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2019年11月17日

旧信越本線 碓氷峠廃線跡(碓氷第十三橋梁~碓氷第18ずい道)

2019年11月16日土曜日、碓氷峠にある旧信越本線の廃線跡を歩いてきました。

旧碓氷第十三橋梁前の路肩に車を停めて、対岸から下り線の碓氷第10ずい道へと向かいます。




碓氷第10ずい道(延長71.4m)の前に来ました。左側の封鎖された煉瓦トンネルは旧碓氷第十八隧道です。


今回はここから軽井沢駅方面へと進んでいきます。

碓氷第10ずい道の軽井沢側坑口です。


碓氷第11ずい道(開通当初256.1m、改修後291.1m)です。旧碓氷第十九隧道を改修したものです。


高崎駅から37.5kmを表す距離標。


延長部分に横坑があるので、外へと出てみます。


トンネルの脇に旧トンネルの壁柱だけが残されています。


トンネル内へと戻り、軽井沢側坑口へと出ました。


橋梁を渡ります。


碓氷第12ずい道(183.5m)へと入ります。


このトンネルは反対側の光が見えません。


軽井沢側坑口に出ました。


橋梁を渡ります。


碓氷第13ずい道(293.5m)。


トンネル内の壁厚が30cmから50cmに変化しています。


軽井沢側坑口へ出ました。


続いて、碓氷第14ずい道(59.7m)。


短いのですぐに反対側へと出てきます。


碓氷第15ずい道(91.0m)。


トンネル前に短い橋梁が架かっていますが、その下流側に短い水路トンネルが掘られています。奥を見るとコルゲート管が接続されていましたが、おそらくは明治時代の鉄道建設時に掘削されたものでしょう。




こちらもあっけなく反対側へと出てきました。


トンネルの前にはやや長い橋梁が架かっています。




橋梁の周囲は深い森に囲まれており、所々に煉瓦が転がっています。




橋梁に残されたレール。1987年(昭和62年)製の刻印が施されています。


碓氷第16ずい道(106.0m)。短いトンネルが連続します。


これといった目立つものもなく軽井沢側坑口へと出ました。


ただし、このトンネルの軽井沢側坑口には隣り合わせに旧碓氷第二十四隧道の坑門の一部が残っています。






旧碓氷第十八隧道もそうですが、トンネル改修時に破壊されてもおかしくないのに、どういう理由なのか坑口を埋め立てるだけで残してあるんですよね。

ここでちょっと一息。


残すトンネルはあと2つです。


碓氷第17ずい道(31.5m)です。改修時に切り崩してもよかったような長さですが、ロックシェッドの役目があるのでしょう。


このトンネルの坑内には、上流から大量の水が流れ込んできているため、路盤が洗掘されてしまっています。




軽井沢側坑口です。


最後の碓氷第18ずい道(405.1m)です。やや長いトンネルですが、一直線なので、軽井沢側の光が見えています。


トンネルの途中に群馬・長野県境の表示があります。


軽井沢駅の場内信号機と連動している中継信号機です。一直線ですが勾配がきつくて駅構内の入口にある場内信号機が見えないために設置されたものでしょう。


トンネル内へ湧き出た水が枕木の上を流れていきます。


鉄骨の支保工が壁面を支えています。内部変状があったのかもしれません。


はるか先にもう使われることのない軽井沢駅の場内信号機が見えてきました。


望遠で撮るといかに急坂であるかがよくわかります。


普通、鉄道で急勾配というと25‰(道路での表記だと2.5%)が相場ですが、徒歩の場合だとあまり苦にはなりません。しかし、碓氷峠は最大66.7‰(道路での表記だと6.67%)と桁外れの急坂。徒歩でもそれなりにこたえます。

軽井沢側坑口に着きました。


柵が置かれているので外へは出ずに、そのままトンネル内を引き返します。


帰りは上り線を下っていくことにします。碓氷第17ずい道の前から小川(碓氷第18ずい道内の湧水を流出させるためのものでしょう。)を渡り、山の斜面の上部を並行する上り線へと移動します。

碓氷第17ずい道の辺りにも煉瓦がたくさん転がっています。


上り線の第10ずい道が見えてきました(上り線のトンネルの銘板には「碓氷」の名称がありません。下り線トンネルとの区別のためだそうです。)。


碓氷第18ずい道と第10ずい道をつなぐ鉄管。何の設備でしょうか?


上り線の最初のトンネルである第11ずい道(439m)の横川側坑口です。


このトンネルには潜らず、Uターンして第10ずい道(115m)を下っていきます。


横川側坑口へ出てきました。


橋梁の先には第9ずい道(1332m)が見えています。


橋梁の途中に縛り付けてある距離標。元から縛ってあったのかはわかりません。


中に入ると先が真っ暗です。トンネルの坑口にはトンネル延長の表示が無かったので、この時点ではトンネルの長さはわかっていません。


ただ、碓氷峠の信越本線には極端に長いトンネルはなかった気がしていましたし、風も流れてきていたのでそのまま進むことにしました。

トンネル内を歩き始めると、初めはバラスト敷きであったものが途中からスラブ軌道へと変わりました。


相変わらず反対側の光は見えてきません。


連絡用電話機のボックスの蓋が開いていたので眺めてみます。今でも使用できそうな程きれいな外観です。


壁面に出口への距離表示を見つけました。ここでようやくこのトンネルの延長が1.3kmあることがわかりました。


まあ、新しいコンクリート覆工のトンネルですし、あと1.1kmなら問題なしと真っ暗闇の中を奥へと進みます。

半径1000mのカーブを表す曲線標がありました。これで反対側の光が見えなかった理由も解決です。


38km地点を通過。


さらに進むと横坑が現れました。光が見えていますので、ここで寄り道することにします。




出てきたのは何もない山の中。傍らを沢が流れています。


かつては沢に架かっていたのであろう木橋が横たわっています。国道からここまでトンネル用の作業道があったのでしょう。沢の下流には下り線の線路がちらりと見えています。


トンネル内に戻り、先へと歩を進めます。これといった変化はありません。




スラブ軌道からバラスト敷きに戻りました。


ようやく横川側坑口へとたどり着きました。1km超えのトンネルを通り抜けたのは久しぶりでした。


トンネルの銘板です。


この先もまだ続いていますが、進んだとしても旧熊ノ平駅構内へは廃線跡から入ることはできませんので、ここで終了。車へと戻ることにします。

第9ずい道を出てすぐに右側へと進んでいくと、間もなく下り線の碓氷第10ずい道の真ん前に出ます。


碓氷第10ずい道横から眺めた旧碓氷第十三橋梁。


国道18号の旧道のガードレール?


国道18号は、以前は旧碓氷第十三橋梁のアーチをくぐっていました。その頃の名残りで、アーチ部分に黄・黒のゼブラカラーが残っています。


さて、車に戻り、少し下った所にある熊ノ平の駐車場へと来ました。


旧熊ノ平駅からの廃線跡を少し散策してみます。ちょうどハイキングの団体さん達と新線ルートの廃線跡探索ツアーの人達が重なり、一時大変な混雑になりました。






紅葉は散り始めていましたが、まだ十分見応えはあり、なかなか絵になる景色でした。


ブログ一覧 | 信越本線 鉄道・廃線跡 | 日記
Posted at 2019/11/17 22:59:53

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