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いよいよ宮崎にキャンプシーズン到来

ってことで、ホークスの優勝パレードが橘通でありました

職場の近くだったので、見に行くはずだったのですが、外回りから帰るのが少し遅れて、市役所の前で17時2分…
交通規制のたった2分後だったのですが、大渋滞
っていうかまっすぐ進まない
全く動かない…クルマが…

その後やっと動き始めて駐車場にクルマを止めたのがちょうど5時30分

そこから走って走って…走って橘通に行くと

というか

人が多すぎて通りに近ずけもしない

Σ＼(￣д￣;)ｫｨｫｨ

見に行くどころか、後からあとから人が増えてきて見にも行けないし帰れもしない


生殺しのママ、人の波に乗って帰りました

ら、

⬆の新聞にあるとおり、5万人押し寄せたそう
宮崎市の人口が約30万人ですから、6人に1人が行った計算

すげえ

こんなに人が集まった橘通は初めて見ましたよ

さて、何をどう書こうか忘れてしまいました((笑))


中島鉱山がとろく鉱山の鉱業権を得てから、鉱山の数キロ下流の所にある

高千穂町 の 岩戸地区 の 東岸寺(とうがんじ)

という所まで、中島鉱山は鉄塔を立てワイヤーを張って索道(スキーのリフトみたいなの)を作り、産出した鉱石を東岸寺地区まで運んで選鉱場を作りました

ここは現在もある天岩戸神社のすぐ北側の場所で、⬇のような設備が作られたようです

ここには炉や窯は作られなかったようなので、何をやっていたかよく分かりませんが、昭和18年頃に、鉄塔のひとつが火災になり、それが原因でとろく鉱山は閉鎖されたと言われてます
一説には、マレー半島あたりでのスズの採掘が軌道に乗ったため、ボヤを起こして撤退したんだとかいう噂もあったようです

なので、戦後の操業時には東岸時では何も行われなかったのですが、問題が判った昭和48年の写真に、⬇のような写真が残されています



地元では「スライム」と呼ばれる廃棄物が30年近く放置されていました

公害防止対策的なものが取られていなかったのではないかということが何となく分かる気がします

ちなみにここからの排水は、川を渡った対岸に回されて、岩戸地区の中心地・天岩戸神社を迂回し、その下流に放流されていたようです



ということで、スバルの前身である中島飛行機〜中島鉱山の宮崎での歴史をひとまず終わりたいと思います





会社の宣伝として会社がその歴史を利用されるのであれば、私としてはこんなこともあったことを知っていただければです




別に今の従業員さんとかが悪いと言っている訳ではまったく無いので、誤解の無いようよろしくです

スバルの前身である中島飛行機の関連会社 中島鉱山のお話の続き


高千穂町とろくの鉱山は、昭和29年にヒ素採掘を目的に再開されましたが、地元からの反対も根強く、ヒ素焼きの釜も集落からやや離れた山の中腹に建てられました



ので、煙害はありましたが、やはり戦前〜戦中に中島鉱山が操業していた時のような激しい被害はなかったようです

結局は昭和37年に出水事故によって閉山したので、戦後は実質5〜6年しか稼働していないようです

その後、被害者からの裁判が、最期の鉱業権を持っていた会社に対して行われて、最終的には最高裁で和解しています

ある時期までその鉱業権を持っていた(訴えられた)会社(ここは直接は操業していない)の役員に、中島姓の女性のお名前がありますので、もしかしたら両者に関係があったのかもしれないなんて思っちゃいます

今も毎年数名、被害者の方に慢性ヒ素中毒症の発症が続いてますが、発表される資料の年齢から察すると、戦前戦中に被災された方が多いように思います

けど、多分、いちばん住民に被害を与えた戦前戦中時に操業していたのは、スバルの前身である中島飛行機の子会社 中島鉱山で、現在のスバル(富士重工業)には確かに時効も除斥期間もすぎていて、法的責任はありませんが、道義的責任はママあるんじゃないのと

昨年5月に、スバルの社長が記者会見で話していた「スバルの社内にある(不正を見逃す)雰囲気」とかがあるのは、こんな社会的・歴史的な責任を見逃していることも一因じゃない？

コンプライアンス研修ってどんなのをやってるんだろう


なので、その後も色々と不正というかなんというかバルブスプリングやパワーステアリングの件が起こっていますけど、これって過去の歴史が教訓になっていないので、社内で経験が生かされていないんじゃないのと

過去の経験を生かす社風？仕組みがないのかもね


水俣病を起こした チッソさん(現在のJNC)
第2水俣病の昭和電工さん
イタイイタイ病の神岡鉱山さん

宮崎でも、松尾鉱山(ここでもヒ素が採れていた)を操業していた日本鉱業さんや見立鉱山をやっていたラサ工業さん(確か？)などきちんとＰＰＰ(汚染者負担)・無過失責任の原則に則ってされていると思います

現在でも鉱山跡から排水があるのでその処理と被害者への補償をされているようです




なんでこんなのを書いているかと言うと、繰り返しますが、数日前のブログ記事を繰り返しますが

お正月の新聞広告で

スバルの起源は

「飛行機研究所」(だったかな)と書いたことに起因しています

そこから、中島飛行機の話を伏せたり、零戦を作ったり(確かにそりゃ書けんだろうけどさ)、自社の都合の良いところだけを持ち出したからです

それには責任も付いてきて、それ言うなら責任もきっちり取れよ(責任を整理) って思ったからです

国策としての戦闘機の製造や戦時労働者の話ではなく、法人の生産活動としてしちゃったこと


続きで中島鉱山の記録を書いてみます

続き

ヒ素は、地球上のあらゆる所にあって、地質中や海の中にも沢山あります

例えば、海藻の「もずく」
まあまあの濃度のヒ素が含まれてます
けど
毎日大量に食べなければ大丈夫です

その証拠に、お米にもヒ素が含まれています

特に米の外側 いわゆる玄米に多く含まれています
まあ、
毎日大量に食べなければ大丈夫です

なので、豊洲の地下水から出たと騒いでましたけど、そこいら中にヒ素は含まれてますよ

その証拠に、

農業用水のヒ素濃度基準は、環境基準の5倍なあんです


けど 毒は毒で、発がん性はＷＨＯ最高クラスに指定されています(たぶん)


急性中毒と慢性中毒の違いが発症にあります

急性の症状は和歌山カレー事件でご存知かと

慢性の症状は
皮膚の色素異常(着衣下に雨垂れ状の色素脱失や色素沈着)が先行して、あとから慢性気管支炎、多発性神経炎による感覚障害など…皮膚がんや肺がん



■■閑話休題ここまで■■

ちなみに我が家

父が初めて買った新車は、スバルのレオーネ

その次は、スバル・レガシィの初期型 しかもセダン


最期のクルマは別メーカーでしたが、オーダーが、「バックドアが横開きの軽自動車」だったので申し訳なかったですが、父のお気に入りメーカーでしたよ

宮崎の北西部にある大分県と熊本県の県境に高千穂町があります

高千穂峡など、独特の景観が美しい山里の地域です


ここには、天岩戸伝説の伝わるひとつの天岩戸(あまのいわと)神社のある岩戸(いわと)地区があり、

その少し上流に、とろく という地区があり、とろく 鉱山がありました


この鉱山は、1600年頃に銀山として開山し、その後非常に栄えたらしいです

が、

江戸の後期には採掘量も減りすっかり衰退してしまいました

で、大正時代にヒ素など様々な鉱物が見つかったことから、再び脚光を浴び、昭和6年に中島一族の一人がここの鉱業権者になりました


中島一族は昨日のブログで書いていた通り、日本の第4の財閥で、戦後、財閥解体され、スバルの前身となった中島飛行機を初めとした財閥の創業者なんですね



紆余曲折はありますが、中島一族とその関連会社が鉱業権をもって採掘を進めました

採取した主な鉱物は「スズ」と「ヒ素」でした

スズは航空機の配線等に重要な鉱物のひとつでした

中島飛行機は、隼(戦闘機？)や栄エンジンで有名ですが、実は零戦(後期型？)の2/3は中島飛行機が作ったと言われてます


ヒ素は、広島の大久野島に送られたとか言われています


とろく鉱山から産出されるスズの含有が多いと思われていた鉱石は、ここにあった反射炉で焼かれました

しかし、その鉱石にはヒ素も含まれていて、ヒ素の気化する温度は低かったことから、反射炉からは大気中にヒ素が排出され、霧のように辺りに漂ったそうです

また、ヒ素も精製する過程で焙焼したことから、ここでも気化したヒ素が周辺に排出されました

この鉱山周辺には民家が沢山あったことから、住民に被害を与え、水俣病やイタイイタイ病と同じ公害健康被害補償法の指定地域になっています


農作物については、除去工事も終わっているので、今では全く問題はありませんよ