ度: 4
- 満足している点
-
1.E/G起動でがっかりしないS:HEV
2.ターボより優れるアクセルレスポンス
3.スバル車として大満足の燃費
4.標準仕様でも十分な安全装備
5.随所に見られる真面目さ - 不満な点
-
1.ドラポジが合わない
2.X-BREAKにアクセサリーコンセントがない(2025年モデル)
3.ターボと比べてほんの少し突き上げが大きい
4.路面入力こもり音が気になる
5.シートが蒸れる - 総評
-
この感想文は2025年式フォレスターSPORT感想文の製作時点で試乗できなかったS:HEV仕様車に試乗した追補版である。
現行フォレスターは2025年4月にデビューしており、街中で少しづつ見かけるようになってきた。メーカーの想定よりもHEV車に人気が集中し、納期が長期化している点がネックとなって販売そのものに影響が出たほどである。
フォレスターには1.8Lターボ車と2.5LストロングHEV車が選べる。デビュー当初はターボ1グレード、HEV2グレードと明らかにHEVがメインと感じてしまうような位置づけになっていたことも理由にあったのではないか。

またターボ仕様のブロンズ色の差し色に癖があり過ぎ、それだけで敬遠されてしまった向きもあったのではないか。(例外的にブラックはマッチングが良かったが)
そんなわけで現在はターボ車に無難な廉価グレード「TOURING」が追加されている。1.8ターボ×シンメトリカルAWD、本革ステアリング、アダプティブハイビームや歩行者エアバッグなどが標準で着きながら、現代のこのクラスとしては385万円という割安な価格である。ターボ車のレスポンスの鈍さに慣れている人にはお勧めしたい真面目なのに高すぎないSUVだ。
逆に、いまなんとなくSUVを買う人であれば、なんとなく燃費がいい方を選ぶだろう。またアウトドアブームが続く中で専用装備や明るい加飾が備わりながらも最上級より安いという良いポジションにX-BREAKがある。フォレスターとしては伝統とも言えるグレードだが、他車もオフロード・アウトドアをイメージさせるグレードを用意しており競争が激化している。
かつてはオレンジの差し色が三菱の特別仕様車にも波及したり、RAV4のAdventureグレードの差し色に使われるなどスバルが先駆けになった要素もある。新型のX-BREAKはS:HEV専用のグレードでラダータイプのルーフレールやRrゲートランプ、撥水カーゴフロアや細部の加飾設定が専用となる。SPORTには試乗済だが、S:HEVには初試乗であり期待しつつ乗り込んだ。
久しぶりの市場だったがパワーシートは未装着だったので標準のX-BREAK(420.2万円)である。アイサイトXやパワーシートやPBDが備わるEX(447.7万円)の設定も別にある。アイサイトXはGPS衛星の情報を使って渋滞時ハンズフリー運転やレーンジェンジアシストやコーナリング時の車速調整などの先進安全機能が備わるのでSUBARU=アイサイトのイメージが強い人には大いに魅力的だろう。個人的には既に装備水準が高いため個人的にはあっても無くても可、好きならどうぞ、だ。
仕様設定で引っかかるのはアウトドアイメージが強い割に100V/1500Wアクセサリーコンセントの設定がなく、PremiumでさえMOPである点だ。E/Gで発電しながら電気が使えるというのは電池が減る一方のBEVよりも優れていると思うのだが。

フォレスターHEVに乗ってみて、燃費はRAV4に譲るもののドライビング体験や各部の気配りはRAV4を超えていた。大型ディスプレイのタッチ操作に頼った操作系は不満だが、昨今はどの車も同じ欠点を抱えている。フォレスターはかっこ良く見た目を整えるのが苦手だが、真面目で誠実。フォレスターS:HEVは私が思うスバルそのものでありながら、燃費は従来のスバルのイメージを大きく塗り替える水準に達している。確かに需要が集中する事も分からないではない、という感覚だった。
個人的には、ターボ車とどちらを選ぶ(薦める)べきか大変悩ましいが、見た目さえ許せるなら現代の同クラスの中では比較的良心的な価格設定のため検討に値する全天候型ファミリーカーの一台であると言える。
- デザイン
- 3
- ターボ車のブロンズ加飾と較べればX-BREAKのエナジーグリーンは納得感があった。ただ、足し算デザインのため、ごちゃごちゃしているという根本的な印象は変わらない。
- 走行性能
- 4
-

乗り込むとドラポジは相変わらずステアリングポストが上向き過ぎて合わない。シートをなるべく下に下げてもメーターが見えるように位置を調整するとステアリングが上を向いてしまうのだ。ちょっとシートバックを倒し気味にしてやってやっと許せる位置に合わせた。
起動させると全面液晶メーターが今っぽい。SPORTは機械式メーターでこれはこれで悪くなかったが全面液晶メーターといえども基本表示はヘアライン仕上げを模したアナログメーター調だ。個人的にはもう少し表示を中央に寄せて欲しかった。左がパワーメーターで右が速度計というオーソドックスな表示だが中央に車載ナビを大きく映し出すモードやアイサイト作動状況が表示できるモードがある。
走り始めた瞬間、モーターによる力強い発進が感じられた。E/Gだけだとどうしても瞬間的な応答遅れがあるが「ぴっ」と反応を始めるのがHEVをはじめとする電動車の良いところだ。ゆっくり加速し40km/h付近でE/Gが起動するが、水平対向2.5Lの専用E/Gは騒音・振動面でその存在を悪目立ちさせない点がよい。

トヨタの技術供与により実現したハイブリッドだが、ショートストロークでアトキンソンサイクルと言えども圧縮比が11.9に留まる専用E/Gはフィーリングが良い。

モーターで発進し、E/Gが起動すると燃費が最も良くなる運転条件で回しながら、発電した電気でモーターを駆動すると同時に、二次電池に充電を行う。さらに車速が上がるとE/Gの回転数は効率を意識したほぼ回転数一定で運転しながら発電機の負荷のかけ方を巧みに調整してタイヤを回し、ごく限られた条件ではE/G直結で走行するなどTHSでお馴染みの複雑な動作を行う。
E/Gが効率を考えて回転数を調整するため、しばしばドライバーの感覚に合わないタイミングが訪れる。例えば加速のためにアクセルペダルを踏み足すと回転数が大きく上がったままになってしまう状態が挙げられる。燃費を考えればそれが最適でも長年E/G車に乗り慣れたドライバーには空走感が出て好ましくないと判断してしまう。THSの発明者たるトヨタはそんな指摘には耳を貸さず、これが最良なのだと確信しているが、スバルはE/Gがかかる事による違和感を消すために、E/Gの起動が目立たない様に工夫をしている。E/Gルームをのぞき込むとトランスミッションの上にも吸音材が配置されていたり、音質も濁った音質にならないように注意を払っている。おかげで走行中にE/Gがかかっても大きな違和感とまでは思わない量に調整されている。この点、日産は一歩抜きん出ているが、フォレスターはTHSのため燃費そのものは日産よりも良い。

市街地から荒れた舗装路を走らせた時に、まるで路面をスキャンしているかのような振動がキャビンに伝わったことに驚いた。SPORTでは「乗り心地がいい」と評したのと同じ路面だったからだ。調べてみるとFrサスのブッシュのスグリを廃止して堅くしていたり、ダンパー仕様が違うらしい。ちょっと1.8ターボ車の乗り心地が恋しくなった。軽いことは良いことなのだ。また路面入力こもり音も気になるレベルだったことは指摘しておきたい。
そのままワインディングに持ち込むがSPORTのヒラヒラした軽快な感じよりも安心感のある操舵感だった。同じサイズのオールシーズンでありながらタイヤが鳴くような事は無かったがSPORTの方が加速性能が良く飛ばししたくなってしまうのかも知れない。ブレーキも踏めば踏んだだけ効くタイプで回生ブレーキとの協調も完璧だった。マニュアルモードにシフトしたが、シフトレバーでの変速はできずパドルシフトのみでの操作だった。3か4辺りで充分リズミカルに走行してくれる。Sモードも試したが基本的にはIで充分と言える。ターボと違ってゆったり走りたくなるのがS:HEVの持ち味のようだ。
高速道路も試した。合流路で思い切り加速したが連続的で息の長い加速が楽しめる。公式データによれば、0-100KPH加速はターボ8.6秒、S:HEV9.4秒だというから、絶対的には大した加速性能でも無いのだが、先代のE-BOXER(マイルドハイブリッド)よりは充分に速い。それはモーターが縦起き用の高出力タイプ(119.6PS/270Nm)で低速トルクのあるモーターの特性を活かしているからだろう。Rrの駆動はRrモーターはなく、プロペラシャフトを使ったのは大パワーを後輪に一気にかけるためであり、緻密な駆動力制御を行いスバルらしい走りを失わないようにしている。これなら、家族を乗せて真冬の積雪地帯にも安心して旅行に行けそうである。
ただ、試乗した梅雨時では撥水加工された座面が蒸れて辛かった。シートヒーターも必要だが、シートベンチレーションが欲しくなる通気性だった。 - 乗り心地
- 3
- 上述の通り、舗装悪路ではSPORTより突き上げ感や揺すられ感が強かった。ただ、冬期の凍った洗濯板状の圧雪路で辛いレベルではない。
- 積載性
- 3
-
SPORTと比べると、後席に電池を積んでいるためにデッキボード下のスペースが使えない。またスペアタイヤが設定されていないのも要注意だ。

- 燃費
- 5
-
燃費は燃費計による参考値だが、18.0km/Lを記録。RAV4辺りと比べると確かに悪いが、エクストレイルやMハイブリッドのCX-5と比べれば充分良い。
途中、登りの砂利道で急発進などイジワル目に走らせてこれなので家族を乗せて丁寧に走ればカタログ値の18km/L台後半も狙えそうだ。

燃料タンクは63Lと容量が大きめなので55L×18km/L=990kmという非常に長い航続距離を誇る。燃費が良いとついつい燃料タンクを小さくして軽量化したくなるが、航続距離が長いというのは
普段の生活よりも。長距離の旅行や燃費が悪化しがちな厳寒期の運転では非常に有り難い。 - 価格
- 3
-
競合車の中では比較的安いゾーンに位置する。装備内容はTouringでも充分だと思う。S:HEVのTouringの追加があればお買い得な車として拡販が期待できそう。

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