2021年11月22日
乗り換え報告からだいぶ間が空きましたが、乗り換えのきっかけについて。
タイトルの通り、ATミッションの故障が最終的なトリガーになりました。
自分が色々悩んで調べても情報が出てこなかったので、誰かの役に立てば幸い、ここにまとめておきます。
■故障の前兆
自分はマニュアルモードでの手動変速でスポーツ走行を楽しんでいたのですが、実は2-3年前から時折シフトダウンできないことがありました。
まず疑ったのは電気系、シフトレバー周り。特に自分はシフトの+-を加工して反転していたので、ディーラーで見てもらうにしてもここを元に戻さないと相手にしてもらえないだろうと思い、シフト反転を元に戻してみました。
仮に、スイッチ周りに不具合があれば、反転させたのでシフトアップ側で不具合が出るはずです。
しかし結果は…何度逆転させてみても、シフトダウンの場合だけ落ちません。
テスターを挟んで確認しましたが、スイッチ周りに関しては接触の問題もないようでした。となるとその先か、コンピュータか、最悪ミッション本体か…
不思議なことにこの症状は時々しか発生しません。
ディーラーで見てもらったときに限って症状は確認されず、それ以上は真面目に調べてくれませんでした。
なにか相関があるのかと、症状が起きた時の状態をメモしてみましたが、気温・油温に比例するでもないし、全くのランダムで傾向を掴むことができませんでした。
起きないときは起きないし、起きるとエンジンブレーキを効かせたりスポーツ走行をするには非常に困るし、この不快さだけでも何度も乗り換えを検討したほどですが、調子がいいときはなんの問題もなく、結局様子見になりました。
■そして故障は突然に
で、今夏、走行中いつものようにシフトダウンしてエンジンブレーキを効かせる場面で車が急に加速してびっくり!
スロコン周りが悪いのか、インテークの蛇腹が避けて燃調が狂ったのか、そのあたりを疑いましたが異常なし。
なんだったのかと不思議に思っていると、ATミッション警告灯が点灯しました。
この動画では
2番 ダイレクトクラッチソレノイド
3番 ロックアップソレノイド
5番 インプットクラッチソレノイド
6番 フロントブレーキソレノイド
といろいろ異常が出ていますが、確か最初は3番だったか5番だったか1個か2個の警告だけだったと記憶しています。
ATの異常が出ると、これまで異常を感じていたシフトダウンだけでなくシフトアップもしません。厄介なのは、マニュアルモードにするとシフトインジケーターは操作に応じてギアの段数が変わるのですが、実際には変速が行われないことです。
そして、更に厄介なのはこの車のATには"シンクロレブコントロール"という機能があり、シフトダウン時にアクセルを煽って回転数を合わせてくれます。
ミッションが正常な時は快適な機能ですが、AT異常で変速が行われない状況ではどうでしょう、なんとギア比は変わらないのにアクセルを煽るのです…!
つまり、シフトダウンすると意に反して(アクセルを踏み込んでいないのに)加速します。
そう、突然加速してびっくり、はこうして再現性が確認されました。
非常に危ないです。。
※みんカラだったか、危険なマニュアルモードみたいな投稿がありましたが、自分はマニュアルモード使い倒していましたが故障前は異常を感じたことはありませんでした。もしかすると、故障後の症状のように、何かの不具合があったのではないでしょうか。
■異常の原因と修理方法について
警告灯が点いて、実際車の挙動がおかしいのは明らかなので、改めて日産ディーラーで点検してもらいました。
思った以上に待たされたのは色々と調べてくれたのでしょうか…
出て来た見積もりは、A/T コントロール バルブ ASSY交換というものでした。
ATミッション下部で油圧流路を切り替えるバルブユニットの不具合で、変速信号が送られてもギアの切り替えが正常に行えないことで各種エラーが出ているという見解。
過去にシフトダウンできない症状も、おそらくこの予兆だったのではないかと。
もっと早く、そこまで原因が特定できていれば修理したかったですね。
ユニット本体が約10万円、工賃含めて14万円程の見積もり。
これだけなら払ってもいい値段だったのですが、問題は納期未定とのことでした…
部品がないためバックオーダー、友人に調べてもらったところ30件近くのオーダーが入っているようでしたが、いつ来るかは全くの未定。
一応自走できるとはいえ、走り続けてミッションのコントロールユニット以外の箇所にダメージを与えるのは怖い。かといって、車無しで過ごすのも困る。
そして、愛着があるとはいえ走行距離は17万キロを超えている…
悩みに悩みましたが、乗り換えが合理的だと判断するに至りました。
長くなりましたが、以上が大事にしていた35を降りた背景になります。
■故障後の状態
この症状はエンジン始動直後は起きませんでした。
始動直後は、順当に1→5速までシフトアップすることができるのですが、シフトダウンは受け付けません。
数日走っていたあと、エラーコードが増えてからはミッションから異音を発するようになりました。回転する金属が擦れるような、ヒューン、シューンという嫌な音。
AT内のクラッチがきちんと締結できずに滑っているんでしょうね…
どんどん症状は悪くなり時にはリバースギアに入らないことも。
これではユニット交換だけで直るのか不安になるし、他にダメージが広がっていたら意味がないので、そういう意味でも乗り換えの決意につながっていきました。
毎回始動直後は普通にシフトアップできても、しばらく走っていると、やはりAT警告灯が点灯し、点灯後は一切シフトチェンジができなくなります。
異常が発生した状態でも、きちんとフェイルセーフが考慮されており、セーフモードに以降するようです。故障箇所により異なるようですが、今回の場合は4速?で固定されるようでした。
そんなハイギアードで発進時にエンストしないのかと思うのですが、すごく加速は鈍いものの走ることはできます。おそらくトルコンを滑らせて滑らせてトルクを稼いでいるんでしょう。こんな状態で乗り続けてミッションに良いわけありません…
CVTみたいで気持ち悪いです…
ということで、レアな?故障状態の症例はこんな感じでした。
故障警告灯が出る前、シフトダウンできない問題を調べている中で、シフト周りではなくメーターを交換したら治ったという方がcartuneにいるのを見つけました。
もしかして自分のも?とメーター交換も検討したのですが、自分の場合はおそらく違った(ミッション本体側に問題があった)んでしょうね。
Posted at 2021/11/22 21:29:28 | |
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