河を渡って木立を抜けて

混沌とした日常と不安定な社会情勢。
何も起こさないことからの心理的影響が人生に及ぼす影響は大きい。
この状況を打開すべくエンジンのキーをひねる・・・


戦場までは何マイル？

インテグラに折りたたみmyマシンを積み込み、一路群馬へ。
キノ邸にて合流しPolo GTIに2台のマシンを積み再出撃。
目的地は草木ダムにあるサンレイク草木。
怪しい空模様の下、それぞれのマシンに乗り込んだ。


茶色の瞳に映るもの

ダム周辺には国道からそれてポタリングにぴったりな峠道が続く。
しばらく走ると大きな橋に差し掛かり、眼下には猛暑で水位の減ったダムが広がる。


虹の果てには?

遠くに望む、日光方面の山々。
スポーツカーと軽乗用車並に規格の違うマシンとのランデブーもここで一息。
雨上がりに虹がかかる保証はない。


河を渡って木立を抜けて

干上がったダムのそこには昭和52年に水の中に眠りについた旧東村神戸・沢入地区が姿を見せていた。
橋の真下には神社と思わせる基礎の跡や集落の痕跡。
歴史やロマンを感じずにはいられない。
河を渡って木立を抜けてたどり着きたかったが、国土交通省の役人に制止されやむなく離脱。


嘘だといってよ、バーニィ

国鉄足尾線、現わたらせ渓谷鉄道。
ダムの底にもその昔走っていたが、移設工事が行われ現路線に至る。
山間の突然の雨と風景が哀愁を感じさせる。


ポケットの中の戦争

規格の違うマシン同士で走るということは一方が性能の勝るマシンと張り合うだけの力が必要となる。
力の限りこぎつづけ、雨と汗で冷えた体。
最後は温泉に入り疲れを癒した。


エンジンのキーを抜き、一日を振り返る。
行動を起こすことで混沌は生まれるが、混沌の中に出会いや発見がある。
日常生活の中で変化のない毎日などない。
今日という日やはり昨日より有意義であった。
明日は今日よりさらに有意義でありたいと思う。