
【保険修理の裏側、暴露しちゃいます】
第2回
~ 業界のウラ話 「保険会社の修理の実情」 ~
前回は、ダイレクト保険の欠点についてお話していきました。
正直言いますと、前回のお話はネットでちょっと調べれば出てくるような内容です。
しかし今回は違います!!
「保険会社に修理をお願いしたら、その後どうなるの?」というところを、同業者だからこそ分かる視点で明らかにしちゃいますよ~。
いまからお話する内容がネットに載っていることはほとんどないです。
本当にここだけの㊙話です!ぜひとも参考にしてください!
< 目次 >
① ダイレクト保険会社に修理を任せると…?
(1) 保険会社が下請けの修理工場を囲い込んでる
(2) 「誰の車」を「誰がやってるか」が分からない
(3) 保険屋は安く仕上げることしか考えていない
(4) 必然的に修理の質は落ちる
② 事故をした場合、修理工場は自分で選べる!!
(1) 保険会社が修理工場を指定してくるのは、本来はアウト
(2) 保険会社が修理工場を指定してくるワケ
(3) 実際にあった!保険会社によるヒドい修理
① ダイレクト保険会社に修理を任せると…?
「お車の修理はこちらにお任せください!」
電話の向こうでそう言われ、すっかり安心して保険会社に車の修理を任せてしまったあなた。
しかしあなたの知らないところで、大切なお車はどのように修理されているのでしょうか?
それでは修理工場の実情について、順を追ってお話ししていきましょう。
(1) ディーラーや保険会社が修理工場を「囲い込んでいる」
世の中には様々な修理工場があります。
しかしほとんどのお客様が修理の際にディーラーや保険会社に依頼するようになった今、多くの修理工場はディーラーや保険会社の「下請け」として生計を立てています。
(2) 「誰の車」を「誰が修理しているか」が分からない
ディーラーや保険会社は、顧客が車の修理の依頼を受けると、その車を下請けの修理工場に送ります。
この時点で、顧客側は「誰が修理をしているのかわからない」、そして工場側も「誰の車を修理しているかわからない」という状況が生じます。
(3) 保険会社は安く仕上げることを最優先
コストダウン最優先の保険会社は、「安く仕上げること」を第一に考えています。
安く仕上げるためには、下請け工場の修理費を安く抑えなければなりません。
修理費を安く抑えられた下請け工場は、その中でもうけを出すためにも一台あたりにかける工程を削り、少しでも回転率を上げようとします。
(4) 必然的に修理の質も落ちる
一台一台のお車を丁寧に修理する余裕なんてもちろんありません。誰の車を修理してるかも分からないので、職人のモチベーションも上がりません。
このような悪い状況が重なり、結果として修理の質が下がってしまうのです。
以上のように、
自動車を最終的に修理する下請け工場が、保険会社に「安く買い叩かれている」
という現状があるのです。
あなたはこれを知っても、ダイレクト保険会社に修理を任せますか??
② 事故をした場合、修理会社は自分で選べる!!
(1) 保険会社が修理工場を指定するのは、本来はアウト
ダイレクト保険会社に修理を任せることの危うさが分かっていただけたでしょうか?
しかし、こんな経験をしたよという方もいるかもしれません。
「でも、保険会社に連絡したら修理工場を指定された……」
これ、本来はダメなんです。
ぜひとも覚えておいてほしいのですが、
事故をした場合、修理会社は自分で自由に選ぶことができます。
ではなぜ保険会社は特定の修理会社を勧めてくるのか??
ここにも保険会社が儲けるための「カラクリ」が潜んでいたのです。
(2) 保険会社が修理工場を指定してくるワケ
前回お話しましたが、要するにダイレクト保険会社はコストカットをしたいのです。
つまり保険会社が工場を指定してくる(本来はアウト)のは、その工場が安く仕上げられるので結果的に保険会社が得をするからなんです。
そして、安く仕上げる工場には基本的に「良い修理・丁寧な修理」は期待できません。
(3) 実際あった!保険会社によるヒドい修理
実際に私たちのお客様で、保険会社が指定した工場で直したケースがあるのでご紹介しましょう。
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車種:日産 パルサー
(元々ウチを使ってくれた事のあるお客様)
停車時に左ドアを追突されてしまい、100対0の事故だったのでまたガレージローライドに持って行こうと思っていたら、
大手加害者側保険会社の担当者から『うちの工場で直します!』と言われ、そういう物なんだと思って言われるがまま保険会社に全て任せたそうです。
当然車も古いので、全損(車の時価額を超える修理金額)等も絡んできていた可能性はあったと思います。
しかし何の説明もなく作業は進みました。
ようやく修理が終わって帰ってきた車は、次の画像のようになっていました。

パネルとパネルの間に、がっつり隙間が空いてしまっています。

左側のパネルの端に、白いすり傷がそのまま残っているのが分かります。
お車がブラックなのでなおさら目立ちます。
さらに、写真下部を拡大すると……

こちらも一枚目と同様、かなり大きな隙間があります。
保険会社に修理を任せた結果、このような事態になってしまい困ってウチに持って来た、とのことでした。
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信じられないかもしれませんが、このようなひどい修理が起こり得ることもあるんです。
先ほどのお客様と同様「仕上がりが悪くて納得できないから、綺麗に修理してほしい」というお客様が、ガレージローライドに来ることだってしばしばあります。
いかがでしょうか?
これがダイレクト保険会社の修理の実情です。
すべてはこうとは言い切れませんが、こういった事例も実際に存在します。
なかなかお客様の目に触れない部分ではありますが、ぜひとも当ブログを読んでいる方にはお伝えしたい真実です。
さて、保険修理の裏側を暴露するシリーズも次回で最終回。
次回はこれまでお話したような実情を踏まえて、お客様が何をすべきかについて解説していきます。
読んで損はない内容となっておりますので、ぜひ最後まで読んでいただけたら幸いです。
それでは、また明日~。

Posted at 2018/06/21 11:11:45 |
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