• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ROTARY OF FAMEの愛車 [マツダ コスモ]

整備手帳

作業日:2023年10月15日

ウインドウォッシャータンクASSY 新車時仕様戻し VOL.2(執念の黄ばみ取り)

他の整備手帳を見る 他の整備手帳を見る

目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

中級

作業時間 12時間以上
1
主要部はリフレッシュ完了しましたが
敢えて新品化は不可能といわれる
このタンクの経年黄ばみ。
いろいろ調べると、この黄変は樹脂の劣化と
化学変化。黄ばむのは臭素と大気中の酸素が
配位結合したもの。
実は昨年夏 ABS樹脂での票白方法を真似て
1カ月チャレンジしたものの、さしたる効果がありませんでした。
今回は少し手法を変え、2度目のチャレンジ
となりました。
2
昨年の夏の仕方(再現イメージ撮影です)
太陽直射を受け、内側で乱反射しやすいよう
ステンレスボールを使いました。







これに漂白対象物(タンク)をドブ漬けし、
直射日光にあてる。







使った漂白剤は酸素系漂白剤。
(漂白剤+過酸化水素水を主成分とするもの)水を混ぜることで過酸化水素を発生させ、含有する水素と黄ばみの元の臭素を共有結合させて大気中に抜く。しかし1カ月やってもびくともしませんでした。タンクの素材はPE(ポリエチレン)系。ABS樹脂とは勝手が違ったのか・・・でもほかに方法が見当たらない。環境を少し変えて再チャレンジする
こととしました。
3
そもそも黄ばみ(臭素)の分離再結合には
紫外線320nm(中波長UVB上限あたり)が
ストライクゾーンらしい。
(ナノは数値が低いほど分子に影響を与える)








紫外線灯を入手しましたが、365nmと、ちと威力が足らないが、これしか入手できなかったので我慢する。






アウトドア太陽光直射法は天候不良時も
あること、また雨天時の移動の手間(トプンタプンとやってるうちにこぼしてしまう)
等を考えるとこちらの方がよさそうです。
2023年5月4日 再チャレンジスタート。尚、設置場所は換気の良い浴室の片隅としました。
(のちにこれが大ヒンシュクとなる)
4
6月4日(31日経過)
やはりびくともしていない。
(チョットはキレイになったか・・・
でもダメダこりゃレベル)






便乗漂白化を目論み
追加でいれたハイドロマスターの
ベンチレーション部のキャップも
まったく変わっていない。





6月12日(39日経過)
容器を小型の物に変更
いままで25%にしていた混合する水比率を逆に
50%に薄めてみる。
尚2日に1回は蒸発した分を水で補給、
水面ラインの低下を補正する。
毎日眺めても変化がないので数日おきに見ることとする。作業といっても、ただただ、
化学変化の辛抱観察(非常にいらつく)。
5
6月23日(50日経過)
照射威力を上げようと
紫外線灯照射位置を水面直上1センチまで
下げた。





水の温度をお湯にしてみたり
濃度を濃くしてみたり、また逆に薄くしてみたり・・・お湯にして酸素系洗剤を少量いれて撹拌して
みたり・・・
(★苛立っても塩素系漂白剤は絶対に混ぜませんでした。それをやると有毒ガスが発生して大惨事になってしまう)
画像は酸素系洗剤混入時のブクブク漬け


7月13日(70日経過)
目視で漂白効果がでていることを確認
まだまだのレベルですが、
一筋の光が射した気がしました。
ここから溶液を全入れ替えを10日に1回のペース固定としました。
過酸化水素水の反応は漂白剤に水を混入直後の方が良いような気がして・・・・・
6
苦し紛れに溶液を全入れ替えしたのは
効力が無くなったのでは思ったから・・
結果は早トチリ。
うっかり自分の袖口ついた溶液、慌てて脱いで洗ってもこのとおりに漂白(効力はおちていない)
素材の黄ばみの方がはるかに強力なのだ・・・・




8月12日(100日経過)
連続攻撃でさすがのタンクにも
ボディブローが効いてきたみたいです。






8月13日(101日経過)
浮き上がり防止用の重しを小型の砥石から
水を入れたガラス製ドリンク瓶に変更。
ドリンク瓶のキャップはプラ製を選ぶ。
(アルミ等金属製のキャップは腐食してボロボロになる)
7
8月20日(108日経過) 
上面の一部を除き黄ばみは抜けました。








サランラップも併用してみる。
ただしガス抜け用の開口部をしっかり開けた。







8月30日(118日経過)
取り出し 水洗いした後 各部分チェック
残った黄ばみ部分がどうしてもとれない。
でも除去したい
再び溶液に戻す。サランラップ貼りは顕著な効果向上はナシと見た。
従来通りのドブ漬に戻す。
あともう少しなのですが・・・

8
9月1日(120日経過)
やっぱり太陽光に含まれる320nm照射
じゃなければダメなのだろうか・・・
面倒くさいが、苦し紛れに日中は外に再び出し、日没後は紫外線灯の照射としました。幸いに日射しの強い日が多かった。上面を立てたり、横倒しにしたり、回転させたり、直射に対して時々位置を変える。ステンレスボールの方がその点は反射で有利ですが、取り回しが難儀なので、この小型
容器で意地と執念で頑張りました。




10月10日(161日経過)
このへんで勘弁してやることにしました。
本作戦終了としました。


BEFOREとAFTERです
9
コスモスポーツ前期型用と
後期型用、(ともに新車時装備仕様)
計2種をレストア完了です。







ウォッシャー色鮮やかに映えます
ただこうしたかっただけです(#^^#)







意地で粘り
結局半年近くも費やしてしまいました。
比較ベンチマークテストでもなく
濃度も手法も溶液交換サイクルもアレコレ替えたので・・・・
ベストなやり方は結局はっきりせず
(その過程の中にあった模様)



膨大な溶液もバスタブ湯抜くタイミングに少しづつ混ぜてその都度・・・
約半年かけて廃棄しました。
量が量なので下水道のなかで、よそ様から出た塩素系漂白剤と混ざったら有毒ガス発生させて、下手すれば大惨事ですから・・・
素材の弾性を失わせ、硬化させてしまうのではと当初心配しましたが大丈夫でした。
疲れましたが何とかミッションクリアで
ほっとしました。

→微細な事6 ハイドロマスタ
 キャップ新車時仕様に復元(次回投稿)
 に続きます。

関連パーツレビュー

イイね!0件




関連コンテンツ

関連整備ピックアップ

ワンオフマフラー交換.VOL2(センターパイプ、サブサイレンサー製作)

難易度: ★★★

ベンチレーションノズル交換+追加工

難易度:

ワンオフマフラー交換.VOL1(準備と考察)

難易度:

フロントガラス用シェード綻び修繕とフィッテイング微修正

難易度:

ワンオフマフラー交換.VOL3(メインサイレンサー製作、懸架、完成)

難易度: ★★★

助手席ドアガラス ランチャンネル剥がれ修繕

難易度:

関連リンク

この記事へのコメント

2023年10月15日 18:08
すごい!素晴らしいです!こんなに綺麗になるんですね。
コメントへの返答
2023年10月15日 21:55
失敗記録の投稿になるかと予感しましたが、うまくいきました。
約160日かかりましたが・・・

プロフィール

「チェックマンの機械式油温計を縁あって入手 ただ表示デザインがコスモ既存計器のそれと親和性がないので改造したい 昔カセットテープのケース内の見出しを黒インレタで作るの流行りましたが、ネットで調べるとホワイトインレタは絶滅みたい コスモの計器の一部を解体して移植するか悩むところです」
何シテル?   05/16 10:46
ROTARY OF FAMEです。よろしくお願いします。1968モデル(後期型 初期生産モデル)を愛用しています。ロータリーエンジンのフィールを満喫、感謝してい...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

愛車一覧

マツダ コスモ マツダ コスモ
コスモスポーツ(L10B) 後期型 初期生産モデル 1968年11月製造
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation