免許証と言っても、世の中には様々な免許証があります。
一番身近な免許証と言えば、自動車運転免許証でしょうか。
以前、「宝?の持ち腐れ」というブログを綴ったことがありましたが、私は数十種類の資格や免許を持っています。
数えたことはないので、正確にはいくつあるのかわかりません。
その中でも、皆さんお世話になったことはあっても、多分殆どの方が見たことはないであろう免許証を、ご紹介したいと思います。
皆さん、動力車操縦者運転免許というのをご存知でしょうか。
大多数の方は名前を聞いても???となると思います。
きっとこの名前を聞いてピンとくる方は、その業界の方かマニアの方だと思います。
↓が実物です。
で、いったい何の免許証かと言うと、厳しい名前がついていますが、要は鉄道の運転免許証です。
鉄道の運転免許も車と同じように、運転するものによって色々な種類があります。
以下はその種類です。
甲種蒸気機関車運転免許
甲種電気車運転免許(電気機関車と電車)
甲種内燃車運転免許(内燃機関車と内燃動車)
乙種蒸気機関車運転免許
乙種電気車運転免許
乙種内燃車運転免許
新幹線電気車運転免許
第一種磁気誘導式電気車運転免許
第二種磁気誘導式電気車運転免許
第一種磁気誘導式内燃車運転免許
第二種磁気誘導式内燃車運転免許
無軌条電車運転免許
あまり細かいことを綴っても、大多数の方はご興味ないと思うので、詳細は省かせて頂きますが、こんな感じで分かれています。
各免許で運転できるものが決まっているので、新幹線の免許を持っていても在来線は運転できませんし、電車の免許を持っていても内燃動車(ディーゼルカー)は運転出来ません。
また蒸気機関車の運転には、他にボイラー技士の免許も必要になります。
他にも路面電車の免許では、鉄道線の電車は運転できない等の制約があります。
この動力車操縦者運転免許証、とてもアナログで、実は紙で出来ています。
そして中身は手書きです。
それでは大多数の方が多分一生目にすることはないであろう、中身をご紹介していきたいと思います。
まずは免許証を開くと、こんな感じになっています。
中は折りたたみ式になっています。
それを広げてみるとこんな感じです。
皆さんは自動車の運転免許を取得された時、教習所に行かれた方は結構高額だと感じたかもしれません。
では、鉄道の運転免許はどれくらい費用がかかると思われるでしょうか。
ちょっと想像してみてください。
100万円?
200万円?
300万円?
それとも500万円?
種類によって多少違いがあるかもしれませんが、約700万円と言われています。
ほとんどの場合会社負担ですが(一部個人負担の鉄道会社もあります)、練習期間も給料を払わなければならないので、実質1000万円以上はかかるでしょうか。
免許取得にはとても高額な費用がかかります。
うんちくはこれくらいにして、免許証の中身を拡大して見ていきましょう。
まず最初は注意事項が書かれています。
次は交付日や免許条件等が書かれています。
ここから先は個人情報の塊なので、申し訳ございませんがモザイクのオンパレードです。
その次は顔写真や、氏名・生年月日等が書かれています。
その下は、免許の種類や番号が書かれています。
種類によって運転できるものが変わるので、複数の種類を記入できるようになっています。
ここはすいませんが、殆どが今流行りの?黒のベタ塗りにさせてもらってます(笑)
ここでまたうんちくをひとつ。
実は以前、公営の鉄道は免許が必要ありませんでした。
こんな言い方をしたら誤解を招くかもしれませんが、国鉄や公営地下鉄等の運転士は、みんな無免許で運転していたのです。
とは言っても、勿論きちんと教習や訓練はしていました。
現在は公営民営にかかわらず、免許を取得しています。
それでは続きですが、免許証の裏側は記載事項に変更があった際に記入するようになっています。
そして最後、免許証の外側の裏側です。
といっても真っ黒で、何も書いてありません(笑)
いかがだったでしょうか。
楽しんで頂けた方もいれば、つまらないブログだと思われた方もおられるかもしれません。
多くの方が多分存在を知らない、そして見ることもないものだと思うので、ご紹介させて頂きました。
なお、現役の運転士の動力車操縦者運転免許証は会社預かりとなっています。
私が手元に持っているということは、お察し頂けると思います。
車とは関係のないブログを最後までご覧下さいまして、ありがとうございました。
Posted at 2017/06/13 20:38:03 | |
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