ぼくのロードスターは通勤のため働くクルマではなく、気分良く乗りたいオモチャですので雨の日は乗り出ることがありません.だから出先で雨に降られたりすると、幌をあげた自分のロードスターがこんなに快適な(cozy)乗り物だったことに驚きます.雨の音も幌の匂いも、適度に狭く暖かい車内をこの上ない居心地の良さに演出しています.そんな事でもなければ幌をあげることはありませんから、あまり得意ではない方を乗せて幌をあげたロードスターでドライブするのは少し苦痛です.
↑ なぜか内側に水滴が付くメーター.温度差による結露に違いないのですが、
もうお馴染みとなった不思議な現象
冷たく冷えた空気を吸ってロードスターのエンジンが鋭く吠えます.
心持ち点火時期を進めた事で見違えるほど鋭くなりました.
空いた青信号で吠えたとたんにレブリミッターに止められました.
大変良い感触です.
↑ フェニックス号で一番目立つクロメートのパーツは
ステアリングラックのブラケットです.
いつかコテンパンに磨き倒したいです.
先日、点火時期を遅らせてブーストを少し上げてみました.
これが全く、本当にダメなフィールで、全く良いところがないセッティングでした.
そこで純正(HKSのキットの設定値)ブーストでロードスターの正規点火時期に調整し直して見ると大変鋭く生まれ変わりました.やはりエンジンの力はピーク何馬力ではなくパワーカーブが描く面積なのだと思います.やはり排気量が小さいエンジンを過給するのは不自然な事です.
↑ 暗いガレージではなく、明るい屋外で納得するまで磨きたいですね.
クロメート仕上げのオイルレベルスティックのサヤ.
時折、空いた車線を使って加速してみます.小さなタービンと低い過給ですから高回転のタレは全くありません.自由落下するように加速度の変化する不思議な加速感はターボ車の特徴で、違和感を感じる方が多い部分です.これまでの生涯に所有したたった4台の車は皆1800ccで、そのうち3台がターボ車です.
ぼくの車歴は、このまま増えることなく終わるでしょう.
↑ 真冬のドライブのお供はボア付きダウン入りフライトジャケット.
ジャケットはショート丈でなくては尻に敷いてしまうし、
シートベルトをしても納まりが悪いです.
ちょっと関係ありませんが、
「オープンにする」
と言うより
「幌を上げる、下ろす」
と言う方がより正確だと思っています.
「オープン」というのは日本のごく一般の方が使う表現で、
ロードスターオーナーとしてやはり正統に
"Top up"
”Top down"
という表現をすべきだと感じます.
ちなみに
「オープンカー」
と言う恥ずかしい日本特有の言葉は遊園地の乗用玩具に使う言葉であり、
正統的ライト・ウエイト・スポーツを呼ぶ言葉ではありません.
~また余計な事を口走ってしまいました~
ロードスターは素晴らしいタレントを備えたスポーツカーです.
どこから見ても文句の付けようがありません.
ただ、ぼく個人としては、
しっかり手綱を引かないと暴れる
やたら解き放ってはいけない凶暴性と
手入れを怠るとたちまち惨めに錆びてしまう刃物のような
そんな自分だけのロードスターが理想です.
ロデオではないですが、「乗りやすい人馬一体」とはちょっと違うイメージを持っています.
「ロードスターのどの部分も、同じ事を考えている」
と言うロードスターになれたら良いと、
それこそが「自分自身のためのロードスター」だと思っています.
Posted at 2007/12/27 21:50:58 | |
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