結局ガソリン車の次は何が主流になるんだよ
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2015年2月25日)
今年最後のブログなので、たまにはこれからの自動車像について考えてみましょう。
【トヨタ・ミライ】ついに量産開始。すでに1500台の受注があり、当面の日産台数は…!!
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2015年2月25日)
燃料電池車ミライ、3年待ち トヨタが納期を公表
(同、2015年3月8日)
トヨタ「MIRAI」、米国で注文殺到
(同、2015年10月9日)
トヨタ自動車 MIRAI。
話題性だけでなく、思いの外順調な滑り出しのようです。
ダイムラーもGMもフォードも成し得なかった、世界初の量産水素自動車。
700万円超の車両本体価格。
一日3~4台しか造れない希少性。
納期は3~4年後。
何から何まで異例尽くしです。
極めつけは、特許を完全公開。
「技術を広く共有しあうことで、水素自動車の普及が可能となり、他社が発展・応用した技術を我々がフィードバックすることで、更なるヴァージョンアップが見込める」
ということだそうです。
もっともそれだけでなく、トヨタの水素技術は、まずはハイブリッドエンジン技術ありきであり、しかしそれは他社にはおよそ模倣しづらい高度に複雑なものだそうです。
だからたとえ全世界に公開したとしても、そうそう簡単には真似できまいという、強かな意図もありそうな気がします。
現に、アメリカでプリウス集団訴訟事件があった当時、特許を丸裸にされてNASA(アメリカ航空宇宙局)に解析され、それまでハイブリッドを公的な場で露骨に馬鹿にしていた欧米のメーカーが一斉に模倣をしましたが、誰一人として完全再現には至りませんでした。
トヨタとしては、販売台数や売り上げなど、MIRAIには求めてはいないでしょう。
むしろLF Aがそうであったように、利益度外視で手掛ける、イメージリーダーとしての位置付けなのでしょう。
それが出来るのはトヨタのような世界的な大企業だからであり、リーマンショックから完全に立ち直ったことの証左でもあります。
都会に住んでいる人はいざ知らず、田舎者としては、EVインフラでさえ普及していないのに、まして水素なんてと、正直懐疑的ではあります。
でもそれも、トヨタは特許の公開こそが巡り巡ってインフラ普及に繋がるという考えのようです。
・トヨタ「2050年までにガソリン車を無くす」
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2015年10月16日)
トヨタはハイブリッド攻勢を掛けており、上から下までハイブリッドを普及させようとしています。
その陰で、ハイブリッドの成功に胡坐をかいてそれだけに注力するのではなく、それで得た利益で以て、更なる足場固めをしています。
・トヨタ、マツダ提携拡大 環境対応車の開発協力
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2015年5月10日)
燃料電池車でBMWと、IT関連(自動運転?)でマイクロソフトと、EVでテスラと、そして環境技術でマツダと。
業界再編とまでは行かないでしょうが、エコカーを開発するためだけに、これだけの動きをしているのですね。
また、勝っているからといって傲岸不遜に振る舞うのではなく、謙虚に足場固めに勤しんでいるのは好感が持てます。
こういうのは良い意味での日本企業としてのガラパゴスですね。
それにしても、MIRAIは、どうせならガルウィングドアにして欲しかったぞw
そうすれば一層未来感があったのに。
・トヨタ MIRAI、まさかのガルウィングに変身!
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2015年10月24日)
ホンダ、新型燃料電池車を東京モーターショーで世界初公開 新型NSXやシビックTYPE Rも出展
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2015年10月1日)
ホンダ、まもなく市販FCV発表!
(同、2015年10月15日)
ホンダもまた、燃料電池車を開発しました。
クラリティフューエルセルです。
各方面ではMIRAI対抗車種であるかのように書かれてありますが、ホンダには元々燃料電池車がありました。
コンパクトカーの
FCX、セダンの
FCXクラリティ。
この度のクラリティフューエルセルは、FCXクラリティの後継車。
それも、プリウスと
インサイトの関係と同様、両者は実は似て非なる存在。
新技術のお披露目的な側面も有するMIRAIに対し、クラリティフューエルセルはあくまでセダン準拠。
日産・ルノー、電気自動車の航続距離2倍に 400キロ以上 遅くとも2020年までに
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2015年5月6日)
日産、ガソリン車と同等の航続距離を実現したEV技術を確立!
(同、2015年6月25日)
日産は、
リーフはじめEVの航続距離を飛躍的に伸ばす技術を開発しました。
もっともこちらはMIRAIとは異なり、あくまで技術を確立しただけ。
航続距離、充電時間、量産化、市販化の目途といった具体論については、一言も言及されていません。
むしろ日産は、このEV技術開発にあたり、日本企業との協業を棄てて、またしても韓国企業と手を組もうとしているのですよね。
カルロス・ゴーンのコストカッターとしての面目躍如です。
質を棄て、信頼性を棄て、名誉を棄て、世界中で評判の悪い企業と手を組み、消耗品と見做して車検の度にアッセンブリー交換という欧州車的発想。
高価なものには理由がある。
しかし、品質や性能やブランドイメージといったものを、ゴーンはコストと見做して、斬り捨てる道を選んだ。
それで、定期的な部品調達が困難になると、政府に対し
韓国への土下座外交を強要するのですね。いつものことです。
そういう姿勢が、自覚のない反日行為だと理解できぬまま。
・日産、EV用バッテリーを韓国LGから調達検討 NECとの合弁会社の生産を削減へ
(乗り物速報、2015年7月20日)
・中国が10000mAhという大容量バッテリーを搭載した変態スマホを発売 1回の充電で10~15日使用可能
(痛いニュース(ノ∀`) 2ちゃんねる、2015年12月16日)
・ソニーがリチウム電池に代わる新型電池を2020年に投入へ、スマホの動作時間が1.4倍
(ちゃんとめ!、2015年12月17日)
中国ではスマートフォン用大容量バッテリーの開発に成功したそうです。
しかもいきなりの市販化。
リーフは今度はこれを積めば良いのではないでしょうか(嫌味)。
因みにソニーが、リチウムイオンバッテリーよりも1,4倍長持ちするスマートフォン用新型電池の開発に成功し、2020年には市場に投入するという情報もあります。
バッテリーというものは、繰り返し充電すると機能が徐々に低下しますが、それを克服したそうです。
EVに限らず自動車用バッテリーさえもパナソニックの独壇場ですが、どこまで巻き返せるでしょうか。
海外メーカー(外資含む)は、ダウンサイジングターボとクリーンディーゼルの二本柱から、徐々にEVに移行。
日本メーカーはハイブリッドやPHEVや燃料電池車。
これからの時代、どちらが主役になるのでしょう…?
ガソリン車が当面なくなることはないでしょうが、次世代エンジンへ思いを馳せながら、今年を締め括りたいと思います。
懇意にして下さった皆様、有難うございました。
皆様がいてくれたから、今年一年も楽しいカーライフを満喫することができました。
親戚で不幸があったので新年の挨拶は出来ませんが、来年も宜しくお願いします。
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Posted at
2015/12/31 23:59:38