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2015年01月30日 イイね!

日産のLMP1マシン考察・狼の皮を被ったチュパカブラ

日産のLMP1マシン考察・狼の皮を被ったチュパカブラ
※このブログはLMP1のレギュレーションに詳しくない人が書いています。レギュに詳しい方はぼちぼちご教授ください。




日産のLMP1マシンが(いろんな意味で)話題ですね。



第240回:日産がルマンの最高峰に復帰!カムバックの舞台裏と気になる参戦マシンの姿を探る | webCG


ニッサンLMP1はこんなイメージか!? CGで予想 - AUTOSPORT
http://as-web.jp/news/info.php?c_id=9&no=62771




とあるブログに極秘だった日産のLMP1マシンのイラストが載る
でもあまりに醜く絵もパースが崩れて下手だったので誰にも信用されない
「バットモービルかよwwwwワロスwwwww」
「なんだこのノドチ◯コwwwwww」
スパイショットが出てくる。イラストにクリソツ
( ゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚)
久々のゲテモノマシン具現化にスレ話題沸騰(イマココ)




名前は「NISSAN GT-R NISMO LM」



……


このウナギのどのあたりがGT-Rで、NISMOは何をしたのか……
たぶん日産がお金を出して、NISMOは人と口(仕様)を出して、
ベン・ボウルビーと愉快なレース屋さんたちが作るんでしょう。


それはまあ置いておいて。

やっぱりこういうの出てくると、居ても立ってもいられません。
どういうレイアウトなのか妄想しっぱなしです。

とりあえずスパイショットの写真から
横だけですが簡単なアウトラインを描いてみました。





・後退したキャビン
・もっと後退した着座位置
・高くて長いフロントセクション
・短くてコンパクトなリアセクション
・シャークフィンの先端にエアダクトがない


以上から、フロントエンジンなのは確実でしょう。


それよりも注目すべきはサイドで、現代のルマンマシンで常識的な
フロントデフューザーのサイド抜きの開口部が全くありません。
フロントから入ったエアはラジエーター通過して上に抜けるようです。
ラジエーターグリル(LMP1マシンにコレがあること自体が驚きですが)の下に
フロントデフューザーの導入部が見えますが、ここから入ったエアはどこに……?


で、排気口は給油口の直下っぽい。
2chのスレでは「太陽の照り返しじゃね?」と言われてたけど、
他に排気管っぽいとこ見えないし、たぶんここじゃないかなあ……
フロントエンジンらしく、そそり立ったフロントフェンダーの後端から排気!
みたいなことやってくれると面白いんですが、さすがに危険すぎて無理でしょうね。



そして最も注目すべきはタイヤの太さで、
フロントがやたら太くてリアがやたら細い。



これ……FFなんじゃね?



オートスポーツは「やはりFRか!?」なんて言ってますが
前輪はエンジンで駆動させると考えたほうがいろいろツジツマ合うよね。

全輪で回生と駆動ができるならリアはモーターで低中速域用に割り切れるから、
大パワーで安定性を損ないやすいエンジン駆動輪をわざわざ後輪にする必要はない。
リアタイヤが低中速域用で電動なら細くていいので、デフューザー幅も広く取れる。
フロントはエンジンブレーキも回生も使えてブレーキディスクの負担が減る。



【直線高速域】
全輪駆動。フロントにエンジンあるから直進性は高い
【直線急減速】
フロントはエンブレと回生ブレーキでディスクへの負担を減らす
早めに燃料カットできて回生量も多いから燃費と電費が向上
【コーナー進入】
リアは回生を細かく制御してブレーキステア的に安定性を確保
【コーナー脱出低速域】
リア左右を別々に駆動/回生させてスムーズに脱出加速
【加速中速域】
エンジン/モーター全開で加速
リアタイヤはトラクションが補われて細いタイヤでも高効率




こういう理想的なビーグルダイナミクスができるんじゃない?
リーフのレーシングカーとかZEOD RCで培った電制技術の集大成になるんじゃない?!

机上の空論だっていうのに、オラなんだかすっげえワクワクしてきたぞ!




というわけで、ない頭と乏しい知識を捻ってレイアウトを予想してみました。




はい。

エンジンはパノスにならってフロントミッドに押し込む。
バッテリーは安全なモノコック足元に低く平べったくマウント。
ギアボックスとメインモーターはメンテ交換のしやすいフロントに。
形状に自由度のある燃料タンクは幅の広いリアデフューザーに乗っける。
リアのコンポーネントは必要最小限にしてデフューザー容積を確保。




そして「サイドからエアを抜かない(抜けない?)理由」を考えてみたのですが、
もしかしてあの閉じられたサイドは、エグゾーストと熱回生システムのための
マウントスペースを兼ねた冷却ダクトなんじゃないでしょうか?




こんな感じで。

横から見てる関係上システムがドライバーやらに重なっちゃってますが、
ドライバーより手前側のモノコック外にあると考えてください。


ポルシェ919を見た感じ、どうも熱エネルギー回生システムというのは
エグゾーストに近すぎても遠すぎてもいけないように思えるのですが、
このレイアウトならシステムを理想的な距離にマウントできますし、
回生の形式にも自由度があります。軸流式とか可能かもしれません。
慣性マスも集中できてメンテ交換もしやすい(他の部分と並行して作業できる)。




ただ自分はLMP1の空力レギュレーションに詳しくないので、
ここに導入したエアをどこから排出すべきかについて見当がつきません。
LMP1に詳しい方がいらっしゃいましたらご教授いただければ幸いです。

順当に考えればリアタイヤ付近ですが、この辺のレギュレーションどうだったっけなー。
そもそもここにダクトを通すなら普通にサイドから抜けばいいわけで、うーん。
細くて冷えやすいリアタイヤ前に抜いて、ちょっとでも温めてるとか?









しかし……
もし、万が一、こういうレイアウトだとすると、エンジンは?

直4だとエグゾーストと熱回生システムが1つで済みますが、ターボが付けられない。
NAの直4じゃパワーが足りないし、排気量上げると今度はエンジンベイに収まらない。
V6でもいいけど、熱回生システムが片バンクづつ2つ必要に。
レギュレーション上可能だったっけそれ?


そうなると残りは直6しか……


























……直6じゃあー!!
直6祭りじゃあー!!!
R35GT-Rの宣伝なんか知るか!!!V6なんぞ捨てちまえ!!!
RB26DETTを載せてGT-R復活の狼煙を上げろぉぉおおおおお!!!!









まあ冷静に考えてストレスマウントには剛性足りないし重すぎ長すぎるよね>直6






まさか……


狭角V6で
片バンクは熱回生、もう片バンクはターボ

だったりして?
変態すぎて最高ですね?


とりあえず「狭角V6片バンクターボ片バンク回生」と大穴予想しときます。
狭角V6も点火順序的には直6だから、
GT-Rファンも許してくれるんじゃないでしょうか。

(ここまで書いておいてなんですが、いま読み返した記事によるとV6だそうで)












いやあ


ゲテモノマシンって楽しいね(ニッコリ)



だいたい、50年代のフロントエンジンフォーミュラから見たら
アウトウニオンやロータスだってゲテモノ奇形レイアウトなんですから
現在LMP1で主流の、フォーミュラ近似のミッドシップレイアウトが
10年代後半の回生ハイテクマシンの最適解とは限らないわけで。
あれこれ妄想させてくれるワクワクマシンは最高です。
この一件のおかげで日産がまた好きになりました。
(実際には日産の設計でないとしても……)


このレイアウトが、以降の耐久マシンの姿を革新するか否か!?
期待しつつ注視したいと思います。














でも「GT-R」って、いったい何なんでしょうね。



日産の人は


「GT-Rでルマンに勝つ」


のがこのプロジェクトの目的だと言ってますが、
違う宇宙から来たこのウナギのようなゲテモノは


「GT-Rの技術を生かしたレーシングカー」


というより、どう考えても


「なり振り構わずルマンに勝つ方法を(ベン・ボウルビーが)考えた結果」


でしょう。

「GT-R」はマーケティングの関係上ついた名前でしかない。



キ◯ガイと紙一重の設計者がすごいマシンを作ったけど、
そんなんがルマンでポッと勝っても一銭にもならない。
だから、速い車の代名詞であるGT-Rのバッチを付ける。
そこに、絶賛売り出し中のブランド(NISMO)も付ける。

そうすれば、キチ◯イの作った宇宙生物からGT-R伝説の1ページに昇格です。



日産としてはGT-Rのカタチなんてどうでもいい。
一般人が「GT-R」と聞いて思い浮かべた"それ"が「GT-R」だし、
「GT-R、イコール、速い」というイメージさえあればいい。
もっと具体的には「世界一の高性能車」というフレーズから
「ポルシェ911」じゃなくて「日産GT-R」を思い浮かべてほしい。
全ては、丸目・リアエンジン・フラット6という
即物に縛られたアマガエルポルシェ911を
ブランドの頂点から引きずり下ろすため。



形なんかどうでもいい。
というか別に日産が設計してなくてもいい。
とりあえずGT-Rという名前の車がポルシェに勝てばいい。
これはそういう意図でもって作られたGT-Rだとしか思えない。


わかりやすく言うと、物理を追求してポルシェに勝つために、

GT-Rは即物を捨ててひとつの概念になったとも言えます。


スカイラインという実体を捨てた瞬間、
「GT-R」は鹿目まどかのごとく概念となったのです。
もしかすると「GT-R」というのは、速くて高性能なハコを求める
スポーツカー好きの総意の器とか、そういうものなのかもしれません。



















でも……でも……
でもさ……!










自分にとってGT-Rは
NISMOがつけばNISMO400Rで
LMがつけば「スカイラインじゃない」GT-R LMなんです。


























ルマンに出る「GT-R」は
概念じゃなく、カタチのあるハコで戦って、ポルシェに勝って欲しかった。

「ブランド?ヒストリー?なにそれおいしいの?」
みたいなマーケティング下手な日本のおっさんたちが、
技術と意地でポルシェに勝つ瞬間が見たかった…!

「俺たちの作るクルマが一番正しくて速い」
みたいな顔して澄ましてる
ゲルマンの横っ面を、
とにかく一発はたいてきてほしかった…!!








その機会はもう、永遠に失われたのです。


















さよなら男のロマン。
ようこそ、マーケティングと物理法則の世界へ。



Posted at 2015/01/30 18:23:25 | コメント(5) | トラックバック(0) | Automobile tech | クルマ

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