ポルシェ＆ボルボ部品供給制限は独占禁止法違反では？

ポルシェとボルボは今年から正規ディーラー以外に純正部品の販売を行わないらしい。

ポルシェもボルボも昔、独占禁止法に抵触するような施策を行った経歴がある（並行輸入車の排除）。

正直またあの2社か、である。
そういう企業体質なんだろう。

ポルシェもボルボもオールドモデルのレストアプログラムの宣伝を行い始めたのでこれをきっかけに改めて囲い込みをやり始めたのだと類推するが、部品販売の停止はいくらなんでも酷い。
市場からの不当な競争社排除に当たるのではないか？

これは特に地方でディーラー数が少ない場合、近隣のプロショップが面倒を見ているなんてことは今後出来なくなる。
専用部品が必要な場面で復旧不可能になるからだ。

あるいはディーラーに必要な部品を手配し、ユーザーが持ち込むのか？プロショップがディーラーから購入しても卸価格はなくなっているからプロショップの手間賃は泣くか、あるいは上乗せでユーザーが泣くか。

では、プロショップを上手く排除出来たとして新車販売をメインとしなくてはならないディーラーが市場にある全ての自社ブランド車を分け隔てなく面倒見れるのか？
それは無理な話だ。
特にポルシェ、ボルボはマイナーな立場でありトヨタや日産の様に全国どこでも店舗があるわけではない。

当然、修理が至らない車が市場に増えるじゃないか？
市場の自社ブランドの価値も下がるだろう。
新車で初回車検までの間、ちょっと味見して売りに出す人にも市場の価値が下がれば売価が下がることは障害だ。
中古を買った人にとっては更に切実だ、もしかするとディーラーは修理やメンテを断るかもしれない。
古くマトモに動かない車は恐らく廃車や部品取り車、海外輸出などで淘汰され個体数は一気に減少するだろう。

だが、一番の弊害はもしかしたら整備がままならない車で走り事故が起きるかもしれないと言う点に創造力が及ばない事。
直近の責任は運転手だが、突っ込んで調べられればメーカーの責任も追求されるかもしれないと言うリスクについて無視をすることはブランドの威信に関わることではないのだろうか？

私には全く関わりのない両ブランドだが自動車の安全運行と言う観点からも是非とも純正部品販売解放をお願いしたいと思う。