そうなんですよ、またなんですよ…。
ここ最近、列車が止まるわ燃えるわで大変な事になっている
JR北海道。
今日もまた、待機中に
エンジンオイル漏れで白煙噴いたとかで特急が運休になったそうで、しかも、
つい最近走り始めた最新車輌で起こったらしいとのこと。
同じグループ内でも、同じようにディーゼル車を使い、自社整備拠点を持ってて、都市間の長距離路線持ってるJR北海道バスじゃ殆ど聞かないんですがねぇ~。
この春頃から急激に、立て続けに何らかの車輌がらみのトラブルが頻発し、その煽りで北海道内を走る特急の本数自体が減ってる最中なのに加え、これから夏休みという観光客のかき入れ時を迎えるわけで、早くも観光業界から悲鳴が上がってるとか。
この夏休み期間中に道内を旅行する予定のある方は、ぶっちゃけ
飛行機で来て、道内観光にはバスかレンタカーを使うか、
フェリー使ってマイカーやバイクで来た方が効率的かも知れませんよ…。
まぁ、今回も例によって謝罪会見が開かれて、これから詳細な原因調査に入ることになりますが、ネットの書き込みを読んで気になったのが、
車輌保守側の人間の問題についてのもの。
中には、所謂「旧国労系社員」による陰謀説を挙げる声もあったのですが、
「車輌整備をバイトに任せてるからだ」という意見もちらほら見受けられました。
車輌整備基地にはプロパーの社員も居るでしょうし、すべてを非正規社員に任せてるわけじゃないでしょうけど、扱う物が違うとは言え、一応整備業界での実務経験がある私としては捨て置けない話です。
尤も、私も数回、大手転職サイトに技術職の正社員求人が掲載されたのを見たことがあり、とても私のスペックではどうにも太刀打ちできそうもないんで結局応募しませんでした(^^ゞ
そこで、昨日買ってきた道内大手のバイト情報誌を見てみたら、載ってました。
どう思います?この内容。
たぶん、本州辺りから見れば「あり得ない」内容だと思われる内容かも知れませんが、ここ北海道内においてこの待遇は
かなり破格、かつ、超好待遇な方だったりします。
これ以上もないことはないんですが、大概は
勤務時間が短いとか、
コールセンターに行くか派遣社員にでもならない限りあり得ない話なのです。
ところで、今日のニュースの中でこんな話が出ていました。
11都道府県に拡大=生活保護下回る「逆転現象」―最低賃金
時事通信 7月22日(月)11時46分配信
最低賃金で働いた場合の手取り額が生活保護の給付水準を下回る「逆転現象」が11都道府県に拡大していることが22日、厚生労働省の調査で分かった。2012年度の最低賃金引き上げで宮城、神奈川など6都道府県に減ったが、最新の数値で計算したところ、生活保護受給者への住宅扶助の増額などで青森、埼玉、千葉、京都、兵庫の5府県が加わった。厚労省が同日開いた中央最低賃金審議会の小委員会で報告した。
11都道府県の生活保護費との差は、時給換算で1~22円。北海道が最大の22円で、東京の13円、広島の11円が続いた。
最低賃金法は、勤労意欲を低下させないため、最低賃金が生活保護費を下回らないよう配慮することを定めている。13年度の最低賃金の目安を決める審議会の協議は8月上旬にヤマ場を迎える見通しで、逆転現象の解消が焦点の一つとなる。最低賃金の全国平均は749円。12年度の引き上げ額は12円だった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130722-00000056-jij-pol
以前からこの逆転現象については言われ続けてきたところですけど、
相変わらず北海道がぶっちぎりのワースト1なのですよ。
ちなみに、現在の道内における最低賃金は
719円/hと、全国平均から比べると若干少ない程度ですが、
道内における時給相場がこの最低賃金と同額、もしくは同レベル。
これを考慮していただけると、上記のJRの求人を「超好待遇」と書いた理由がわかっていただけるかと思います。
雇用形態がどうなっていようと、
任された仕事には責任を持って対処するって事は今更声を大にして言うべき話じゃないですが、でも、
やっぱりやった分の見返りってのは多い方が良いってのが人情です。
この考え方に沿って言わせていただければ、
重要な交通インフラを担う保守整備の給与が最低賃金に毛の生えた程度ってのは安すぎやしないだろうか?と思いますし、抑も、
非正規雇用で済ますってのは如何なものかと。
それであれば、
誇りを持って働ける立場と、頑張りとしての対価である「給与」を厚くする方がモチベーションの向上につながるんじゃないかと考えます。
車の整備でもそうですけど、
「好きでやってるんだから」の一言だけでは済まされない部分だってあるのです。
昨日の参院選でも「アベノミクスについて一定の評価が得られた」と自民党サイドはほくそ笑んではいましたが、でも、
実際我々下々の庶民にまでその効果が現れてるとは全く言えない状態でも有ります。
そこに来て、
「まともに働くより生活保護の方が生活できる状態」ってのは、一応「先進国」と言われてる国の割には、余りにもお粗末すぎだと思います。
それに、なんだかんだ言ったところで、我々庶民の側が「好景気」を実感できなければ、文字通り「机上の空論」にしからなリません。
今更、最低賃金の大幅な引き上げってのは期待できませんけど、「働けど働けど、我が暮らし楽にはならず」ってのは、いい加減勘弁して欲しい物ですな。
Posted at 2013/07/22 23:43:59 | |
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