2018年09月15日
若い頃からずっと喫煙してきた。
本格的な経験がないのは葉巻と噛みタバコだけで、ずっと普通の紙巻きタバコ、一時期はパイプも吸っていた。ハイライトと両切りピース(今吸ったらきっとすぐめまいがするだろう)で始めたタバコは、その後セブンイレブンその他にと次第に軽いものになり、ここ数年は昔は一切吸わなかったメンソール、それもニコチン1mg 0.1mgのものしか吸わなくなっていた。
ただし一日の本数は若いころからずっと2箱ペースで、ヘビースモーカーという呼ばれ方をされても当然みたいな感じ。ただしこれも昔からタバコが苦手だったり嫌いな人が一緒のときは吸わないで我慢。吸い殻のポイ捨てもしない。
(紙巻き)タバコが増税で値段が上がっても、特に気にしたことはなかったが、さすがに最近は「禁煙できたらかなりの節約なんじゃ?」と思い始めてきた。
健康面でも。2年前胸部になんか気持ち悪さを感じて病院に行ったら、まだ診療受付開始時間前だったが待合室にいるときに看護師さんたちから「顔色悪いですね… ちょっと中入ってください。心電図と血液調べましょう!」と言われ連れて行かれ。
顔色が悪く冷や汗をかいてはいた、確かに。しかしそれはその日も朝から持病の下痢で病院についてからもトイレに何度か駆け込んだりしていてまだ下痢が続いていたからだと自分では思った。胸部の痛みも特になかったし。
2つの検査が終わってまだベッドに横になっている間、看護師さんたちが部屋のすぐ外で「心臓… 救急車…」とか話しているのが聞こえた。へっ?という感じ。
その後院長が呼ばれ、同じく部屋の外(ドアはない)で「心臓… すぐ救急車呼んで、○○へ搬送…」などなど(爆)
そしてその院長が部屋の中に入り、横になったままの自分に「心筋梗塞だから。これからすぐ救急車で搬送して手術だから」と。
あのお、ここまで車で来てて駐車場に駐めてあるんですけどおと言うと、「車なんかどーでもいい、おいとけ!」と院長。「死んでてもおかしくない状態だし!」とも。あれまあ。
数分後には人生初の救急車に乗る体験を(汗) そして搬送先の病院で即座にマッパにされ、上階にある手術室でカテーテルでもって心臓血管にステントを設置… その後2週間そこに入院していた。
入院中、多くの医師と看護師から「タバコはやめましょう」と言われた。一年後検査入院で訪れたときは医大出たてらしき坊や(医師)から「吸うか死ぬかだ」と言われ、思わずその小僧の首をしめそうになったがなんとか思いとどまった。
その入院中、一人の担当医(心臓専門医、30代)は自分もけっこうタバコは吸う、赤のレギュラーマルボロ多いときは一日2箱以上吸う、とか。「そんな僕が言っても重みないかもしれないけど」という彼は、「でも僕は心臓悪くはないですから」と(笑)
この医師には、「タバコ、あるいはニコチンやタールが健康、心臓その他に悪いと言われてはいるが、自分が知る限り十分な有意性を持った定量的な調査とその結果報告は世界どこでもなされてないでしょう。これだけのタール、ニコチンを1日どれぐらい、それをどのぐらいの期間続けたらこれこれこういう悪影響ないし明らかな因果関係が認められる疾患が発生する、と結論付けた研究はありますか、私が知らないだけですか、そうだったら論文でもなんでも教えてください」と。
すると彼は一瞬黙り、「そうですね、確かに1つも今のところないですね」 私は医学というのは科学の一分野だと思っていますが、そうではないってことですか?と。彼はそれには答えなかった。
もうひとりはベテランらしき(女性)看護師。彼女も「ヘビースモーカー」だと言い、周囲からやめたほうがいいやめろやめろと言われ続けてきたそうな。しかし彼女は「お酒と一緒で他人に迷惑を掛けなければ個人の自由な嗜好で他人にどうせえああせえ言われるいわれはないですわ」と。
とにかく退院許可が出て2週間後に退院すると、会計と退院手続きを済ませ、KJを2週間駐めたままだった別な病院の駐車場までタクシーで。KJにたどり着いた瞬間、タバコに火をつけた。
その退院後、プライベートでこれまで以上にストレスがかかり、なんとタバコの本数は1日4箱まで増加。知る人は知ってる(知らない人はもちろん知らないだろうけど)が、メディアや芸能界で喫煙する人間の多くは一日5箱とか吸う者も珍しくない。一般の勤め人とは違う、そしてより多くのストレスから(と自分はその世界の人間の何人もから以前聞いた)だというが、あれあれ、自分も連中と同じレベルにまでなっちゃったか、と。
そこに来て、タバコの価格がまた上がった。書いたように今までタバコの値段を気にしたことは一度もなかったけれど、もしかすると禁煙、ないし普通の紙巻きタバコをやめ時としていいタイミングなのかもなあと思った。
で、まずはiQOSを試した。タバコ服みのじぶんだが、ここ数年1mg0.1mgのメンソールばかり吸っている自分にはiQOSの匂いはキツすぎた。次行ってみようとgloも試したが、自分にはgloもiQOSと同じだった。
じゃ、次とPloomTECH。PloomTECHは前2者と違って匂いはほとんどしないし、吸った感じもとても軽い。そもそも吸うデバイスの重さが違い、前2者は自分は好きにはなれなかった。
そして現在、まだ紙巻きタバコを完全にやめるまでにはいってないが、徐々にPloomTECHに移行しつつある。さらには海外メーカ製のいわゆるVapeデバイスも入手、色々なフレーバのリキッドも楽しむようになった。
喫煙愛好家は誰も表立っては言わないだろうが、嫌煙家の人たちは「健康に悪い、害する」ばかり言うけれど、本当の理由は「タバコの煙、匂いが嫌い」だけなんじゃあるまいか。
すでに日本では他人の衣服についた洗濯用柔軟剤の匂いが我慢できん、迷惑だやら、隣近所の風鈴の音が迷惑だうるさいだのという人たちも増加してるという。
それって個人の好き嫌いのレベルの話なんじゃないの、と自分は思う。そうしたことを言い出したら、お前の香水は臭い(これは既にあるか)やら、お前の体臭その他は臭くて我慢できん、にいつ進んでもおかしくはない。
自分は今は酒は一切飲まず、飲酒した人間の口臭や体臭は「臭くていやだ、俺に近づかないでくれ」レベルなんだけど、それを他人に言う権利もないわな、と自分でただ我慢するか離れることができれば遠ざかるだけだ。
嫌煙を声高に叫ぶ人たちの多くは、それと同じではないだろうか。自分の好き嫌いを正当化するために「健康に悪い、害がある」を利用しているように自分には聞こえる。
嫌いな人がいる以上、喫煙をする喫煙者にはマナーと常識が求められるのは当然だが、「車で走っているときにある車のドライバーが窓を開けながらタバコを吸っていた。やめてほしい」とまで言われれば、「なにか、この地球の空気はすべてあんたのものか?」と言い返したくなる。
「みんな、タバコはうまいぜ! みんな吸えよ!」などとはもちろん言わない。が、今の世の中、俺はアタシはを好きなだけ言い放題で、自分の好き嫌いが世間一般に通じたり常に受け入れられるとでも思ってるのか、と。自分個人の好き嫌いがそのまま正しい間違ってると同義と思うのは勝手かもしれないが、実際そうはいかんでしょう。
そうじゃないでしょ、とどうも違うように思うおやぢなのであった。
ちなみに。
退院後ずっと定期的に、そして今月も精密検査を受けてきたが、タバコ一日4箱は吸ってる今(減りつつはあるが)でもまったく心臓は異常なし。投薬(血管内にクロットができないよう血液をさらさらにする薬中心)は今でも続いているが、医師も「ふーん、タバコをやめてないどころか量が倍増してるんですよね? ふーむ…」とかの状態。それで異常なしなのは納得してないらしい(笑)
Posted at 2018/09/15 18:16:03 | |
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