2019年9月16日
航空自衛隊 小松基地(石川県小松市)
日本海側にある唯一の戦闘機部隊で
F-15戦闘機 2個飛行隊
それと戦闘機戦闘の戦技を研究し各部隊の指導を行う
飛行教導群F-15戦闘機 などの部隊があります
基地内には模擬店も出店してます
飲料や軽食 自衛隊グッズなども売られています
格納庫では各種航空機や装備品展示
戦闘機の動翼や降着装置の作動展示などがあります
戦闘機のコクピット見学もありますが
コクピット内の撮影は禁止です
飛行隊のパイロットがフライトスーツの試着を実施してました
下半身の耐Gスーツはサイズが合わなかったので
ベストのみ試着させてもらいました
けっこうズッシリと重かったです
地上展示機はエプロン地区にあります
C-2輸送機
第403飛行隊 美保基地/鳥取県
国産の輸送機で 海上自衛隊の哨戒機P-1とパーツの共通化などにより
コストを抑えてあります
全長 43.9m
全幅 44.4m
最大速度 マッハ0.82 (約917 km/h)
最大積載量 36t
F-2戦闘機
第3飛行隊 三沢基地/青森県
米空軍F-16をベースに独自開発した日米共同開発機
日本の得意とする炭素繊維強化プラスチックを多用し軽量化
対艦ミサイル4発を搭載可能な世界最高レベルの対艦攻撃能力と
空戦能力をもつ多用途戦闘機
全長 15.5m
全幅 11.1m
最大速度 マッハ2.0 (約2450km/h)
武装 20mm機関砲 短射程空対空ミサイル 中射程空対空ミサイル 空対艦ミサイル
RF-4E 偵察機 ファントムII
第501飛行隊 百里基地/茨城県
アメリカ空軍のF-4E戦闘機の機首部分を改造・延長して
偵察用カメラなどの機材を搭載した偵察型
全長 19.2m
全幅 11.7m
最大速度 マッハ2.2 (約2695km/h)
シャークマウスが勇ましい
2020年春に退役予定 同時に第501飛行隊も解隊
後継は無人偵察機になる模様
F-4EJ改 戦闘機 ファントムII
第301飛行隊 百里基地/茨城県
米空軍F-4Eを空自用にライセンス国産化したものがF-4EJ
それを能力向上・機体寿命延長の改修をしたものがF-4EJ改
全長 19.2m
全幅 11.7m
最大速度 マッハ2.2 (約2695km/h)
武装 20mm機関砲 短射程空対空ミサイル 中射程空対空ミサイル
原型機のF-4初飛行が1958年なので
基本設計が半世紀以上も前の機体
前席は操縦 後席はレーダーや火器管制を担当
後席からでも操縦可能
2021年春に退役予定
日本の防空からファントムが引退するのはチョットさみしいですね
航空祭用特別塗装機になってます
ファントムにはシャークマウスがよく似合う
F-15DJ戦闘機 イーグル
飛行教導群 小松基地/石川県
飛行教導群は2016年 宮崎県の新田原基地から移転してきた部隊で
全国の空自パイロットから選抜された最高技術を誇る部隊
仮想敵機部隊(アグレッサー)として各戦闘機部隊に巡回で指導しています
空中での視認を良くするという通常の戦闘機部隊とは逆に
目立つカラーリングを常時施してあり
航空祭用スペシャルマーキングではありません
指導する性質上から主に複座型が配備されています
全長 19.4m
全幅 13.1m
最大速度 マッハ2.5(約3062km/h)
部隊マークはコブラで一撃必殺の毒で敵を仕留めるという意味
パイロットのパッチには「撃墜されたらこうなるよ」という意味の
ドクロマークがあります
F-15J戦闘機 イーグル
第306飛行隊 小松基地/石川県
米空軍F-15C/D戦闘機を空自向けライセンス国産化したものがF-15J/DJ
機体の一部にはチタン合金が使用され軽量化 高出力のエンジン2基搭載で
原型機が初飛行した1972年から50年近く経った現代でも
世界トップクラスの性能を誇ります
空自には200機以上が配備され主力戦闘機になってます
小松基地にはF-15戦闘機部隊2個飛行隊が配備されていて
第303飛行隊がファイティングドラゴン
第306飛行隊がゴールデンイーグルス の愛称があります
全長 19.4m
全幅 13.1m
最大速度 マッハ2.5(約3062km/h)
武装 20mm機関砲 短射程空対空ミサイル 中射程空対空ミサイル
SH60K 哨戒ヘリコプター シーホーク
海上自衛隊
水中に潜む潜水艦を探索するため音波を拾うソナーや
磁気反応を探知するためのMAD
それらを攻撃するための魚雷や対艦ミサイルを装備して
哨戒任務(パトロール)に就きます
全長 19.8m
全幅 16.4m
最大速度 139ノット (約257km/h)
武装 7.62mm機関銃 空対艦ミサイル 短魚雷 対潜爆弾
AH-1S 戦闘ヘリコプター コブラ
陸上自衛隊
敵戦車の攻撃を主任務にするヘリコプターで
機首に装備された機関砲は前席の射手が操作し
後席は操縦するパイロット席です
機関砲は射手のヘルメットの動きと同調して
上下左右に動きます
全長 16.1m
全幅 13.4m
最大速度 260km/h
武装 20mm機関砲 対戦車ミサイル 対地ロケット弾
T-4練習機
第11飛行隊 松島基地/宮城県
展示飛行を行う専門の飛行隊で愛称はブルーインパルス
航空自衛隊の活動を広く知ってもらう広報活動のため
各地の基地・駐屯地祭や各種イベント スポーツ大会などで曲技飛行をしています
全長 13.0m
全幅 9.9m
最大速度 マッハ0.9 (約1102km/h)
戦技研究仕様機として通常のT-4から
各動翼制限角度変更 スモーク発生装置搭載などで変更があります
2019年4月に三沢基地所属T-4のエンジンから不具合が見つかり
部品交換まで全T-4の飛行停止があり
ブルーインパルスでも訓練や展示飛行も出来なくなり
部品交換もすぐには行えず 飛行再開後も2機や4機での展示飛行だったのですが
小松航空祭からは6機全て揃っての展示飛行となりました
F-16CJ 戦闘機 ファイティングファルコン
アメリカ空軍(太平洋空軍/PACAF)
第35戦闘航空団 第14戦闘飛行隊 三沢基地/青森県
全長 15.0m
全幅 9.4m
最大速度 マッハ2.0 (約2450km/h)
アメリカ空軍ではサンダーバーズ以外にも
戦闘機実戦部隊が曲技飛行を行うチームを有しているようで
隊員募集や空軍の活動・作戦能力を知ってもらう広報活動のための
デモチームがあり各基地航空祭で飛行展示を行っています
空中に漂う浮遊物と衝突でしょうか?
垂直尾翼の前端塗装がボロボロ
こちらは予備機
機関砲の発射口付近の塗装が剥げてます
発射炎で焼けたのでしょうか?
コクピット下には訓練で的中させたもののマーク(キルマーク)でしょうか?
凄い数だ・・・
F-16の正式愛称は「ファイティングファルコン」なのですが
長すぎるため非公式で「ヴァイパー(毒ヘビ)」と呼ばれていて
このデモンストレーションチームは
「PACAF ヴァイパー・デモチーム」となってます
太平洋地区のアジアやオセアニア等の航空祭で展示飛行を行っています
展示飛行用でしょうか?
ミサイル搭載用パイロンや各種機材が取り外されています
左 74式戦車
右 155mm榴弾砲 FH70
陸上自衛隊
令和記念ということでしょうか?
戦闘機と戦車の粋な饗宴
あと数年したら本州での戦車運用は終了します
F-16の飛行前準備
黒いフライトスーツを着たパイロットが
ジェイコブ・インペリゼリ大尉 TACネーム「プリモ」
F-16のタラップは簡易的なんですね
キャノピー風防は前後の2分割
パイロットの視界を遮る枠がほとんどありません
離陸したと思ったらすぐさま低空で旋回など
空自ではブルーインパルス以外のアクロバット飛行は自主規制してますが
米空軍は関係なく飛び回ってます
高度は低い 速度も音速に近いし 技のキレも凄く
航空祭では初めて見たのですが衝撃的でした
ブルーインパルス5番機並みの機動飛行を途切れなく単機で15分ほど飛行して
降りてきました
プリモさん半端ないって・・・
松島基地航空祭でのプリモさんコクピットカメラ動画がありました
アクロバット飛行中でも観客に手を振る余裕
言っといてや 出来るんやったら・・・
飛行教導群 第303飛行隊 第306飛行隊 小松基地所属のF-15の編隊飛行 機動飛行
飛行開発実験団 岐阜基地所属のF-2とF-4が飛来しての機動飛行
展示飛行を終えて着陸してきた飛行教導群のF-15DJ
敵機役としてすぐに判別できるように識別塗装が施されてあり
1機づつ異なる塗装がしてあるのが特徴です
どうやらキャノピーに張り紙がありますね・・・
「小松移転 三周年」と書かれていました
こちらは「操縦士 募集中」とのこと
パイロットになるには
1、高校卒業後に入隊し航空学生になる方法
2、防衛大学入学後に航空要員になる方法
3、一般大学卒業後 幹部候補生として入隊し操縦資格を得る方法
となります
視力は裸眼0.2以上 矯正1.0以上で眼鏡のパイロットもいます
午前中の飛行展示プログラムが終わり昼休憩
午後のエプロン地区
ブルーインパルス目当てに続々と増える来場者
約12万5千人が来場したようです
ブルーインパルスの展示飛行準備が始まりました
この時はまだリラックスモード
整備員のドルフィンキーパーたちも来場者に手を振る余裕があります
パイロットのドルフィンライダーも機体チェックにやってきました
後席にも搭乗するため2名のパイロットがいます
ブルーインパルスの任期は3年
1年目は演技修得のため後席に搭乗したりナレーションを担当します
2年目は展示飛行を行います
3年目は展示飛行を行いつつ担当ポジションの教官として教育します
4番機パイロットの 村上1尉がにこやかにこちらに向かってきました
なにか来場者にメッセージを言ってたのですが忘れました
6機揃っての展示飛行は久しぶりなので嬉しそうです
展示飛行の始まり
搭乗前のウォークダウンから
1番機 編隊長 Leader
二等空佐 福田 哲雄 TACネーム"TETSU"
2番機 左翼機 Left Wing
一等空尉 中條 智仁 TACネーム"GARP"
3番機 右翼機 Right Wing
一等空尉 久保 佑介 TACネーム"TOMMY"
4番機 後尾機 Slot
一等空尉 村上 綾 TACネーム"MARS"
5番機 第1単独機 Lead Solo
三等空佐 元廣 哲 TACネーム"GORO"
6番機 第2単独機 Opposing Solo
一等空尉 佐藤 貴宏 TACネーム"RIAS"
騒音がすさまじいため整備員と搭乗員はハンドサインで機体チェックしています
輪止めが外され誘導路へと走行していきます
旅客機の出発・到着時刻は輪止めの脱着により決まるようです
午前は晴れてたけど午後は雲が広がり
垂直系演技が少ない4区分でした
それにしても今回の航空祭
PACAFデモチームとブルーインパルスの競演は見事でした
前日は 小松空港の展望デッキから予行を観てたのですが
障害物があり視界は良くないですが
晴れてたのでコッチのほうが演目的には良かったです
バーティカルキューピッド
5番機 6番機がハートマークを描き
4番機が真ん中でハートを矢で突き刺すようなイメージの演目
サクラ
6機が同時に左360度旋回して丸を重ねて
桜の花びらをイメージした演目