フロントブレーキマスターシリンダー・シールゴム交換(経年劣化によるフルード漏れ対応・後編)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
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新品のゴムシールを装填(圧入)する前に、相手部品であるマスターシリンダーの内壁をやすり掛けします。番手は#400→#800程度としています。
もしも劣化したゴムの微細な剥離片が内壁面に付着していたら、凹凸によりフルードのシール性(密封機能)が損なわれてしまうためです。
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ただし、ペーパーやすりの番手をあまり上げて(#1500以上とか)ツルツルに仕上げ過ぎてしまうと、今度はせっかく圧入するゴムシールが抜けやすくなってしまいます。
ゴムシールの外面(外径)とマスターシリンダーの内壁(内径)には、適度な摩擦係数が存在してほしいので、「表面を均しながらも適度に荒らす」ような感じでペーパー掛けします。
画像は、処理後に綿棒で摩耗粉を取り除いているところです。
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いよいよ新品のゴムシールの装填(圧入)です。
ゴムシールの外壁に挿入助剤(今回はエンジンオイルで代用しました)を薄く塗って、マスターシリンダーに均等に押し入れます。
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各部を清掃して、フルードを充填します。
今回は、ホンダ純正ブレーキフルードの代わりに、手持ちの(未開封で保存していた)富士重工業の純正フルードを暫定で入れてみました(いずれまた、ホンダ純正に入れ替えることになるので…)。
同時に、マスターシリンダーキャップボルトも既存のものからステンレス製(新品)に交換しておきます。
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ホンダ車にスバルフルードを入れたところ。
ブレーキフルードは吸水性に優れるので、充填後は(ダイヤフラム、ダイヤフラムプレートを取り付けて)素早くキャップを締めます。
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次はエア抜き作業です。本来ならば、キャリパー側のブレーキラインを緩めて加圧→エアを逃がす…などの作業をおこなうところです。
が、キャリパー側のボルトが固く締まっており、緩める際に手間が掛かりそうな(というか、ボルトの頭が舐めそうな)予感がしたので、これを避けました。
代わりに、手応えが感じられるまで、ひたすらブレーキレバーの開閉(フルストローク)を繰り返しました→無事にブレーキタッチの剛性感が回復!
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ブレーキフルード漏れしていた箇所の、ゴムシール交換後の拡大画像。
ブレーキレバーを「握る←→リリースする」を繰り返しても、ピストン(ブレーキレバー作用点)に追従してゴムは伸縮するとともに、フルード漏れが起こらないことを確認。
さらに実走を繰り返して(フルード温度が高くなっているであろう状況でも)漏れないことを確認し、完治したと判断。これで安心して、またしばらくの間(=次の経年トラブルが発生しないうちは)、乗り続けることができます。…いやぁ、簡単に直って良かった良かった。
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