英国の若者カップルが米国に入国しようとしたら、その前にTweetで「destroy America」とか書いていて、L.Aの空港での入国審査で引っかかり結局入国できなかったという
記事。
記事によると destroy は英国の若者の間では「パーティする/楽しむ」という意味のスラングだそうだ。
若者といっても20代だそうだが、英語が母国語の人間なら、自分らにとってスラングとして別な意味合いでも使うことはあっても、 destroy の本来の意味を知らないはずはない。
「殺してやる」、「襲ってやる!」としながら捕まると「いや、冗談ですよ」は通じないこともそりゃあるんだが、そんなことには気づきもしなかったわけだ。
記事の筆者がどうやら「これ、ひどいだろ」と言いたいらしい点に反論すると:
・カップルはメキシコの麻薬密売人とともに12時間拘束された
入国管理庁/局や移民局などで「収監/detained」される場合、暴力を受けたり人権侵害を受けない権利はあるが、収監される場所、時間や期間は収監された人間が決めることでも文句を言えることでもない。
・米国土安全保障省はどのような経緯でこのカップルが入国拒否に遭ったのかに関して明言を避けている
日本含めどの国の入国管理庁/局、移民局では入国拒否理由は同種の方法を悪用して入国を試みる輩への警告としての意味合いがある場合を除いては通常明らかにせずこれは極めて普通。その都度入国拒否理由を明らかにしたら、抜け道を突こうとする連中に利することになる。
・英メディアは「アメリカにはソーシャル・メディアを24時間、モニタリングするシステムがあり、ユーザーに知られることなく発言内容や投稿データを“検閲”している」と反発している
ほー、世界で一番早く街中に大量の監視カメラを設置した英国のメディアがそれを言うか、である。
・日本人であってもツイッターやフェイスブックでの「発言」は常にモニタリングされているのだ。最も恐ろしいことは、こうしたデータはどのように蓄積され、誰が閲覧でき、どう利用されるのかが一切、わかっていないことだ
日本人であってもって…w ネット上で日本人は特別扱いされるべきという主張の筆者なのか?w
インターネットはそもそも秘匿したり匿名性を担保するように設計されたものではない。理解している人間らの間では、電子メールだろうとなんだろうとそれは自身のメッセージをネット上の不特定多数に「叫んでいるのと同じ」と承知されてきた。
それでは困るという人間や利用目的も出てきて以降、匿名性を担保したり内容を秘匿するための手段方法が数々考案開発されてきたが、「一般のパソコン利用者」らには実際あまり知られていない。(多くはふつーの「パソコン」でも利用可能だが)
※実IPアドレスの秘匿、送受信内容の暗号化、その他
TwitterやFacebookその他SNSは「鍵付き」であろうがなんだろうが基本は「他者に向けて公開発信するためのもの」であって、匿名性もないし秘匿もできない。
・
この筆者「米政府のSNS検閲」と記事タイトルを付けている。筆者は中国、シンガポール、北朝鮮、さらに先進国の少なくない国家が国民、市民、いや「外国人」ものそうしたネット上での行動や発言を一切監視していないとでも思っているのだろうか。
いやそもそも、筆者(単独なのか複数なのかも知らないが)は太平洋戦争敗戦後、GHQは日本国民の封書の私信郵便物も開封検閲していたことを知っているのか?
監視や検閲を行うのはほぼ権力側()だが、それは楽しくてしてるわけではもちろんなく、自分のことだけを考えてだけいればいい個人と違って多数の市民や国民らへの責任があるからだ。
権威や権力に声を上げることがかっこいいと思うのはかっこ悪くダサい、というひとつが今回の記事の一件。
Ok, boomer you say?
Then I say, ok kiddo.
Posted at 2020/06/05 14:06:38 | |
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