年末年始は、いつもシャリオグランディスで帰省するのですが、手元には、ガソリン車と入れ替わりに白リーフ君がしかありません。ですので、
関東-関西往復の手段として、このリーフに託すしかありません。
とある大学を目指す受験生の次男は、最後の追い込みのため、妻と自宅待機、今年の帰省は長男と三男の息子2人と自分の3人です。
12月の冬空の中、大人3名を乗せ、サービスエリアの高速充電器をはしごして、片道500km以上の連続高速走行に、どこまで応えてくれるのか。
毎年のことなので、何十kmの渋滞は覚悟しています。が、果たして、この季節の寒さの中、EVでの帰省、無事往復できるのだろうか? i-MiEVで得た知見をフル活用し、子供たち一人一人に電気ひざ掛け毛布を調達、JAFにも加入し、万全の体制!?で挑みました。^^
いやいや、なかなか侮れませんヨ。
さすが世界のEVをリードするNISSAN LEAF、 関東―関西往復は思った以上に快適でした。車のポテンシャルもさることながら、全国に張り巡らされた日産D系の急速充電器の充実度、ユーザ視点の24時間体制はもろ手を挙げて素晴らしいの一言に尽きる。
さて、行きは、厚木ICから東名自動車道に入り、足柄SA、駿河湾沼津SA、静岡SA、浜松SA、上郷SA、大垣ICで一旦降りて、にっさんパーク 大垣インターにて充電、多賀SA、最後は一気に尼崎へと、合計7か所充電しました。振り返ると、駿河湾沼津SAは不要、浜松SAでの2回目充電も不要だった。その代り上郷SAでもう一回充電すると、にっさんパーク 大垣インターには寄らずに、一気に多賀SAへ行けたかもしれません。
さて、長文になりますが、”関東―関西リーフで帰省”レポートです。
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12月29日早朝6時に出発。大人3人乗車、いきなりフロントガラスが曇る。
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昨日までこの冬一番の寒さが続き、箱根も積雪でチェーン規制が入るなど、各地で積雪がありました。預かっているリーフは夏タイヤ装着ですので、雪が降ったらどうしようと一抹の不安に対し、お守りとしてチェーンでも買っておこうかなと思ったりもします。カー用品店に寄って見ましたが、安いチェーンでも7000円位します。スタッドレスタイヤのみのレンタルもあるのですが、1Wほどレンタルすると、タイヤを買ってもいいくらいの値段になるので、今年は、足回りについては冬支度なしで強行です。まあ、大抵は大丈夫です。天気予報では、29日の天気は曇りで比較的暖かいようでしたので、EVで帰省するにはこの日が最適と判断し、冬休み初日の28日翌日早朝に出発しました。
心配なのは、外気温の低下によるフロントガラスの曇りです。MC前のリーフは、i-MiEVのようにフロントガラスへの送風モードがなく、デフロスターを利かせるとエアコンが必ず作動します。電力モニターを見ていると、エアコン使用時には3kWh近く消費しています。送風を弱めても温度を低くするなど、どう設定しても消費電力は低くなりません。単純計算だと、1時間で2コマ近く消費してしまうことになります。
しかし、心配をしていてももう後には引けません。なるべく、高速道路上にいる時間が日中となるように、早朝午前6時の出発としました。12月の午前6時はまだ真っ暗です。リーフが表示している外気温は3度で、今日は比較的暖かいです。が、
案の定、大人3人だと、すぐ窓ガラスが曇ってしまいました。
エアコンを入り切りしながら、フロントガラスの曇りを防ぎながら、厚木ICから最初の充電ポイントの足柄SAへ向かいます。距離にして70kmちょっとですので、まず大丈夫のはず。
結局、エアコンの動作状況としては2~3割位だったでしょうか。(感覚です)
足柄SAには、2コマ残して到着です。足柄SAでは、先客のいない急速充電器の前に止めて、車から降りたところ、ちょうど銀色のリーフ君が自分の後に到着したばかりでした。あちゃー、ほんの数十秒前の後を走っていたのですね。今から充電なので30分待たせることになります。
「すいません、今から始めたばかりなので、30分かかりますが、いいですか?」と少し申し訳ないという気持ちでご挨拶すると、お互い様と言っているかの様に、笑顔で返していただきました。
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①足柄SA
走行距離:71.7km (前回充電からの消費:10コマ)
電気残量■■□□□□□□□□□□(2コマ)
航続可能距離22km
↓充電量:10.4kWh(6コマ) 充電時間:30分
電気残量■■■■■■■■□□□□(8コマ)
航続可能距離81km
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充電開始時には60A位から始まり、30分間目いっぱい充電、6コマ分復活しました。
静岡SAまでの距離は86kmほど、この後は下りがしばらく続くので、駿河湾沼津SAをPASSしてもいいのですが、曇り止めのためにエアコン作動を余儀なくされるのを心配して、次の駿河湾沼津SAに寄りました。
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②駿河湾沼津SA
走行距離:26km (前回充電からの消費:1コマ)
電気残量■■■■■■■□□□□□(7コマ)残96km
↓充電量:3.8kWh(3コマ) 充電時間:15分
電気残量■■■■■■■■■■□□(10コマ)残135km
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この駿河湾沼津SAでは、充電量も十分あったので15分だけ充電し、3コマ復活させました。この充電場所には
電気自動車専用のパイロンが置いてありました。10月のMMF2012で使った時にはなかったものです。ガソリン車が誤って止めることのない工夫はいいなと思いました。
さて、静岡SAまで9kmのところ、名古屋まで163km3時間以上という電光掲示板に文字が浮かび上がっています。帰省ラッシュに飛び込んできたようなものなので、覚悟はできています。それよりも、EVで渋滞にはまるとどうなるのだろう! ガラスの曇り防止のためエアコン動作で電気を消耗してしまわないかと、ちょっぴり不安な未体験ゾーンです。
いまのところ道は空いています。
リーフで、新東名の運転は超快適です。開業半年ばかりの新しい道路は、凹凸はなく、スケートリンクを滑るかのようにスッーと走っていきます。90-110kmの間で走行車線をゆったりと流し、遮音性の高いリーフですので、車内はBluethoothで接続した息子のi-Pod Touchから流れる音楽で包まれます。電気残量も十分になるので、気持ちも余裕で静岡SAに到着です。
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③静岡SA
走行距離:61.7km(前回充電からの消費:6コマ)
電気残量■■■■□□□□□□□□(4コマ)残44km
↓充電量:9.3kWh(3コマ) 充電時間:15分
電気残量■■■■■■■■■□□□(9コマ)残120km
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充電開始13分くらい経った頃、足柄SAで私の後につけた銀リーフ君が到着しました。その方は、足柄SAから直接来られたようで、1セグ残10kmとぎりぎりの到着だったようです。
息子さんと二人でのドライブで、伊勢まで行かれるとのことでした。次の浜松SAでも、お互い充電は必要なので、私が充電完了した頃にまたお会いするタイミングになりますね。軽く、挨拶を交わして、お先に出発いたします。
リーフが示す、
外気温度は、8℃の表示、暖かくなってきました。急速充電も120Aからスタートです。やっぱり充電速度は、気温に影響するんですね。
さて、次なる充電ポイントは浜松SAです。この先三ヶ日JCT手前から、渋滞が始まります。ですので、次の浜松SAでは、できるだけ電気を貯めておきたいため、フル充電をするつもりです。
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④浜松SA
走行距離:61.7km(前回充電からの消費:6コマ)
電気残量■■■□□□□□□□□□(3コマ)残31km
↓充電量:10.1kWh(6コマ) 充電時間:30分
電気残量■■■■■■■■■□□□(9コマ)残93km
(2回目)
↓充電量:2.3kWh(2コマ) 充電時間:30分
電気残量■■■■■■■■■■■□(11コマ)残107km
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冬場だからと思うのですが、一回30分の充電では、9コマまでしか復活しません。フル充電近くするためには、2回目が必要です。しかし、そのまま続けると、きっと足柄SAで一緒になった銀リーフ君が到着し、またもや待たせてしまうだろうと容易に予想されます。ですので、一旦、充電場所から退避して食事をとることにしました。そして、食事を取りはじめ30分を過ぎた頃、充電器に戻ってみると、予想通り銀リーフ君が充電完了し、いままさに出発するところでした。伊勢に行くとおっしゃっていましたが、お気おつけて!
さて、車を充電器に移動し、2回目の充電です。30分で9→11コマの2コマしか増えず、大変時間効率が悪いですが、仕方ありません。この11コマほぼ満充電状態で次なる上郷SAを目指します。 i-Phoneで交通情報を閲覧すると、われらが進む道は、真っ赤です。
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三ヶ日JCTでの合流渋滞20kmを抜けるのに2時間
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浜松SAを出て数km走ったところで、渋滞が始まりました。完全に車が止まります。気温も少し下がってきてフロントガラスも曇りがち。少し窓を開けたりしながら、電池消耗を防ごうと試みますが、あまり効果がありません。やっぱりデフロスターを作動させないとダメです。電池残量と、到達までの距離を測りながら、エコ運転を心がけます。
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2時間渋滞にもかかわらず、5コマ残して上郷SAに到着
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⑤上郷SA
走行距離:62km(前回充電からの消費:6コマ)
電気残量■■■■■□□□□□□□(9コマ)残93km
↓充電量:8.2kWh(5コマ) 充電時間:30分
電気残量■■■■■■■■■■□□(10コマ)残107km
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結局、東名自動車道に合流後、とろとろ渋滞がありましたが、豊川を過ぎたあたりから車は流れ始めました。心配したエアコンも、ほとんど入れる必要がなかったため、電気消耗は思ったほどなく、
上郷SAには5コマも残して到着です。高速走行よりも、渋滞の方が電力消費は少ないのではと思います。
思った以上に消費しなかったので、ここでの30分充電で、ほぼ満充電状態となりました。急速充電器の充電率はバーグラフで数字は出ないのですが、どうも95%くらい充電されているようです。しかし、インパネの電力残量は10コマとまだ2コマ分余裕があります。
この後、多賀SAまでの112kmを一気に進むか、安全をとり、途中の大垣ICで一旦高速を降りて日産のお店で充電するか、悩みどころです。残り残量を見ながら大垣IC直前で判断することにしました。
大垣ICまであと1kmのところです。残量は5コマを切り、4コマとなりました。多賀SAまでは、まだ、43.8kmあります。
1コマ10kmと読んでいたので、もしかしてぎりぎりで到着できるかもしれませんが、大垣ICで左ウインカーを出して、安全を取りました。
息子たちに冷や冷や思いをさせ、トラウマとなって、EV嫌いになるのは避けたい思いが勝ってしまいました。
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ちょっぴり残念な思いを持ちつつ、にっさんパーク 大垣インターに到着
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⑥にっさんパーク 大垣インター
走行距離:62km(前回充電からの消費:6コマ)
電気残量■■■■□□□□□□□□(4コマ)残65km
↓充電量:不明(47%→81%)(4コマ) 充電時間:20分
電気残量■■■■■■■■□□□□(11コマ)残127km
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ここから多賀SAには、40kmほどですので、途中関ヶ原の少し登りが続きますが、80%も充電しておれば十分でしょう。
このにっさんパークは、広々としていています。EV QUICKの標識もすぐ見つかり、アプローチしやすい場所でした。
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⑦多賀SA
走行距離:62km(前回充電からの消費:4コマ)
電気残量■■■■□□□□□□□□(4コマ)残46km
↓充電量:8.0kWh(5コマ) 充電時間:30分
電気残量■■■■■■■■■□□□(9コマ)残 未記録
2回目
↓充電量:2.8kWh (2コマ) 充電時間:30分
電気残量■■■■■■■■■■■□(11コマ)残 139km
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多賀SA到着時には、8コマ⇒4コマとなり、走行に要した電力は4コマ相当。つまり、大垣ICで4コマだったので、もしかして、高速降りずに、そのまま多賀SAに到着できたかもしれません。
上郷SAでは、10コマ充電状態だったので、あと一回充電して満充電状態にすれば、多賀SAまでの112kmは走破できたでしょう。また、夏であれば、十分到達できることでしょう。
多賀SAは、リファインされたようで、すごくきれいになっていました。
普段は、伊勢湾岸を通るのですが、久しぶりに関ヶ原超えをしました。気温もそんなに低くなく、積雪もありませんでした。よかった。
さて、この後は、日産兵庫尼崎店まで一気に進めたいと思います。距離にして113kmほどです。上郷SA-多賀SA間では、上郷SAでもう少し充電しておればという、悔いがあったので、この多賀SAで2回充電を行って万難に備えました。
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○ 尼崎実家
走行距離:114km (前回充電からの消費:9コマ)
電力量■■□□□□□□□□□□(2コマ)残33km
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草津JCT手前までは90km巡航で消費を抑えてのECO運転に徹し、京滋パイパスでは走行車線を流れに乗って100km前後で走りました。
下りが多いので安心です。電池残量の減り具合とTripメータを見ていると、一コマあたり13km~15km走っています。インパネの瞬間電費も10kmと振り切れていることもしばしば。大津の手前少し渋滞がありましたが、そのあとは非常に順調、京都、吹田の文字が現れてくると、帰省本能なのか、気持ち的に余裕がでてきました。もうすぐ大阪です。心も、電気残容量も余裕なので、ドライブモードをDモードにチェンジ、追い越し車線をバンバン飛ばして帰ってきました。
実家到着時、結局2コマ残りで、残走行距離33kmと余裕でした。
大津までの、ECO運転が効いたのか、ECOツリーはもうちょっとで5本でした。
行きのまとめ
・東京町田―兵庫尼崎 走行距離 527.2km
・途中充電ポイント数: 7か所(足柄SA、駿河湾沼津SA、静岡SA、浜松SA、上郷SA、にっさんパーク 大垣インター、多賀SA)
・総充電量:75.4kWh
到着時の兵庫日産尼崎店では2コマ状態だったので、フル12コマまでの10コマ分の充電量を14kWhと想定しています。総合電費は、527.2km/75.4kWh=6.97km/kWhでした。
・所要時間:13時間45分
・充電時間:約4時間 (休憩時間込み) (2回充電を2回したので、充電9回相当)
駿河湾沼津SA(15分)、浜松SA2回目(30分)は不要だったので短縮はできますね。
詳細データ
復路編はこちらにアップしました