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2008年01月05日

スーパーカブ90 インプレッション

スーパーカブ90 インプレッション



 







  
*カブ90は、愛車紹介のフォトギャラリーにも掲載。


○ スーパーカブC90 (07年式・キャブレター版)


☆ 装備 と 座り心地


スクーターのプラスチックの感じと違い、カブは鉄板のむきだし感があり、

ビジネスバイクということもあり、頑丈さはまるで違う。

『シッカリ感』は原付スクーターの比ではない。


スクーターは『座る』という表現なら、カブは一応『またがる』になる。

またがった時に、通常のギア付きバイクと異なると感じるのは、

ウインカーが右 という事。 


スイッチが左右切り替えではなく、上下切り替え(上が右点灯・下が左点灯)

なので、慣れれば問題はないが、多少時間がかかるだろう。


遠心クラッチについては、以前スーパーカブ50 インプレッションに書いたが、

補足の意味で記載する。


カブにはクラッチレバーが存在しない遠心クラッチを採用している。

大ざっぱに言えば、ライダー本人は、クラッチ操作をせずに、ギアだけを

操作するのが遠心クラッチである。

そのため、

「 1.アクセルを開ける 2.アクセルを戻す & ギアを変える(ほぼ同時)
  3.アクセルを開ける                     」

という操作で済む。

ギアが入っていても、停止することが、もちろん出来る。エンストはしない。

つま先で踏み込み、1→2→3 で、停止時だけ Nに入る。

かかとはシフトダウンで、3→2→1→N だ。 1からNのダウンは、

走行時でも入る。


カブは、普通のNのポジションの他に、もうひとつニュートラルがある。


各ギアを変える時は、左足のチェンジレバーを、

「足で踏みつけて、足を離した時にチェンジされる」のだが、

「奥まで踏みつけたままの状態にしている時にも、ニュートラル」なのだ。

遠心クラッチは、エンジン回転を合わせてチェンジする必要がある。

回転を合わせなくともチェンジできるが、体に痛感出来るショックがくる。

そのため、特にシフトダウンの時は踏み込んだままのニュートラル状態にして、

空ぶかしで回転を合わせてからチェンジする必要がある。

例えば3速で走っていて、

「 3速状態 → アクセル戻す →ブレーキを踏んで速度と回転を落とす→
  
  かかとで、シフトダウンするために踏み込む(ニュートラルになる) →

  空ぶかしをして回転を上げてやる(私は2回ふかして回転を合わせる)→

  かかとを離す(2速にシフトダウンする)→ 回転が合ってウォーンと

  エンジンが高鳴ってエンジンブレーキがかかる。 」

という状態になる。

クルマで言えば「ヒールアンドトー」と同じだ。


よく、3速のエンジンブレーキとブレーキだけで停止する人がいるが、

悪くないけれども、カブの楽しさを半減させている気がする。

シフトアップもシフトダウンも、回転を合わせて走るのが楽しいのだ。


しかし、下記にも記載したが、ギアには守備範囲があるため、

その範囲より上の速度でシフトダウンすると、オーバーレブを起こすので

注意が必要。


さて、その他の機能についても触れておこう。

キャブ特有のチョークレバー。冬などエンジンがかかりにくい時に、

ガソリン量を調整してエンジンを掛かりやすくするアレであるが、

カブは左ハンドルにチョークレバーが付いている。

これは非常にやりやすく、ありがたい装備である。


エイプやモンキー、ベンリィなどはエンジン左にキャブレバーが付いている

ため、またがった状態では操作しにくい。(これが普通なのだが)

この点はもの凄く楽な点である。

カブシリーズのカスタム系以外、燃料計はシート下の燃料コックの脇にある。


初めて乗る人は え? と思うだろう「シートの開け方」だが、

何かのレバーやカギで開けるものだと思う方もいるだろう。

カブのシートは吸盤でタンク部分と固定されている。
(もちろん支持部分はネジで固定されている)


そのため、カギを入れずにシートを空けられるので楽なのだが、いかせん吸盤

なので、コーナーを曲がっている時に多少シートが安定しない時がある。


シートはいくぶん堅め。

ロングツーリングには結構オシリにダメージが来るが、通常走行は問題ない。

シートはベンリィ系に劣るところである。


全4リッター。リザーブタンク量は4リッター中0.7リッター。

3.3リッターあたりでリザーブに切り替える必要が出るはずだ。


もう1~2リッターくらいタンク量を増やして頂ければベストだが、

それでも燃費は飛ばしまくっても50ccでリッター約40キロ、

90ccで50キロくらいなので、リザーブを使わなくても通常走行で、

90ccは150キロは走るので、財布にやさしいエコロジーバイクである。


積載性はネットやロープで引っかければだいぶ積めるが、めんどくさがり屋

からすると積載性はゼロに近い。

わたしのカブ90に大型のリアボックスが付いているが、あれは使いやすい♪

スクーターのメットインより使い勝手が良いし、量も入る。

ただカブの振動でボックスのフタが揺れたりするので、結構うるさい。

この振動音は、気になる人は気になると思う。


前カゴは、フタがないので入れたものが吹っ飛びそうと感じる人がいる

と思うが、ちゃっと押さえのストッパーがあるので、

手軽なものを入れるのは便利だ。 デザイン的にもカブなら許せる。


風防も付けているが、この効果は大きい。 疲れと寒さをだいぶ軽減する。

同じく、標準で付いているレッグシールドも下半身への効果が大きいので、

さすがはビジネス車のベストセラーといえる。

言い方を変えれば、ライブディオやエイプなどと比べると、

ビジネス車は風防やリアボックスなどを付けても違和感がないので、

カブはこういうデザイン的な点で助かる部分は多い。


原付スクーターと違う点で、センタースタンドの他にサイドスタンドもある。

サイドスタンドは一度使うとやめられない装備。

ただノーマルのサイドスタンドは安定感に少し欠けるので、プレスカブ用に

付け替えるといいだろう。

カブは50も90も、通常バイクと違い、

「サイドスタンドが下りていても、エンジンが止まらない。」

フツーのバイクは、サイドスタンドが下りているとエンジンがかからないが、

危険でもあるだろが、新聞配達や郵便配達では助かるだろう。


☆ 走り

50ccのカスタム系やリトルカブ以外は全車3速。

個人的に4速あればと思う時はあるが、ギア比の関係で4速あっても

わずらわしいだけだと感じる時が多い。


50ccは1速が20キロまで・2速が40キロまで・それ以降3速であるが、

90ccは1速が25キロまで・2速が50キロまで・それ以降3速で、

90キロまでメーターが刻まれる。確実にメーター通り最高速が出る。


上記で遠心クラッチのシフトダウンについて触れたが、

このギアの守備範囲より上の速度で、シフトダウンしてはいけない。

カブ90が、50~90キロが3速で使うため、この範囲で2速にシフトダウン

すると、オーバーレブが起こってエンジンが壊れるので、

必ず指定のギア範囲までスピードを落としてからシフトダウンすること。


たとえば、80キロ・3速で走っていて、2速に落としたいなら、

80キロで2速に落とせば、オーバーレブしてしまうので、

ブレーキを踏んで50キロ以下まで落としてから、2速へシフトダウン

しなければいけないということ。


50ccから乗り換えると、90ccのパワー感は比べものにならない。


加速・最高速・伸びともに、文句はない。  登坂も登る。


チェーン駆動の力強さも、ベルト駆動の2ストスクーターでは味わえない。

この点はスクーターのVベルトの弱点が露呈する部分である。 


しかし、90ccになっても登坂中の再加速は苦手である。

地道に加速するという言葉がぴったりである。


50と90で比べて気づいたのは、スプロケットのギア比も関係しているが、

街中でシフトダウンやシフトアップをしながらキビキビ走る楽しさは、

50ccの方が上であった。 


信号が多い街中に限って言えば、90では2速固定で行く方が走りやすい。

3速まで上げるとギア比が合っていないと感じる部分が多く、

2速固定の方が走りやすいのである。


2速のギアバンドが25から50キロというのがその理由だろう。

40キロの付近で3速に入れても問題はないが、加速が鈍く走りづらい。


その点50ccは、3速まで上げてもギア比が合うために3と2で、

ガチャチャとチェンジする走りが頻繁的にあるため楽しいのである。


しかし、全体的な走りやすさは90ccの方が上なのは間違いない。

国道などに出れば、水を得た魚のごとく「50ccの比ではない」。


2ストと違って、エンジンブレーキも強力なため走りやすい。

ライブディオに乗った時につくづく感じた。 ディオの方がブレーキを

酷使しているため、減りが早いだろうなと思った。


タンデムはダブルシートに変更するか、ピリニオンシートを荷台の上に置くか

である。 乗り心地は、悪くはないが小刻みな振動がけっこう来る。

バイブレーター的な振動である。

この振動のために乗り心地が悪いと感じるなら、悪いのだと思う。

ダブルシートの方が評価は良い。


特筆すべきは、伸びは変わるがタンデムしても最高速が変わらないという点。

上り坂は登りにくくはなるが・・。


☆ その他

・ビジネス車のため、スタッドレスやピンスパイクが装着可能。

・ヘッドライトやブレーキランプの球切れは自分で出来るくらい簡単。

・ライトは暗い方である。

・壊れない


故障しにくいのが一番ではないだろうか。

50カブを1万キロ以上乗って、球切れ以外トラブルがなかった。


1万超えたあたりでチェーンの伸びが確認されたくらいだろうか。

チェーンが伸びてくると、加速・減速・シフトチェンジなどを行うと

チェーンケースの中でチェーンが暴れているのが分かる。

ブレーキは効く方ではないが、通常走行では問題ない。


カブ90はブレーキが50より強化されているが、あまり分からなかった。

前後ドラムなので急ブレーキに弱いが、そういう状況に自分を置かない事の方が

重要である。 通常走行なら止まれる。


サスに関しては、チャリンコのサスペンションのようなものだが、

これも通常走行なら不満はない。


フロントがテレスコならいいんだろうが、値段が跳ねてしまうだろうし、

それ以前にあのカブはあれで良いのだと、大半の人は思うだろう。


長年基本を変えずここまで来たのだ。

50ccはインジェクションになっても、基本を変えないで登場させてきた。

これは個人的には大変良いことだと感じた。


現在、インジェクション化したカブは、50ccのみだ。

そのせいもあってか、90ccカブが品薄になってるようだ。


正直90を乗ると、50ccに戻れない。


50ccしか乗ったことがない方は、遅いとは感じるだろうが、

極端に不満に思うことはないはずだ。


ただ、カブをもっと快適にというならば、90がいい。


今後、長い間お付き合い頂くスーパーカブ90だが、気づいた点は

何かでまた書いていきたいと思う。

カブを検討している方の参考にでもなれば♪

スーパーカブは 名車 です。

カブに始まってカブに終わる。 有名な名言です♪

 
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Posted at 2008/01/05 03:48:56

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